トキソプラズマ

yukikuni
猪肉の燻製を頂いたんですが、妊娠している時には食べない方がいいんでしょうか?燻製なので加熱はしてあります。さらにそれを炒めて火を通して食べた方がより安全とかでしょうか?あと鰻を食べるのもよくないですか?よろしくお願いいたします。

2022/3/6 16:17

久野多恵

管理栄養士
yukikuniさん、こんばんは。
ご相談いただきありがとうございます。

猪肉の燻製についてのご相談ですね。
燻製の方法はいろいろあります。
◉熱燻・・・80℃以上の高温で一気に燻製
◉温燻・・・30~80℃の中温でじっくり燻製
◉冷燻・・・15~30℃の低温でじっくり燻製

猪肉で心配になるのは、加熱不十分の肉にいるトキソプラズマ菌ですが、これを死滅させる条件は下記になります。

◉加熱処理:55℃、5分以上。食肉中に含まれる寄生虫(シスト)の不活化には、中心が67℃になるまでの加熱が有効であるとされています。
◉凍結処理:中心が-12℃になるまでの凍結が有効であるとされています。


猪肉の燻製の仕方にもよりますが、熱燻で5分程度の加熱があればトキソプラズマ菌は死滅している可能性が高いです。温燻や冷燻であれば、妊娠中は控えたほうが良いでしょう。

今回の肉の燻製法について詳しいことがわからなければ、食べるのを控えるか燻製を良く加熱して召し上がるというような対応をしていただくとよろしいかと思います。 
妊娠期は少しの不安ものちに、大きな不安感につながってしまうことがありますので、少しでも不安があるものは召し上がらない選択をしていただくと安心かと思いますよ。


鰻で心配になるのはビタミンA(レチノール)の過剰摂取かと思いますが、通常の1人前程度召し上がる程度ではビタミンA(レチノール)の過剰摂取にはつながりませんので、時々食べる分には問題ないです。

日本人の食事摂取基準によると、妊婦が1日に摂取したいビタミンAの量は、18~29歳の妊婦なら、妊娠初期~中期で650μg、妊娠後期で730μg。30~49歳の妊婦は、妊娠初期~中期で700μg、妊娠後期で780μgとされています。
また、耐容上限量(1日にこの値を超えて摂取すると、過剰症のリスクが発生する量)は、2700μgとされています。妊婦は、この耐容上限量を超えないように十分注意しましょう。

鰻のかば焼き100gのビタミンA(レチノール)の量は1500㎍となります。1度に200gを食べてしまうと耐容上限量を超えてしまいますので、1食量は50~100g程度を目安に召し上がってくださいね。
よろしくお願いいたします。

2022/3/6 21:00

yukikuni

妊娠5週
ご返信ありがとうございます!熱燻みたいです!せっかくなので、それでもフライパンで加熱し少しの量食べてみようかなと思います!鰻もたまに一人前なら大丈夫なんですね🙆‍♀️ありがとうございました😊

2022/3/6 23:43

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