臨月の乳製品について

いくちゃん
いつもお世話になります。
授乳中に乳製品を控えたほうが良いとネットで見ましたが、臨月から控えておいたほうが良いのでしょうか?
臨月の乳製品摂取量を知りたいです。

2020/9/7 10:42

久野多恵

管理栄養士
いくちゃんさん、こんばんは。
ご相談頂きありがとうございます。

授乳中に乳製品を控えた方が良いという事は特には言われていませんが、そのネットの記述はそれはアレルギーの心配からでしょうか? 乳腺炎の心配からでしょうか?

アレルギーについてですが、
妊娠中・授乳中に特定の食物を除去する事で子供の食物アレルギーを予防する効果はありませんので、偏食をせずに、バランスのとれた食事をとることが重要です。 
日本小児アレルギー学会「食物アレルギー診療ガイドライン」では、食物アレルギーの発症予防のために、妊娠中および授乳中の母親の食物除去を行う事は推奨していません。食物除去は母体と児に対して有害な栄養障害を来す恐れがあるとしています。
アレルギーに対しては過度な心配はせずに、自己判断による食物除去をせず適量を取り入れるようにしていきましょう。

乳腺炎について、
授乳中に乳製品に限らず、脂肪分の多い食材を食べる事で、乳腺が詰まり易くなる体質の方もいらっしゃいます。 何を食べても乳腺炎にならないという方もいます。 総合的に判断しても、カルシウム源やエネルギー源にもなる乳製品の摂取を全く控えるということはお勧めしていませんが、生クリームやバターなどの脂肪分の多いものの摂りすぎに注意して、和食中心の食事を進めるという事は推奨されています。
詰まりやすい体質の方は、医師から乳製品を控えるように助言をされることもあるようですが、すべての方が控えなくてはいけないという事ではありませんので、適量に召し上がって頂く分には問題ありませんよ。

妊産婦のための食事バランスガイドによると、妊娠後期(臨月含む)と授乳期の乳製品の目安量は同じ量です。
例えば、牛乳100ml+ヨーグルト100g+チーズ20g 程度が1日の目安量になります。 多少前後する分には問題ないですが、この目安量を大幅に超えない様にしましょう。
 
【妊産婦のための食事バランスガイド】(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/dl/h0201-3b02.pdf


2020/9/7 20:08

いくちゃん

妊娠36週
いつも詳しく説明して頂きありがとうございます。
乳腺炎の心配からです。
体質の問題なんですね。
今の時期からもバター、生クリームは控えめが良いですよね?
乳製品の目安参考にさせて頂きます。

2020/9/8 9:55

久野多恵

管理栄養士
いくちゃんさん、お返事ありがとうございます。

乳腺炎の心配からですね。
今の時期は、バターや生クリームは高脂肪との理由で体重増加に直結しやすいので、控えて目にした方が良いと思います。

ご出産されてからは、牛乳やヨーグルトなどは、医師や助産師からの指示が無い限り、適量召し上がって頂く分には問題ありませんが、低脂肪牛乳や低脂肪ヨーグルトを選ばれると安心ですね。

2020/9/8 11:53

相談はこちら

相談受付中の専門家

妊娠36週の注目相談

妊娠37週の注目相談

妊娠中の食事・体重管理の注目相談

相談はこちら

相談受付中の専門家