手づかみやスプーン練習を嫌がり、食事自体にも集中できない。保育園が心配です。

さにーさん、こんにちは。
ご相談ありがとうございます。
1歳半のお子さんの食行動でお悩みなのですね。
以下順番にお答えしていきます。

・手づかみ食べをしたことがない、スプーン練習も嫌がる
⇒好きなバナナやパンを口元にもっていってかじり取りの練習をさせたりと良い方法で練習ができていますね。
赤ちゃんが手づかみ食べに興味を持ち始める時期には個人差がありますので、まだ食材を手で触わったりつかむことが苦手で、手づかみ食べをしたがらないのかもしれません。
その場合にはお皿に載せた食材を自由に触らせたり、手で潰したりして、触ったり握ることに慣れさせていけると良いかと思います。
赤ちゃんはお皿にのっている食べ物をちょんちょんと触ったり落としたり、手についた食べ物を舐めたり匂いを嗅いだりして、遊んで実験しながら少しずつ食べ方を学習していきます。

手づかみ食べの練習や普段の遊びの中で手指を使うことによって、徐々に手先が器用になってくると徐々にと手づかみ食べやスプーン食べも習得できるようになっていきますので、机の周りは汚れてお掃除が大変はありますが、椅子の下に防水シートをしいたりして、時間がある時に練習させてみてくださいね。


・スプーンの練習を嫌がる
⇒目の前の食事を食べずにお皿ごと投げたりして全然食べてくれないときは、お腹いっぱいで遊びたい気分になっている可能性が高いので、遊んで全く食べない様子であれば一旦食事を片づけてご馳走様をしても大丈夫です。
そうすることで、「遊んだらご飯がなくなってしまう」「ご飯時間に食べないとお腹が空いてしまう」ということを学んでいくことができます。
片づけようとすると嫌がる時には「ご飯の時間にはちゃんと食べようね」と声掛けしましょう。
手づかみ食べが苦手なお子さんは、食具を使って食べる方が習得しやすい場合もあります。
スプーンに食べ物を乗せて手で握らせて口に持っていくように促して練習する方法もとてもよい方法ですので、引き続きこちらの方法でも練習を継続していけると良いかと思います。


・食事に集中せず、おもちゃや音楽がないと食べられない
⇒楽しく食事時間を過ごすことができるようであれば、おもちゃや音楽を使っても良いと思いますよ。
おもちゃや音楽があることで、気持ちが落ち着いて食事を食べられるのかもしれませんね。
まだ1歳の時期は、遊ばず静かに座って離乳食を食べることができるお子さんの方が少ないです。
おもちゃが心の安定剤の役割をしているなら、ご自宅ではそのように食べさせてあげても大丈夫です。


・食事を半分くらい食べたところで嫌がるようになった
⇒１～2歳ころは自我が芽生えてくる時期なので、気分によって急に食べなくなったり、好き嫌いも出やすい時期なので、突然食事量が減ってしまうといったお悩みも多いです。
また、歯が生えてきていると口の中に違和感があり、柔らかめやとろみのあるメニューしか食べたがらなくなる場合もあります。

あまり食べたがらないご様子で、お子さんの体重増加も心配な時には、離乳食はお子さんの好きなもの中心にして、食形態も柔らかめに調整して食べやすいメニューに調整してあげましょう。
成長曲線のグラフは全体的にみると曲線のカーブに沿って緩やかに体重が増えているご様子なので心配ないと思います。
1回の食事量が少ない場合には1日１～2回のおやつ(補食)を与えるのも良い方法ですので、今後も継続してきましょう。
それでも食事量が減少して体重がなかなか増えなかったり、栄養不足が心配な時には、フォローアップミルクなどの栄養補助食品を利用してみるのもおすすめです。


保育園によって対応は多少違ってくるかもしれませんが、1歳クラスではまだ自分で食事を全部きれいに食べられるお子さんは少ないですし、自分で食べられないお子さんには保育士さんがちゃんとサポートしてくれますのでご安心くださいね。
3～４歳頃になるとほとんどのお子さんは自力で食事を食べられるようになりますが、1～2歳の時期は食事の食べ方の発達ペースの差がみられやすい時期です。
ご家庭と保育園で連携しながらお子さんの成長をサポートしていけると良いので、困ったことや心配なことがあれば何でも相談してみてください。
わが子も2歳の保育園入園前の時期でも手づかみ食べが苦手で、少食や偏食、体重増加の悩みもあったので、さにーさんの不安なお気持ちとてもわかります。
保育士さんは育児のプロですので、園での食事の様子や食べさせ方など色々と教えてくださると思いますよ。
また、保育園での集団生活に入ると周りのお子さんの様子をみながら食べ方を学んだり、園でたっぷり遊ぶとお腹も空きやすくなるのでよく食べるようになる場合も多いです。
園での生活で心配な事がある場合には、入園前に保育園の先生にもぜひご相談になってみてくださいね。

またお力になれることがありましたらお声かけください。
どうぞよろしくお願いいたします。