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食べてくれない

まゆ
1歳3ヶ月の息子の離乳食のことで相談させて下さい。
今までは好き嫌いもなく何でもよく食べてくれていたのですが、急におかずを食べなくなりました。
味付けを変えたり切り方を変えて作ってみてもだめで、唯一お味噌味にすると食べてくれていましたが、それもついに食べなくなってしまいました。
ご飯とパンだけは食べますが、炭水化物のみで大丈夫なのかと心配になります。
スープ、果物、おやつは食べます。
おかずを食べない分、ご飯やパンを増やして食べさせていいのか、おかずなしでそのまま終了してそれでお腹が空かないのか…、どうしたらいいかわからないし、毎回いろいろ考えてせっかく作ったのに!と少しイライラもしてしまいます。
何かいい方法があれば教えて下さい。
よろしくお願いします。

2022/12/18 21:38

久野多恵

管理栄養士
まゆさん、こんばんは。
ご相談いただきありがとうございます。

1歳3か月のお子様の離乳食についてのご相談ですね。
今までは良く食べてくれていたものの、だんだんと食べないことが増えてきたのですね。 一生懸命に作ったものを食べてくれないと、悲しくなりますよね。まゆさんのお気持ちもとても分かりますよ。
色々試行錯誤して頑張っていますね。

実はこの時期は偏食や食べむらがとても多い時期でもあり、まゆさんのお子さんのように、今まで食べていたのに、急に食べなくなったり、自我の芽生えと共に好き嫌いがとても多くなるということも良くありますよ。 自己主張がのびるのもお子様の健やかな成長の証と捉えて、うまく付き合っていけると良いですね。

この時期は食べさせられる事を極端に嫌う時期でもありますので、食事の役割分担を決めて、食事はお子様主導で進めると、双方にとってストレスフリーになります。
食事のメニューを決めて、食事を作って、お子様の目の前に出してあげる。ここまでが大人の役割です。
食べるのか食べないのか、何から食べるのか、どのように食べるのか、どれから食べるのか、これらを決めるのは子供の役割です。
手づかみ食べが出来るのであれば、凝視しない程度に見守ってあげましょう。 そして介助が必要な時は、「ママが手伝おうか?」「食べられる?」などと声掛けして、サポートしてあげると良いです。

食事を綺麗に食べられなくても大丈夫です。 手づかみで握りつぶしたり、投げ飛ばしたりという経験も貴重な食体験ですし、次はどのくらいの力加減で握ったらつぶれないかな?という事を自分自身で体験して学んでいきます。 汚しながら、潰しながら、投げ飛ばしたりしながら食材の特性を学んでいる学習の時期だと考えると、少し楽になるかと思います。

親と子供の役割分担を決めて、ストレスが無いように進めてみて下さいね。
偏食外来のパンフレットに参考になる内容がかかれていますので、ご覧いただければと思います。

⓪神奈川県立こども医療センター偏食外来パンフレット0
 心の準備編「どうしてたべてくれないの?」

http://www.kanagawa-syounihokenkyoukai.jp/images_mt/henshokupump0read.pdf


また、食事の際に何か楽しい要素を取り入れて頂くと、だんだんと食事にも興味が出てくるのかなと思います。 好きなパンをクッキー型で一緒にくり抜いて、そこにツナやチーズや卵などを挟んで、一緒におままごと感覚で調理過程を手伝ってもらうという方法もお勧めです。 そのような楽しい経験の積み重ねが、その他の食材も食べてみようかな?と思えるきかっけ作りにもなりますよ。 
野菜スープに入れる野菜も可愛い形にくり抜いたり、一緒にフリフリおにぎりを作ったり、パンにヨーグルトなどを塗ってくるくるサンドイッチを作ったり、お子様ができそうな事を一緒にやってみるというのもポイントとなります。
お人形に食べさせる真似をしたり、お母さんとお子さんで食べさせ合いっこをするのも良いですね。
お子様の興味があるものは何かな?と考えつつ、何かテンションが上がる要素をとりいれながら進めていけると良いですね。

大人の食事からの取り分けをして同じものを食べられる喜びを伝えてあげるものお勧めです。煮物や汁物、鍋物、蒸し料理など、大人のメニューを考える時に、子供に取り分けできるものは何かな?と考えて進めていけると良いですね。

この時期は間食の時間もお食事の一部をなるものを与えるのが望ましいので、食事を切り上げて摂りきれなかった栄養を間食の時間に補食として与える様に考えていけると良いですね。 間食として望ましいものは、おにぎり、ホットケーキ、蒸しパン、スティックパン、コーンフレーク、ふかし芋、ヨーグルト、チーズ、果物などです。

おやつの取り入れ方について、また、小食の対応について私が監修した記事がありますので、参考にして頂けたら幸いです。

【子どもが偏食になる原因を解説!栄養の不足分はおやつでカバー!】
https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/14916

【小食について、年代別に見直しポイントやアドバイスを紹介!】
https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/14918

偏食や食べむらの対処の基本は、「決して無理強いしない」「スプーンで食べさせるよりも、手づかみ食べを進める」「空腹をつくるためにだらだら食べをせずに、20~30分以内に終える」「気が散らないように食事環境を整える」「して欲しいことをし始めたら褒め、して欲しくないことは注目しない」です。

色々記載しましたが、何かヒントになりそうなことがあれば幸いです。 
無理なく取り組めそうなところから少しずつ進めてみましょう。

2022/12/19 22:32

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