食欲と体重について

みや
現在、二人目妊娠中でちょうど妊娠7ヶ月です。
妊娠前は体重48㎏前後で、先ほど体重を測ったら52㎏でした。
 一人目の妊娠時と比べると体重の増えが緩やかで、食欲があまりないです。お腹が空いても少量で満足してしまいます。
朝は食べられそうなときは果物やパン、ヨーグルトを食べるようにしています。昼は昨夜の残り物かコンビニです。夜は子どもも食べるので、バランスよく作り食べるよう心がけています。
妊娠前は一食でお米だと一合食べており、それに比べると今はだいぶ食欲がなくなり食べられなくなりました。
産院で体重についてなにも言われたりしないので、今のままの食生活で問題ないでしょうか。
もう少しちょこちょこ食べた方がいいのでしょうか。

2023/12/5 0:11

久野多恵

管理栄養士
みやさん、こんばんは。
ご相談いただきありがとうございます。

妊娠中の食欲と体重についてのご相談ですね。
妊娠前の体重からの増加については、問題ないと思いますが、身長はどのくらいあるでしょうか? 身長と体重によって妊娠前の体格指数がわかりますので、参考までにお知らせいただくとアドバイスさせていただけるかと思います。

ふつうの体格ならば、もう少し増加量があっても良いかなと思いますよ。全体的なエネルギー量とたんぱく質が不足していそうなので、朝食、昼食、夕食共にたんぱく質をしっかりと摂る意識をしておくと良いです。
妊娠中は鉄の必要量がとても増しますし、これから出産に近づくにつれて、血液量が増加しますので、よりたんぱく質が重要になってきます。
妊娠期の貧血は子供の貧血にも起因することがありますので、鉄分補給は意識しておくと安心ですね。
肉や魚、卵、大豆製品、乳製品等を取り入れて、栄養補給を心掛けましょう。

一度に多くは食べられないと思いますので、3食を5~6食に分けて食べても良いですよ。間食も栄養が補えるようなものが良いですね。きな粉ヨーグルトやグラノーラ、果物等はいかがでしょうか?
たくさん食べるというよりも、足りない栄養を補うように鉄分・カルシウム・ビタミン等を意識して食べられると良いと思います。
こちらも参考になさってくださいね。

【妊産婦のための食生活指針・食事バランスガイド(2021年改定版)】(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/000788598.pdf

また、ベビーカレンダーアプリ内に、この食事バランスガイドの活用法について説明した動画がありますので、合わせて参考にして頂けたら幸いです。

【妊娠中の基礎知識】妊娠中の食事のとり方(食事基本編)
https://www.youtube.com/watch?v=BD5Fl4F7Pbc&feature=youtu.be 

2023/12/7 0:09

みや

妊娠24週
お忙しい中、ご回答ありがとうございます。
身長は161です。妊娠前のBMIは18.52でした。

たんぱく質ですね、意識していきたいと思います。
産院で血液検査を初期に行いましたが、貧血ぎりぎりと言われました…先生の仰るよう、鉄部も取り入れるように頑張ります。
日中デスクワークをしているのですが、仕事中でも簡単につまめるようなものとしてなにかありますでしょうか。
よろしくお願いいたします。 

2023/12/7 0:31

久野多恵

管理栄養士
みやさん、お返事ありがとうございます。
妊娠前のBMIをお伝えいただきありがとうございます。
やせに近い体格ですが、普通体系なので、妊娠全期間での体重増加量は10~13kg程度が1つの目安になります。
ここまで増やさなくてはいけないということではないですが、体重増加が少なすぎる事で胎児の低出生体重児や貧血のリスクが上がることもあります。みやさんの貧血ぎりぎりという診断も気になりますので、鉄分を意識していきましょう。
食べる量や回数が少ないと、それだけ鉄分摂取の機会も減りますから、貧血が加速してしまうこともあります。また、これから出産を控えて血液量が多くなる時期ですので、尚更鉄分はとても重要になってきますよ。
毎食たんぱく質をしっかりと取り入れることと、食べられるときは鉄分を意識した間食等も摂取できると良いですね。

鉄分を摂取する為には、赤身の肉(ヒレ肉・もも肉)、レバー、魚(カツオ・マグロ・ぶり・ツナ缶など)、貝類(あさり・しじみ・かき、ホタテ)、卵(特に卵黄)、大豆製品(豆腐・納豆・厚揚げ・がんもどき・きな粉など)、緑黄色野菜(小松菜・ほうれん草・大根の葉)、乾物(干しひじき・高野豆腐・切り干し大根)などを積極的に取り入れましょう。 
特に動物性の食材(肉類・魚類・貝類)には吸収率の良いヘム鉄が多く含まれますのでお勧めです。 また、ビタミンCと一緒に摂る事で鉄の吸収率がアップしますので、野菜や果物類なども一緒に取り入れると良いですね。

一点気にして頂きたいのが、ビタミンA摂取過剰についてです。
レバーは鉄分豊富な食材の代表ですが、摂り過ぎにも注意が必要です。
レバーには、ビタミンA(レチノール)が多く含まれていますので、過剰に摂取する事で赤ちゃんの発育に影響を及ぼす事がある為、注意が必要です。ただ、量を守って食べればとても栄養価が高く、鉄分も豊富含まれているものになりますので、お勧め食材でもあります。 食べてはいけないものではありませんので、以下の量を守って食べるようにしましょう。

日本人の食事摂取基準によると、妊婦が1日に摂取したいビタミンAの量は、18~29歳の妊婦なら、妊娠初期~中期で650μg、妊娠後期で730μg。30~49歳の妊婦は、妊娠初期~中期で700μg、妊娠後期で780μgとされています。
また、耐容上限量(1日にこの値を超えて摂取すると、過剰症のリスクが発生する量)は、2700μgとされています。妊婦は、この耐容上限量を超えないように十分注意しましょう。

レバーに含まれるビタミンA(レチノール)の量は以下になります。
鶏レバー100g中 14000㎍
豚レバー100g中 13000㎍
牛レバー100g中 1100㎍

例えば、レチノール含有量が一番高い鶏レバーにおいても、1~2週間に1回の頻度で焼き鳥1本分くらい(30g)程度であれば問題ない量になります。

ビタミンA過剰症は、妊娠初期から中期にかけて特に気をつけたい時期にはなりますが、妊娠後期も摂り過ぎには注意して鉄分が豊富な食材を色々と取り入れる様にしていきましょう。

デスクワーク中のつまめるものについて、栄養補給の鉄分バーや大豆バー、鉄強化のウエハースなどはいかがでしょうか?
市販でも探すと色々ありますので、みやさんに合ったものが見つかると良いですね。


2023/12/8 8:49

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