授乳中の食べ物・飲み物について

すう
お世話になっております。よろしくお願い致します。

二人目を出産したばかりで、現在授乳中です。

授乳中に控えた方が良い食べ物や飲み物を確認したいです。一覧のようなものはありますでしょうか?

2022/11/16 18:30

久野多恵

管理栄養士
すうさん、こんにちは。
ご相談いただきありがとうございます。

授乳中のお食事に関するご相談ですね。

妊娠中の食事は良く話題にあがりますが、産後の食事についてはあまり目にする機会がないですよね。産後の食事についても注意が必要な事がありますので、お伝えしますね。
妊娠中はもちろんですが、産後も母乳を与えているのであればアルコール摂取はは赤ちゃんに影響を与える要因になります。アルコール摂取後の母乳中のアルコール濃度のピークは、30~60分後と言われています。母血中濃度の90~95%が母乳に検出され、飲酒量の2%が赤ちゃんに移行すると言われます。そのため、飲酒直後に授乳すると、赤ちゃんはアルコールを含んだ母乳を飲むことになります。
また、飲酒量が多い場合や長期にわたる飲酒では、母乳分泌量の減少も見られるとの事です。赤ちゃんのアルコール分解能力は、大人の半分程度しかありません。
厚生労働省は「アルコールは授乳中の母乳に入り、乳児の発達を阻害します」としています。どのくらいの量であれば母乳に移行しても安全という目安となるデータはありません。授乳中のアルコール摂取が赤ちゃんに与える影響やリスクについてははっきりしていないことが多いですが、授乳中に飲酒することによって赤ちゃんに良い影響を及ぼす事は考えられませんので、控えて頂いた方が宜しかと思います。
カフェインについては、多く摂りすぎなければ大丈夫です。
コーヒー、紅茶、緑茶、チョコレートなどに含まれるカフェインは、母乳中にも移行すると言われています。 また、カフェインによって、乳汁分泌も減少すると言われます。 乳汁分泌に影響を与える量は、コーヒー1日2~3杯、コーラ約3リットルで、この量を超えると母乳を通して赤ちゃんに影響がある可能性が出てきます。カフェインの摂りすぎに注意し、ノンカフェインの飲み物を選ばれると安心ですね。

その他、お寿司などの生魚は、新鮮なものを時々召し上がる程度であれば問題ありません。ナチュラルチーズや生ハムなどのリステリア菌が心配になるもの制限もありませんので食べて頂いても大丈夫です。ただ、食中毒になってしまったり、体調を崩してしまうと、気軽に服薬できないので、頻度と量に気をつける様にしましょう。

また、授乳中のお母様が特定の食物を除去しても食物アレルギーの予防効果はないとされていますので、お子様のアレルギーを心配して個人判断の食物除去をしないように、栄養バランスよく摂るようにしましょう。
食事のバランスについては、厚生労働省の妊産婦のための食事バランスガイドを参考にして頂き、1日3食主食・主菜・副菜を揃えて栄養バランスを整えるようにしていかれると良いですね。

【妊産婦のための食生活指針・食事バランスガイド(2021年改定版)】(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/000788598.pdf

母乳成分は、母親の摂取した脂質の影響を受けやすいとされます。お母様が脂質を多く摂ると母乳の脂肪分も多くなり、細い乳管が詰まり易くなることもあります。 これは体質により異なりますが、生活習慣病予防にもなりますので、脂肪分の多い肉類より魚などを積極的に取り入れた和食中心の食生活を心掛けられると良いですね。

また、母乳の分泌を良くする食生活のポイントをお伝え致します。

①のどの渇きを覚えたら、そのつど水分補給をしましょう。甘味飲料の多飲は避けた方が良いです。

②主食を中心に、エネルギーをしっかりと摂りましょう。
母乳分泌の為に1日あたり450kcalのエネルギー付加量が必要となります。ごはんやパン、麺類などの炭水化物の食事を中心にして適切な量をとり、必要な絵ベルギー量を確保しましょう。

③副菜で不足しがちなビタミン・ミネラルをしっかりと摂りましょう。
野菜やきのこ、いも、海藻など、ビタミン、ミネラル
食物繊維などを豊富に含む副菜をとり、身体の調子を整えましょう。

④からだづくりの基礎となる主菜は適量を心掛けましょう。
からだを作るたんぱく質が中心となる主菜は、肉・魚・卵・大豆製品などです。不足しない様にまんべんなく摂取できるようにしましょう。

