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ストローやスパウトの使用について

さくたろ
専門外でしたらすみません。

1歳4ヶ月の子どものことでご相談があります。

相談内容:ストローやスパウトを使うことで、口腔機能の発達を阻害するというのは本当でしょうか?

歯科医が書いた記事を見ていると、ストローやスパウトの使用を勧めていないという記事がたくさんありました。
ストローやスパウトを使っていると乳児型嚥下をしているということになるので、成熟型嚥下を獲得できなくなるという説明がありました。
また、言語聴覚士による、小児嚥下についての研修を受け、「呼吸のリズム、舌の動き、唇の発達、咀嚼など、食べる能力の発達にはたくさんの要素がある。1つでも間違った癖をつけてしまったら、負の連鎖を引き起こして、誤嚥につながる」ということも教えてもらいました。

2023/8/21 0:17

一藁暁子

管理栄養士
さくたろさん、ご相談ありがとうございます。
ストローやスパウトのご使用についてのご質問ですね。

乳幼児の摂食機能に沿った水分の与え方については、コップ飲みについては、「授乳・離乳の支援ガイド実践の手引き」にお子さんの口腔機能の発達状況を見極めて使用させていき、離乳食完了期以降には哺乳瓶はやめさせていくことを推奨する内容が書かれています。
ただ、ストローやスパウトの練習時期や、口腔機能への影響については明記されておりません。

以下引用
<水を飲むときの口の使い方>
一般的に離乳食初期~中期のころは下あごのコントロールがうまくできず、液体をすすり込むことができない。むしろ舌で押し出すようにしてしまったり、下あごをがくがくさせてしまったりして、大半を口からこぼしてしまう。
やがて離乳食後期ごろになると、下あごがコントロールできるようになり、上下の唇で液体の入ったスプーンやコップの縁をはさみこみ、上唇を水面に触れさせながら適量をすすりこむことができるようになっていく。
上唇は水分がどれくらいの量、どれくらいのスピードで口に入ってくるかを感知するセンサーになっている。
コップを使って水分を飲み込む見極めは「コップを下唇にのせた状態で上唇と挟み込み、上唇が水面に触れているか」どうかがポイントである。

<離乳食完了期 食器・食具について>
コップを使えるようになるので、水分補給のために哺乳瓶を使用する必要はなくなる。
哺乳瓶の使用は習慣化のみならず、機能面でもマイナスになるので、機能の発達を見極めながら使用をやめることが望ましい。


乳児期のストローやスパウトの使用については現在様々な意見があり、今後科学的な根拠に基づいた十分な検証が必要とされています。

また、個々の口腔機能の発達についてのご相談は管理栄養士の資格の規範外となりますため、かかりつけの歯科医や言語聴覚士の先生にご相談いただければと思います。

せっかくご相談いただいたのにお力になれず申し訳ございません。
どうぞよろしくお願いいたします。

2023/8/21 13:37

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