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フォローアップミルクと育児用ミルクと離乳について

ななな
いつもお世話になっております。
息子が10ヶ月になり、そろそろ断乳について考え始めています。とりあえず1歳になるまでは混合栄養を続けるつもりなのですが、育児用ミルクとフォローアップミルク、そして離乳について 教えてください。

【1】 
育児用ミルク→母乳の代わり
フォローアップミルク→牛乳の代わり

と認識していますが、フォローアップミルク(または牛乳)の代わりとして育児用ミルクを与えることは良くないのでしょうか?
フォローアップミルクより育児用ミルクの方が様々な栄養素が入っていると思うので、わざわざフォローアップミルクを始めるぐらいなら育児用ミルクの方がいいのでは?と感じます。
飲み慣れているし、虫歯リスクもフォローアップミルクの方が育児用ミルクよりも高いイメージです。 
   
 【2】
離乳という観点からすれば、一歳を過ぎていつまでも哺乳瓶で頻回に育児用ミルクを与えることが良くなさそうなのはなんとなくわかるので、例えば時間を決めて、哺乳瓶以外のコップなどで育児用ミルクを与えるというのはいかがなのでしょうか?(それこそ牛乳の代わりとして)

【3】
もし育児用ミルクを 一歳過ぎても与え続ける場合、いつ頃まで続けて良いのか、やめるべき時期があるのであればその理由なども知りたいです。
余った育児用ミルクを大人がコーヒーに混ぜて飲むなんて話も聞くので、「一歳ぐらいまで」とされている育児用ミルクを大人が飲むのは問題ないのか?というのも、気になりました。

【4】
最後に母乳についてです。
現在、母乳は寝かしつけの時だけ与えていますが、
「母乳は欲しがるだけ与えていい」  のはいつ頃までなのでしょうか?
離乳に向けて意図的に回数を減らすなどの必要はありますか?  

以上4点です。
よろしくお願いいたします。

2022/9/5 14:45

久野多恵

管理栄養士
なななさん、こんばんは。
ご相談いただきありがとうございます。
ご質問に順番にお答えいたします。

【1】
育児用ミルク→母乳の代わり
フォローアップミルク→牛乳の代わり
という認識はその通りです。
育児用ミルクは乳児期の完全栄養食であり、過度の鉄不足が疑わている児に対しては、9か月ころからフォロミを取り入れる事を推奨することもありますが、基本的に1歳までは育児用ミルクで栄養を補うのが通常です。
卒乳をするまでは、育児用ミルクで継続して問題ないですし、そのようにお伝えしています。

フォロ―アップミルクの使用月齢が9カ月~となっているので誤解を招き易く、9カ月になったら必ずフォローアップにしなくてはいけないと考えるママさんも多くいらっしゃいますが、フォローアップミルクの使用は必須ではありませんし、離乳食を良く食べてくれているお子様は育児用ミルクで継続されるかたが多いように思いますよ。

1歳を過ぎて離乳の完了を考える時には、育児用ミルクをだんだんと減らしていき卒乳しますが、その代わりの栄養としてフォローアップミルクもしくは牛乳をコップやストローなどで与えていきます。 フォローアップミルクは1歳~3歳児の不足しがちな栄養を補給するためのものとしては推奨していますので、卒乳後にフォロミを取り入れる方も多くいらっしゃいます。

ただ日本では、フォローアップミルクも育児用ミルクと同様の赤ちゃん用のミルクと勘違いされている事があるので、1歳以降の栄養補給として優良なフォロミを幼児期に取り入れるご家庭が少ない現状があります。 積極的なフォロミの活用を考えるのであれば、卒乳後でも大丈夫ですし、現状鉄分不足が心配であったり、あまり食べない事が多いという時は、フォロミを離乳食後や離乳食作りに活用されても良いと思います。


【2】
離乳の完了は1歳~1歳半を目安としていますので、卒乳も哺乳瓶の卒業もこの期間が目安と考えて良いです。
牛乳かフォロミに慣れるまでは、哺乳瓶以外のコップやストローで育児用ミルクを与えるのは良い方法ですよ。


【3】
上記でも述べましたが、離乳の完了時期は個人差がありますので、1歳~1歳半の間に育児用ミルクを卒業できれば良いです。 お子様の食べ進みや体重の発達面から、1歳を過ぎても育児用ミルクの栄養が必要なお子様もいれば、しっかりと食べられているお子様に対しては、ミルクの栄養はだんだんとなくするように助言することもあります。 そのお子様によって助言内容も異なりますが、1歳を過ぎても与えてはいけないものではないです。 ただ、しっかりとご飯が食べられていて、身長と体重の伸びも良いお子様であれば、だんだんとミルクを卒業するように持っていけると良いですね。
余ったミルクを大人が飲んだり、料理やコーヒーに入れて使用するということは問題ないです。


【4】
母乳を欲しがるだけ与えて良いのは、1歳までの離乳食後期までが1つの目安です。 ただお子様の発達面によっても助言が異なることがあります。 1歳を過ぎると卒乳を考える時期になってきますので、だんだんと母乳やミルクを減らして、牛乳やフォロミ、また1日1回~2回の補食となるおやつで栄養補給できるようにしていきます。 
自然と授乳が減るお子様もいれば、意図的に減らさないとなかなか減ってこないお子様もいます。 卒乳時期を考慮しながら、お子様に合った方法で進めてください。
よろしくお願いいたします。

2022/9/5 22:07

ななな

0歳10カ月
早速のご回答ありがとうございます。
詳しく教えていただけてありがたいです。

一点だけもう少し教えてください。
【卒乳後】に、牛乳やフォローアップミルクの代わりとして育児用ミルクを与えることはなぜ推奨されないのでしょうか?
(与え方は牛乳やフォロミのように、哺乳瓶でなく、コップなどで与えるとして) フォローアップミルクよりも栄養素が多く、虫歯リスクがフォロミよりは低そうなイメージです。   
牛乳の代わりにするなら、フォローアップミルクよりも、育児用ミルクの方がメリットが多いと感じてしまうのですが‥
栄養価が高すぎるなど、何かデメリットがあってのことなのでしょうか? 

2022/9/5 22:27

久野多恵

管理栄養士
なななさん、こんばんは。

育児用ミルクと牛乳やフォローアップミルクとの違いについて、育児用ミルクは、まだ食事で栄養を十分に摂れない乳児のための栄養補給として考えられたもので、母乳の成分に近づけて作られています。
育児用ミルクは、赤ちゃんを対象としていますので、たんぱく質は牛乳の1/3量しか含まれません。また、カルシウムも牛乳やフォロミの半分以下となります。

幼児期に牛乳やフォローアップミルクを摂取する目的は、主にカルシウム補給となり、たんぱく質補給、エネルギー補給などの役割もあります。

エネルギー量については、いずれも大差はありませんが、幼児期の乳製品の摂取目的から考えても、育児用ミルクでは、栄養過剰というよりも、カルシウムやたんぱく質が不足します。
効率的にカルシウムの目安量を摂取するためには、育児用ミルクでは多くの量を飲まなくてはいけないです。
身体の小さい赤ちゃんの成長を促すための育児用ミルクですので、1歳を過ぎて卒乳をしたのであれば、牛乳orフォローアップミルクを与えていくとその時期に不足しがちな栄養を補うのに良いということになります。

よろしくお願いいたします。

2022/9/6 20:00

ななな

0歳10カ月
大変勉強になりました。
疑問に思っていたことがスッキリしました!
 
離乳が完了したら、フォローアップミルクも検討してみたいと思います。
わかりやすいご回答ありがとうございました! 

2022/9/6 21:08

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