スープ量、混ぜごはんについて

たぴおんさん、こんにちは。
ご相談ありがとうございます。
9か月のお子さんの離乳食メニューや量についてお悩みなのですね。
成長曲線も範囲内で便通も良く、食事量もしっかり食べられており、順調に上手に離乳食をすすめられており素晴らしいと思います！

まず、生後9～11か月の離乳食の目安量について説明します。
この時期は1日3回になり徐々に栄養源が乳汁栄養から離乳食に移る時期で、1日に必要なカロリー・栄養素の約60～70％を離乳食から摂るようになります。

離乳食の食べが良いと、母乳やミルクの回数が減ってくる子もおりますが、授乳回数は母乳もミルクも1日5回くらい。
ミルクの量は1日500～700mlが目安です。

離乳食の1回あたりの目安量は以下の通りです。

◎炭水化物
5倍がゆ90g～軟飯80g
または食パン25～30g
またはゆでうどん60～90g
またはいも類30～40g

◎ビタミン・ミネラル
野菜・果物30～40g

◎たんぱく質
魚15g
または肉15g
または豆腐45g
または全卵1/2個
または乳製品80g

お食事内容を拝見すると、タンパク質や野菜の摂取量はわかりませんが、炭水化物の量はやや多めに召し上がっているようですね。
上記の1食あたりの離乳食目安量はあくまで目安ですので、お子さんが食欲旺盛で食事量がやや多くても、体格が標準の範囲内で体調面も特に問題なければ、目安量の1.2倍くらいまでは増やして食べさせても問題ないでしょう。
ただ、タンパク質は多く摂りすぎると腎臓に負担がかかるので目安量を守ってあげた方が安心かと思います。

以下いただいたご質問に順番にお答えしていきますね。

①スープ 量の目安はどのくらいですか？
毎食スープ70cc位に野菜や豆腐を20〜40g入れています。

⇒離乳食のスープ（水分）の目安量というのは特に設けていません。
赤ちゃんの1日あたりの必要水分量は100～150㎖/kg（食事の水分も含む）とされています。
1歳まではり栄養摂取の目的から基本的には食事以外の水分は母乳やミルクで与えることが推奨されていますが、
離乳食中の汁物の水分や、食事中や食後に口をさっぱりさせるために与える麦茶などは、授乳量が減らない程度の量であれば与えても問題ありませんよ。


②上記の場合、 スープ(70cc)は水分量として考え、具材のみをカウントしますか？それとも総重量で考えますか？
ちなみに麦茶も毎回飲みます(50〜60cc程)

⇒そうですね。スープの汁の量は水分量として考え、離乳食の食事量は『具材の重量』でのカウントになります。
麦茶は栄養価が少ないので水分量としてカウントします。
ただ、牛乳は水分ですが栄養価の高い乳製品なので、1回80gを目安としています。


③ 混ぜごはんを与え続ける事で、何か弊害が出てきたりする事はありますか？(白米が苦手になるなど)

⇒混ぜご飯は主食と一緒に野菜やタンパク質も摂れて栄養バランスを高めやすいメリットがありますが、一般的には味がついている主食を摂りすぎると塩分の過剰摂取のリスクが高まります。

厚生労働省の『日本人の食事摂取基準』では生後6〜11ヶ月の赤ちゃんの食塩目安量は【1日1.5g】。
1〜2歳の1日の食塩目標量は【3g未満】とされています。

大人の場合は男性7.5g未満、女性6.5g未満が1日の食塩摂取量の目標量なので、9〜11ヶ月頃まではほんのり調味料の風味がするくらいのごく薄味に、1歳以降は大人の味つけの半分〜1／3くらいの味付けを目安にしていただくと良いと思います。

9～11か月の食塩目標量は1日あたり1.5gですが、これは母乳やミルクに含まれる塩分（ナトリウム）量や、離乳食で使用する食材そのものに含まれる塩分量も含めた量になりますので、調味料から摂取してもよい塩分量としては本当にごく少量ということがわかります。

特に調味料で味付けせず、お出汁や食材の旨味や風味だけで食べられているなら特に問題ありませんが、もし混ぜご飯に味付けをされているなら、他のメニューは味付けせずに調理するなどして1日の塩分量を調整すると良いと思います。

長くなりましたが、少しでもご参考になりましたら幸いです。
またお困りの際にはお声かけくださいね。
どうぞよろしくお願いいたします。