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カンガルーケアについて
もっちゃん
こんにちは。
出産当日のことでご質問があります。
カンガルーケアを希望していたのに、
できなかった事に心残りがあります。
娘を出産した時、お腹の中でうんちをしてしまったらしく、赤ちゃんはそのまま別室に連れていかれました。20分くらいしてから私の隣にやってきました。
体温が低かったらしく、20分くらいしか一緒にいられなかったように思います。
私はカンガルーケアを希望していたのに、
もしかしたら忘れられていたのかな?って
モヤモヤした気持ちになっています。
その時に、抱かせてくださいってなんで言わなかったのかという後悔もあります。
赤ちゃんが危険だったりすると、
抱かせてくれなかったりするのでしょうか。
忘れられていたのでしょうか。
出産当日のことでご質問があります。
カンガルーケアを希望していたのに、
できなかった事に心残りがあります。
娘を出産した時、お腹の中でうんちをしてしまったらしく、赤ちゃんはそのまま別室に連れていかれました。20分くらいしてから私の隣にやってきました。
体温が低かったらしく、20分くらいしか一緒にいられなかったように思います。
私はカンガルーケアを希望していたのに、
もしかしたら忘れられていたのかな?って
モヤモヤした気持ちになっています。
その時に、抱かせてくださいってなんで言わなかったのかという後悔もあります。
赤ちゃんが危険だったりすると、
抱かせてくれなかったりするのでしょうか。
忘れられていたのでしょうか。
2020/10/13 20:53
もっちゃんさん、こんにちは。
ご質問ありがとうございます。
カンガルーケアについて、モヤモヤしたお気持ちがあるのですね。
カンガルーケアは、低出生体重児の出産などの理由でNICUに入るときに母子が分離してしまうことへの不安や不満を軽減させるだけでなく、今は正期産の母子に対しても、母子関係を強化・確立する効果が期待されていますね。実際にカンガルーケアを実施している産院も多いですよね。ですが、出生直後の赤ちゃんは、お腹の中から外の世界に出たばかりで環境が大きく変化しています。呼吸・循環がとても不安定な状態で、前述しましたような利点がある反面、危険性を伴うことも事実です。そのため、カンガルーケアをするときは赤ちゃんやママさんの状態が安定していることを優先し、時には機械でモニタリングをしながら、熟練した医師、看護師、助産師が、ケアの前後時間も含めて観察するよう勧告されています。カンガルーケアについては、2009年に、新生児医療に携わる医師を中心にしたカンガルーケア・ガイドライン ワーキンググループによって「カンガルーケアのガイドライン」が発行されていますが、2010年に一部改訂され、現在はそれを元に実施する病院や、改めて病院内独自のガイドラインを作っているところもあります。
実際にもっちゃんさんのお産の現場に立ち会ったわけではないので、あくまでも推察ですが、赤ちゃんがお腹の中でうんちをしてしまっていた状況ということですと、胎便吸引症候群のような状態だったのかもしれません。胎便吸引症候群とは、赤ちゃんがママさんのお腹にいるときに、赤ちゃんのうんちである胎便を吸い込み、呼吸障害などを起こす病気です。胎便は本来、赤ちゃんが生まれてきた後にするうんちのことなので、お腹のなかにいるときは排出されません。ですがまれに、羊水中の赤ちゃんが低酸素状態に陥ると、腸の働きが活発になるうえに、肛門の括約筋が緩み、羊水のなかに胎便を排出してしまうことがあります。その上、低酸素状態などのストレスのせいで赤ちゃんが羊水内で激しくあえぐと、羊水と一緒に胎便を吸い込んでしまい、胎便吸引症候群になることがあるのです。生まれて最初の呼吸で、胎便を含む羊水が気道のなかに入ってしまうことでも、胎便吸引症候群が起こることがあります。もっちゃんさんのお子さんが、胎便吸引症候群までの状態であったかは分かりませんが、生まれた時に、おそらく羊水混濁があり、呼吸が苦しい状態であったのではないかと思います。先にお話しさせていただいた、カンガルーケアのガイドラインでは、バースプランでカンガルーケアを希望していたとしても、分娩時の状態によっては赤ちゃんを第一優先とした判断がとられることもあるという記載があります。ですので、忘れられていたということではなく、おそらくもっちゃんさんのお子さんは、赤ちゃんの状態を優先した状況だったのだと思いますよ。モヤモヤしたお気持ちや後悔もあると思いますが、今お子さんが元気に育っているのは、ママさんが、ご自身のご希望よりも赤ちゃんの状態を優先なさったからということもあると思いますよ。
