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離乳後期のたんぱく質について

あさ
離乳食の進め方、量について相談させてください。
 特にお伺いしたいのが、離乳後期のたんぱく質の目安量です。
 2019年の「授乳・離乳の支援ガイド」 によれば一回あたり魚・肉であれば15gと記載されています。
 一方で、2020年の「日本人の食事摂取基準」によれば、9〜11か月の乳児のたんぱく質の離乳食からの摂取量は17.9g/日とあります(母乳、ミルク等と合わせて合計25g/日と解釈していますが合っていますでしょうか)。
 もし9か月から3回の離乳食でたんぱく質を17.9g/日摂取するとなると、魚・肉15gだけでは足りないと思います。どちらも厚生労働省の資料ですが、何を参考にすればいいのか迷います。
 
子供はまもなく8か月で、成長曲線に沿って成長していますが、これから少しずつたんぱく質量も増やしていった方がいいでしょうか。子供が食べられる量食べるという状況でしかないのですが、目安量は用意してあげたいと思っています。

 よろしくお願いします。

2021/5/9 15:36

一藁暁子

管理栄養士
あささん、こんにちは。
ご相談ありがとうございます。
離乳食後期のタンパク質量についてお悩みなのですね。

9~11か月の1回あたりのタンパク質量(食材のグラム単位)は
魚15g
または肉15g
または豆腐45g
または全卵1/2個
または乳製品80g
が目安量になります。

離乳食からの摂取量17.9gという値は、食事摂取基準のタンパク質目安量を算出するために参考としたデータの値になります。
日本人の食事摂取基準での9~11か月のタンパク質の目安量は25g/日ですが、これは母乳や育児用ミルク、離乳食の食材に含まれる『栄養素単位としてのたんぱく質量』になります。

また、食事摂取基準の『目安量』というのは、
特定の集団において不足状態を示す人がほとんどいない量であり、 疫学的な観察研究に由来しているが、人で介入試験ができない等、十分な科学的根拠がないため「推定平均必要量※1」「推奨量※2」を示せない栄養素で設定される値
という意味がありますので、あくまで目安の数値になります。

※1 推定平均必要量…(50%の人が必要量を満たす量(50%が欠乏、50%が充足)で、科学的に根拠があるもの。)
※2 推奨量…ほとんどの人が必要量を満たす量(97.5%が充足)

「授乳・離乳の支援ガイド」に示されたタンパク質食材の目安量を摂取すると、離乳食1回あたり栄養素単位のタンパク質量は食材によって多少の違いはありますが、9~11か月の目安量だと大体1食あたり3~4gくらいのタンパク質を摂取できます。
これに母乳やミルクからの乳汁栄養、9~11か月の1日合計授乳目安500~700㎖(100㎖あたりタンパク質3.1g)を合わせると、合計25g/日程度のタンパク質を摂取できるようになります。
なので、離乳食では「授乳・離乳の支援ガイド」の目安量を参考に食べさせてあげて問題ないかと思います。

お子さんはもうすぐ8か月になり、身長・体重は成長曲線に沿って順調に成長しているご様子とのことですので、このままお子さんの月齢の目安量の範囲内で離乳食を進めていただいて大丈夫ですよ。

またお困りの際にはお声かけくださいね。
ご参考までに、よろしくお願いします。

2021/5/10 10:35

あさ

0歳7カ月
ご回答ありがとうございます。
色々と謎でしたが 解消しました。
ありがとうございました! 

2021/5/10 13:16

一藁暁子

管理栄養士
あささん、お返事ありがとうございます。
謎が解消されたとのことで良かったです!
またお力になれることがありましたらご相談くださいね。

2021/5/10 16:51

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