➄牛乳・乳製品などの多様な食品を組み合わせて、カルシウムを十分にとりましょう。
カルシウムを多く含む食品は、乳製品の他、小魚、乾物、海藻類、大豆製品、緑黄色野菜などです。不足しない様に心がけましょう。

上記をまとめると、母乳の分泌を良くする為には、1日3食、主食・主菜・副菜を揃えてバランスよく食べるという事が大切になります。 添付した妊産婦のための食事バランスガイドを参考にして頂き、食事のバランスを考えて摂取していけると良いですね。
よろしくお願いいたします。


2022/11/18 11:39

すう

1歳10カ月
ご回答ありがとうございます。

アルコールについてですが、例えばアイスやケーキに含まれる洋酒、料理の味付けや調味料等に含まれるアルコール等は気にせず食べても問題ないでしょうか?
飲料のお酒は一切飲んでいません。

カフェインも気を付けた方が良いとのこと承知しました。コーヒーを先日、1日に4杯くらい飲んでしまった日がありました。その日1日だけカフェインを多めに摂取してしまったのですが、大丈夫でしょうか?それ以降、量は注意しています。

2022/11/23 21:08

久野多恵

管理栄養士
すうさん、こんにちは。
アイスやケーキに含まれる程度のアルコール量で胎児に影響が出るということは考えにくいですが、アルコールに関しては、個人での影響の出方に差があるため、この量であれば絶対に大丈夫という目安は決められていません。
よって、アルコールが含まれているとわかっているものをあえて食べるということは推奨していませんし、頻度と量にもよりますので、気にせず食べて良いということも言えません。

カフェインについても、コーヒーであれば1日1~2杯程度であれば問題なし言われてはいますが、1日のみ多く摂取してしまった日があっても、大きな問題はないと思います。 ただ、カフェインによっての影響にも個人差があります。 私の方から絶対に大丈夫ということは言えませんし、妊娠期は少しでも不安に思ったり、心配になるものを食べたり飲んだりすることはお勧めしていません。

こんなに心配になるのであれば、あの時食べなければよかったと後悔する妊婦さんも多くいらっしゃいますので、そのような相談も多いです。 
カフェインについても、ノンカフェインのコーヒーもありますし、牛乳を入れてコーヒーを少なくしたり、少しでも心配と思うものは控えるということが安心感の得られる妊婦生活になるのかなと思います。
お身体お大事にしてお過ごしくださいね。

2022/11/25 10:59

すう

1歳10カ月
言葉足らずで申し訳ありません。
今、授乳中なのですが、母乳を通しての赤ちゃんへの影響という点は、上記のご回答(妊娠中の胎児への影響)と同じ認識でよろしいでしょうか?

↓こちらのご回答です。

アルコールについてですが、例えばアイスやケーキに含まれる洋酒、料理の味付けや調味料等に含まれるアルコール等は気にせず食べても問題ないでしょうか?
飲料のお酒は一切飲んでいません。

カフェインも気を付けた方が良いとのこと承知しました。コーヒーを先日、1日に4杯くらい飲んでしまった日がありました。その日1日だけカフェインを多めに摂取してしまったのですが、大丈夫でしょうか?それ以降、量は注意しています。

2022/11/25 13:19

久野多恵

管理栄養士
すうさん、こんばんは。
授乳中のアルコールについてですね。お答えがずれてしまい申し訳ありません。

授乳中のアルコール摂取について、アイスやケーキに含まれるアルコール量もそれぞれ違いますし、多いものもあれば、ごく微量のものもあります。以前もお話ししたように、どの程度であれば安全であるというデータもないことから、気にせずに食べて問題ないということは言えないです。
お母さんのアルコール摂取は母乳に移行しますから、アルコールが含まれているとわかっているものはなるべく控えるか、召し上がったあとの授乳は搾乳して捨てて、ミルクなどで代用するなどの対策をされるとより安心かと思います。

1日だけカフェインを多く摂り過ぎてしまったという点についても、継続的でなければ大きな心配はいらないとは思いますが、飲みすぎることで母乳を通して赤ちゃんに影響が出る可能性はあるそうです。 私の方からはそのような情報しかお伝えできませんので、絶対に大丈夫ということは申し上げられない状況です。 心配であれば、医師にご確認くださいね。 
よろしくお願いいたします。

2022/11/27 18:57

すう

1歳10カ月
承知しました。
ありがとうございました。

2022/11/28 0:32

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