ご質問ありがとうございます。
カンガルーケアについて、モヤモヤしたお気持ちがあるのですね。
カンガルーケアは、低出生体重児の出産などの理由でNICUに入るときに母子が分離してしまうことへの不安や不満を軽減させるだけでなく、今は正期産の母子に対しても、母子関係を強化・確立する効果が期待されていますね。実際にカンガルーケアを実施している産院も多いですよね。ですが、出生直後の赤ちゃんは、お腹の中から外の世界に出たばかりで環境が大きく変化しています。呼吸・循環がとても不安定な状態で、前述しましたような利点がある反面、危険性を伴うことも事実です。そのため、カンガルーケアをするときは赤ちゃんやママさんの状態が安定していることを優先し、時には機械でモニタリングをしながら、熟練した医師、看護師、助産師が、ケアの前後時間も含めて観察するよう勧告されています。カンガルーケアについては、2009年に、新生児医療に携わる医師を中心にしたカンガルーケア・ガイドライン ワーキンググループによって「カンガルーケアのガイドライン」が発行されていますが、2010年に一部改訂され、現在はそれを元に実施する病院や、改めて病院内独自のガイドラインを作っているところもあります。
実際にもっちゃんさんのお産の現場に立ち会ったわけではないので、あくまでも推察ですが、赤ちゃんがお腹の中でうんちをしてしまっていた状況ということですと、胎便吸引症候群のような状態だったのかもしれません。胎便吸引症候群とは、赤ちゃんがママさんのお腹にいるときに、赤ちゃんのうんちである胎便を吸い込み、呼吸障害などを起こす病気です。胎便は本来、赤ちゃんが生まれてきた後にするうんちのことなので、お腹のなかにいるときは排出されません。ですがまれに、羊水中の赤ちゃんが低酸素状態に陥ると、腸の働きが活発になるうえに、肛門の括約筋が緩み、羊水のなかに胎便を排出してしまうことがあります。その上、低酸素状態などのストレスのせいで赤ちゃんが羊水内で激しくあえぐと、羊水と一緒に胎便を吸い込んでしまい、胎便吸引症候群になることがあるのです。生まれて最初の呼吸で、胎便を含む羊水が気道のなかに入ってしまうことでも、胎便吸引症候群が起こることがあります。もっちゃんさんのお子さんが、胎便吸引症候群までの状態であったかは分かりませんが、生まれた時に、おそらく羊水混濁があり、呼吸が苦しい状態であったのではないかと思います。先にお話しさせていただいた、カンガルーケアのガイドラインでは、バースプランでカンガルーケアを希望していたとしても、分娩時の状態によっては赤ちゃんを第一優先とした判断がとられることもあるという記載があります。ですので、忘れられていたということではなく、おそらくもっちゃんさんのお子さんは、赤ちゃんの状態を優先した状況だったのだと思いますよ。モヤモヤしたお気持ちや後悔もあると思いますが、今お子さんが元気に育っているのは、ママさんが、ご自身のご希望よりも赤ちゃんの状態を優先なさったからということもあると思いますよ。
2020/10/14 14:31

もっちゃん
0歳11カ月
お返事が遅くなってしまいまして、
申し訳ありませんでした。
丁寧なご説明、ありがとうございました。
YouTubeやドラマなどで、産まれたての赤ちゃんを抱っこしている姿を見て、
『私もやりたかったな』ってずっとモヤモヤしていました。
でも、カンガルーケアって、赤ちゃんにとってはすごく負担がかかる事だったんですね。
赤ちゃんの体調を考えての判断だったんだなって、読んでいて思いました。
無事に産まれてよかったんだなって思うようにします。
アドバイスありがとうございました!
申し訳ありませんでした。
丁寧なご説明、ありがとうございました。
YouTubeやドラマなどで、産まれたての赤ちゃんを抱っこしている姿を見て、
『私もやりたかったな』ってずっとモヤモヤしていました。
でも、カンガルーケアって、赤ちゃんにとってはすごく負担がかかる事だったんですね。
赤ちゃんの体調を考えての判断だったんだなって、読んでいて思いました。
無事に産まれてよかったんだなって思うようにします。
アドバイスありがとうございました!
2020/11/13 10:54
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