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BLWについて
やまけ
生後5ヶ月になる子供がいます。先日、健診でもうすぐ離乳食を始めましょうとアドバイスをいただきました!健診をうけた小児科が離乳食初期からの食べづかみを推奨しており、従来の離乳食ではなくBLWの考え方に近いと思います。 自分で食べるための発達の促しという点では理解できるのですが、やはりかじりとれた時の窒息が怖くて踏み切れません。ブロッコリーの芯などを柔らかくゆで、その先におかゆをつけてみてと小児科の看護師さんからもアドバイスを受けました。久野さんの考えを聞きたく相談させてもらいました。お忙しいところすみませんが返答よろしくお願いします。
2023/7/13 10:30
やまけさん、おはようございます。
ご相談いただきありがとうございます。
まず、他の方も見ていらっしゃるので、BLWについて説明させて頂きます。
BLWとは、「Baby led weaning」の略です。Baby(あかちゃん)がLed(主導の)Weaning(乳離れ)
と訳し、赤ちゃん主導の食事を進めるというものです。
これはイギリス発祥の考え方で、イギリスで進められる赤ちゃん主導の食事システムです。
BLWは、赤ちゃんが自分で食べる順番や量、ペースを決めて、赤ちゃん自身が食べるまで待つという考えです。スプーンで食べさせたり、裏ごしをする必要はないとしています。
この方法はメリットもあればデメリットもあるように思います。
日本で進められる「離乳食」とイギリス発祥「BLW」で大きく違う点は、離乳食は食べるものは大人が選び、BLWは食べるものは子供が選ぶという所だと思います。
お子様の意志を尊重して、お子様主導の食事を勧めるというのは離乳食でも推奨しています。ただ、その時期は離乳食においては、個人差があるとしています。離乳食初期や中期頃から自ら食材を掴みたいと意欲のある子もいますし、離乳食後期になっても1歳を過ぎても自分で食材を触りたがらないというお子様もいます。触りたい意欲が強いお子様に対しては意志を尊重して、大いに触らせてあげて良いですよというアドバイスはしています。
BLWは赤ちゃん自身が選ぶという理由があるので、食べてくれない事で親が悩むという事は少なくなりそうですね。 お母さんの気持ちの面での負担感を考えると良い事だと思います。
ただ、心配な点として、自分で掴んで食べるという事から調理法や与える食材が限られてくるという事、赤ちゃんが選ぶので栄養バランスがとりずらい事、誤嚥の危険性がある事、少量から少しずつ試せないのでアレルギーの心配がある事、テーブルや床下が汚れるのでそれをどこまで許容できるか、汚れる事で逆にストレスにならないか、などの心配点もあげられると思います。
離乳食の考え方にも、親は強制はせずに、子供の意志を尊重してあげるという所は言われているので、基本的な考え方は同じだと思います。 また、離乳食を進めるうえで、お母さんの気持ちのモチベーションを維持するという事もとても大切な要素であり、それが食の進みに関わってくるという事もあるので、お母さんが楽な気持ちで進められるという方法は良いと思います。
国の基準でもある「授乳・離乳の支援ガイド」にはBLWのように進める事を推奨しているわけではないので、私の立場でお勧めする事は難しいのですが、こんな考え方もあるんだなと知れたのは良い機会だと思います。
自分の子どもだったらという視点でお話しさせて頂くと、すべてをBLWのように進めるのではなく、アレルギーのリスクの低い食材を目の前に並べてみて、子供本人が自ら興味を持って触ったり、口に持っていく仕草があるのなら、注意深く見守りながら与えてみるかこともあるかもしれません。
ただ、子供の口腔発達の視点を考えると、舌が巧みに動くようになる前に固形のものをもぐもぐしたりカミカミしたりする事は難しいと思うので、積極的には勧めることは少し怖さが残ります。
1つの案としては、噛み切れなくらい硬い生の野菜スティックにペースト状のものをのせて与えてみるという方法です。(生の人参、筋付きのセロリ、キャベツやブロッコリーの芯)
実際に今までもスプーンで食べさせられる事を嫌うお子様にはお勧めしている方法でもあります。 生の野菜を使うのは、噛みちぎって食べない様にする為です。生の野菜スティックはあくまでも食具としての使用になりますので、噛みちぎりにくい生野菜を使います。 そしてスティック状にするのは、もし窒息しそうになった時に、大人が引っ張って取り除きやすい様に長く7~8cmくらいのスティック状にします。
BLWにも近い形になりますし、この方法であれば、誤嚥の危険性もなく、大人が選んだ安心なものを与えられるとうメリットがあると思います。
まだもぐもぐ食べるという咀嚼力がついていないので、柔らかい固形野菜を使ってしまうと、かじり取って誤嚥の危険性が出てくるのかなと感じます。まだ離乳食初期でペースト状を食べている時期であれば、野菜はあくまでも食具としての役割りで使いますので固いままの野菜がよろしいかと思います。咀嚼力がついてきたら柔らかい野菜を使用しても良いかと思みます。
偏食外来のパンフレットにも離乳食の基本を守りつつ、BLWに近い方法で進めている上記のの方法が掲載されています。ご参考までに添付いたします。
★神奈川県立こども医療センター 偏食外来パンフレット
