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野菜の摂取について

由比
お世話になります。
最近好き嫌いがはっきり出てきて、家ではトマト以外の野菜をほぼ食べません。
給食では大体食べているようですが、緑色の野菜はやはり食べないようです(調理方法に関わらず)。
食べる野菜が少なすぎて果物に頼ることが多くなっています。
本人も最近バナナに目覚めたらしく、目敏く見つけては指を差して欲しがります。
先日は「ご飯食べ終わったらね」と言ったら、いつも20〜30分かかる朝食が10分も経たずに終わりました。

バナナで釣れるなら楽だな、と思ったんですが、追加で出してるのに毎回1本をペロッと食べてしまいます。
夜もキウイなど別の果物を出すことが多く、流石に糖分などが気になってきました。

根本的に、朝は食事量が少ない気がするので増やせたるなら増やしたいです。
現状は
・食パン6枚切り1枚(耳はあったりなかったり)
・ミニトマト3〜4個
・玉子焼き半玉分
が基本です。
玉子焼きの中にほうれん草や玉ねぎなどを混ぜることは出来ますが、そもそも朝食時は玉子焼きを食べないことが多いです。
食パンも1/3ほどしか食べないことがあります。
朝は調理時間、食事介助の時間がないので手づかみかフォークで食べられるメニューにしています。
物量を増やすなら野菜のところかな?と思うので、バナナに逃げなくても良いように何か作り置き出来るおかずや、オススメの野菜があれば伺いたいです。

また、そもそもバナナや果物の1日の適量はどの程度でしょうか?
1回に与える量は、バナナ1本、キウイ半個、ブドウ3〜4粒、桃やりんご1/4〜1/8程度、のいずれかです。
平日はどれか1回にするよう気を付けていますが、お休みの日は2回になったりします。
適量を教えてください。

上手くまとめられずすみません。
よろしくお願いいたします。

2022/9/21 23:19

一藁暁子

管理栄養士
由比さん、こんばんは。
ご相談ありがとうございます。
1歳8か月のお子さんに食べ物の好き嫌いがでてきてお悩みなのですね。

この時期は自我の芽生えとともに好き嫌いが出てきやすい時期でもあります。
ただ、給食では緑の野菜以外の野菜は食べられているご様子であれば、そのうちお家でも食べられるようになる可能性が高いです。
保育園で頑張っているぶん、お家だとつい親御さんに甘えて好きなものばかり食べたがってしまうのだと思いますよ。
なので、今の時期は多少の好き嫌いは多めに見てあげてもいいかなと思います。

朝食は寝起きで胃腸がまだ動いてないため食欲が湧かない子供は多いので、朝は基本はお子さんが食べてくれるメニューにして、朝食よりも比較的よく食べる昼食や夕食でレパートリーを増やしていくと良いかと思います。

野菜やタンパク質単品だと食べない場合で、手づか食べできるメニューとしては、フレンチトーストや野菜入り蒸しパン、おにぎりやおやきなどを、主食とおかずを同時に食べられるメニューを作り置き(フリージング)しておくのがおすすめです。

トマトがお好きであれば、トマトスープやトマトカレー、ケチャップ味のチキンライスなどに他の野菜を入れてみたりすると良いかもしれません。

幼児食になると果物の目安量というのはないのですが、栄養バランス的には大体1日50〜80gくらい(多くても100g以下)が1日の目安量になるかと思いますので、今の量でも過剰摂取にはならない量かと思います。

苦手野菜の克服方法としては、基本は食べなれたものを用意してあげつつ、一品少量だけ苦手な緑の野菜などを使ったチャレンジメニューを用意する方法が効果的です。

ポイントは、食べるか食べないかはお子さんが決めることなので気長に待つことと、
「食べても食べなくてもいいよ~^^」というフラットなスタンスで、食べなくても怒らず無理強いはしないことです。

苦手食材が入ったお料理や、見たことない食べたことない料理や食材に警戒心を持つことは幼児期のお子さんにはよくあることです。
偏食改善にはこれらの警戒心を解き安心感や食べることへの自信を与えるために、
【知る→興味を持つ→触る・においをかぐ→食べてみる】といったスモールステップで成功体験を増やすことが大事です。

例えば親御さんがおいしそうに食べる様子を見せてたり、味見でスプーンにほんの少しだけなめさせてみたり、においをかがせてみたりしてみたり、
「今日は○○ちゃんの好きな味付けにしてみんだけど、一口食べてみない?」
「苦手な○○が入っているけど、全然○○の味がしないからちょっと食べてみて」
「これはね、見た目は違うけど○○と同じものがはいっているよ」など、
お子さんが「どんな味だろう。少し食べてみようかな」と興味がわくような一言を添えてあげるのも効果的です。

お子さんが運動好きなら「体が強くなって足が速くなるよ」や、便秘がつらい様子なら「いいうんちがでてお腹がすっきりするよ」などお子さんにとって興味のあることや、食べたほうが良い理由を前向きな情報とともに伝えることも良い声掛けです。

一口も食べてくれなくても食卓に何度も登場させるだけでも、段々と新しい食材や料理に対しての警戒心が薄れていくので無理のない範囲でやってみてくださいね。

好き嫌いを持つお子さん自身も「食べたくても食べられない」「大好きなママが用意してくれた料理を食べられなくて悪いな」という気持ちを抱えていたり、食べることに自信を無くしていたり、周囲からのプレッシャーを感じて食べられなくなっている場合も多いので、お子さん側の気持ちも理解し共感してあげるとより安心感につながると思います。

好き嫌いの原因は味や食感、見た目が苦手だったり、噛みずらい・飲み込みずらいなど食べ物の食形態がお子さんの咀嚼機能とあっていなかったり、特定の食べ物への負のイメージや、物事に対して慎重で警戒心が強い性格など様々です。
お子さんの食べる様子を観察したり、苦手食材のどんなところが苦手なのか、好きな食材はどんなところが好きなのか優しく聞いてみて、
どうしたら好きな食材や食べられる食材を増やせるかゲーム感覚で作戦を立てたりして親子で前向きに楽しみながら取り組めると良いと思います。

食べ物の好き嫌いはある日突然食べられる日がやってきますが、食べるようになるまでのどれくらいかかるかは人それぞれ違いますので、すぐには改善しないかもしれません。
それでも根気よく前向きな気持ちでお子さんの偏食に付き合っていくことで、はなさんの愛情や努力や気持ちは必ずお子さんの心に伝わるかと思いますので、どうか焦らずゆっくりと、お子さんの成長を長い目で見守りながら取り組んでいただければと思います。

またお力になれることがありましたらお声かけください。
どうぞよろしくお願いいたします。

2022/9/23 21:43

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