妊娠中のケトン体について。

ミニうさぎ
はじめまして、お世話になります。
妊娠5週2日で今日、尿検査の結果、ケトン体が2+と出てしまいました。
元々、糖尿家系ではないですが親が甘いもの大好きで太っているので遺伝を考え、なるべく糖質オフとかあれば、その方を選んだりしてたのはあります。
砂糖は他のにも結構入ってるので置いてません。
また胃がカンジタになっており不調で15日に尿検査でアミラーゼが高めで(520くらい)でたこともあり、膵臓は結局、大丈夫でしたが、結びついていると考えると、やはり控えるようにしていました。
それでも、食欲は朝からあるし、そこそこ食事も甘い物も食べていたとは思っていたのですが…
夜も食欲旺盛なので、夜のみお米を抜いていますが、夜もお米を食べたがいいのでしょうか??
他にも対策があれば教えていただきたいです。
宜しくお願いいたします。

2021/10/25 21:00

久野多恵

管理栄養士
ミニうさぎさん、こんばんは。
ご相談いただきありがとうございます。

ケトン体は脂肪が分解されて、エネルギー源として利用される際に出てくる物質です。つわりなどによって食事が十分にとれなかったり、食べられたとしても、嘔吐してしまったりすると、エネルギー源としての炭水化物などの糖質が不十分となり、体内の脂肪がエネルギー源として分解されるため、尿中にケトン体が出て陽性を示します。夕食にご飯を抜いていることも要因としてあるかもしれないですね。
ケトン体がたくさん出ている状態を放置してしまうと脱水のおそれがあるため、医師の判断で点滴治療が必要になることもあります。

しっかりと食べているつもりでも、全体的なエネルギーが不足しているのかもしれないですね。 食事に関しては、その他の検査数値やお子様の発達具合などを見ながら産院での指示通りに進めることが推奨されていますので、私のほうからは妊娠期の食事管理についてお伝えいたします。
ご自身の毎日の食事内容と比較していただき、エネルギーやその他の栄養が充足しているか見てくださいね。

【1 日の食事のポイント】
●「主食」「主菜」「副菜」を整えてバランスの良い食事に
●朝食・昼食を充実させて、夕食は軽めに
●不足しがちな栄養素は間食で補う
●生活リズムを整え、早寝早起き、1 日3 食を基本にする

それぞれ詳しく説明していきますね。
●「主食」「主菜」「副菜」を整えてバランスの良い食事に
⇒「主食」は穀類でエネルギーのもととなる食材で、米・パン・麺類・グラノーラ・芋類などです。ご飯は味が淡泊で、主食・主菜・副菜が揃えやすくなります。また、満腹感がある割には、エネルギーとして消費されやすいので、身体の脂肪になりにくいです。そして、塩分を含まないので食事全体の塩分量も控える事ができます。
「主菜」は、肉・魚・卵・大豆製品などです。脂肪を控えて適量を摂りましょう。肉料理は、脂肪分の少ない赤身の肉を選び事で鉄分補給にも繋がります。魚介類には良質なたんぱく質に加え、EPAやDHAなどの必須脂肪酸が含まれているので、妊娠中や授乳中の方にもお勧めです。
「副菜」は野菜やきのこ、海藻類などです。野菜・きのこ・海藻類は低エネルギーで食物繊維が豊富です。切り干し大根や高野豆腐などの乾物も利用し、副菜のレパートリーを増やしましょう.

妊娠期のバランスの整え方については下記を参考にして下さい。
【妊産婦のための食生活指針・食事バランスガイド(2021年改定版)】(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/000788598.pdf

また、ベビーカレンダーアプリ内に、この食事バランスガイドの活用法について説明した動画がありますので、合わせて参考にして頂けたら幸いです。

【妊娠中の基礎知識】妊娠中の食事のとり方(食事基本編)
https://www.youtube.com/watch?v=BD5Fl4F7Pbc&feature=youtu.be 

●朝食・昼食を充実させて、夕食は軽めに
⇒夜間は代謝機能が低下すると言われるので、夕食は軽めに栄養バランスを考えて消化の良いものを食べましょう。朝と昼はしっかりと食べて、医師の管理のもと軽いウォーキングなどで消費エネルギーも増やしましょう。

●不足しがちな栄養素は間食で補う
⇒間食は食べ過ぎに注意をして頂きながら摂っても大丈夫ですが、糖分や脂肪が多い物は避け、不足しがちな鉄分やカルシウムなどが補える間食を摂るよう心掛けましょう。黒ごまきな粉ヨーグルト、小豆牛乳寒天や果物、チーズなどがお勧めです。
清涼飲料水や炭酸飲料やジュースには注意が必要です。飲料の糖分は吸収されやすく、体重増加に直結しますので、ノンカフェイン、ノンシュガーのものでしっかりと水分補給しましょう。

●生活リズムを整え、早寝早起き、1 日3 食を基本にする
⇒「1日3食きちんととる」ことは生涯にわたり大切にしたい食生活の基本です。忙しいから、太りたくないからと食事を抜くと、栄養不足になってしまい、赤ちゃんの発育にも影響を及ぼすおそれがあります。また、欠食により、血糖値の変動が激しくなるため、結果的に体重増加を招きます。


バランスを整えるといっても、難しく考えなくても大丈夫です。 たとえば、和食であれば、ご飯と主菜となるたんぱく源(魚料理や肉料理や卵料理など)と野菜類が揃っていれば、バランスの良い食事になります。 3品揃えなくても、例えば、パスタの中にたんぱく源や野菜を入れたものや、ロコモコ丼の様にご飯の上にハンバーグと目玉焼きとサラダ系のものを載せるだけでバランスが整ったメニューとなります。
1品でも栄養バランスの良いメニューを添付しますので、ご参考にして頂けたら幸いです。

【ふわふわ&トロトロの納豆ごはん】
https://baby-calendar.jp/recipe/5302

【サバとナスのトマトパスタ】
https://baby-calendar.jp/recipe/5293

【いろどり野菜のドライカレー】
https://baby-calendar.jp/recipe/4948

【春キャベツのボリュームカツサンド】
https://baby-calendar.jp/recipe/5371


色々記載しましたが、無理なくできそうなところから始めてみて下さいね。

2021/10/26 20:05

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