https://kanagawa-syounihokenkyoukai.jp/pamphlet/
こちらのURLから、偏食外来パンフレット チャレンジ編「いつから・なにをどのようにたべる?」をご覧ください。
よろしくお願いいたします。
ご相談いただきありがとうございます。
まず、他の方も見ていらっしゃるので、BLWについて説明させて頂きます。
BLWとは、「Baby led weaning」の略です。Baby(あかちゃん)がLed(主導の)Weaning(乳離れ)
と訳し、赤ちゃん主導の食事を進めるというものです。
これはイギリス発祥の考え方で、イギリスで進められる赤ちゃん主導の食事システムです。
BLWは、赤ちゃんが自分で食べる順番や量、ペースを決めて、赤ちゃん自身が食べるまで待つという考えです。スプーンで食べさせたり、裏ごしをする必要はないとしています。
この方法はメリットもあればデメリットもあるように思います。
日本で進められる「離乳食」とイギリス発祥「BLW」で大きく違う点は、離乳食は食べるものは大人が選び、BLWは食べるものは子供が選ぶという所だと思います。
お子様の意志を尊重して、お子様主導の食事を勧めるというのは離乳食でも推奨しています。ただ、その時期は離乳食においては、個人差があるとしています。離乳食初期や中期頃から自ら食材を掴みたいと意欲のある子もいますし、離乳食後期になっても1歳を過ぎても自分で食材を触りたがらないというお子様もいます。触りたい意欲が強いお子様に対しては意志を尊重して、大いに触らせてあげて良いですよというアドバイスはしています。
BLWは赤ちゃん自身が選ぶという理由があるので、食べてくれない事で親が悩むという事は少なくなりそうですね。 お母さんの気持ちの面での負担感を考えると良い事だと思います。
ただ、心配な点として、自分で掴んで食べるという事から調理法や与える食材が限られてくるという事、赤ちゃんが選ぶので栄養バランスがとりずらい事、誤嚥の危険性がある事、少量から少しずつ試せないのでアレルギーの心配がある事、テーブルや床下が汚れるのでそれをどこまで許容できるか、汚れる事で逆にストレスにならないか、などの心配点もあげられると思います。
離乳食の考え方にも、親は強制はせずに、子供の意志を尊重してあげるという所は言われているので、基本的な考え方は同じだと思います。 また、離乳食を進めるうえで、お母さんの気持ちのモチベーションを維持するという事もとても大切な要素であり、それが食の進みに関わってくるという事もあるので、お母さんが楽な気持ちで進められるという方法は良いと思います。
国の基準でもある「授乳・離乳の支援ガイド」にはBLWのように進める事を推奨しているわけではないので、私の立場でお勧めする事は難しいのですが、こんな考え方もあるんだなと知れたのは良い機会だと思います。
自分の子どもだったらという視点でお話しさせて頂くと、すべてをBLWのように進めるのではなく、アレルギーのリスクの低い食材を目の前に並べてみて、子供本人が自ら興味を持って触ったり、口に持っていく仕草があるのなら、注意深く見守りながら与えてみるかこともあるかもしれません。
ただ、子供の口腔発達の視点を考えると、舌が巧みに動くようになる前に固形のものをもぐもぐしたりカミカミしたりする事は難しいと思うので、積極的には勧めることは少し怖さが残ります。
1つの案としては、噛み切れなくらい硬い生の野菜スティックにペースト状のものをのせて与えてみるという方法です。(生の人参、筋付きのセロリ、キャベツやブロッコリーの芯)
実際に今までもスプーンで食べさせられる事を嫌うお子様にはお勧めしている方法でもあります。 生の野菜を使うのは、噛みちぎって食べない様にする為です。生の野菜スティックはあくまでも食具としての使用になりますので、噛みちぎりにくい生野菜を使います。 そしてスティック状にするのは、もし窒息しそうになった時に、大人が引っ張って取り除きやすい様に長く7~8cmくらいのスティック状にします。
BLWにも近い形になりますし、この方法であれば、誤嚥の危険性もなく、大人が選んだ安心なものを与えられるとうメリットがあると思います。
まだもぐもぐ食べるという咀嚼力がついていないので、柔らかい固形野菜を使ってしまうと、かじり取って誤嚥の危険性が出てくるのかなと感じます。まだ離乳食初期でペースト状を食べている時期であれば、野菜はあくまでも食具としての役割りで使いますので固いままの野菜がよろしいかと思います。咀嚼力がついてきたら柔らかい野菜を使用しても良いかと思みます。
偏食外来のパンフレットにも離乳食の基本を守りつつ、BLWに近い方法で進めている上記のの方法が掲載されています。ご参考までに添付いたします。
★神奈川県立こども医療センター 偏食外来パンフレット
https://kanagawa-syounihokenkyoukai.jp/pamphlet/
こちらのURLから、偏食外来パンフレット チャレンジ編「いつから・なにをどのようにたべる?」をご覧ください。
よろしくお願いいたします。
2023/7/15 7:27

やまけ
3歳0カ月
お返事遅くなりましたが、ご丁寧な返答ありがとうございました。
2023/8/1 10:23
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