妊娠中の調味料に使われているアルコール

ポコさん、おはようございます。
ご相談頂きありがとうございます。

妊娠中にアルコールが入っている調味料を使用し、ご心配なお気持ちなのですね。

結論から申しますと、胎児への影響が強く疑われる量ではありませんので、ご安心して頂いて良いように思います。

妊娠期にアルコールを常用すると、知能障害、発育障害を伴う胎児性アルコール症候群の子どもが生まれる可能性が高まると言われます。
胎児性アルコール症候群は、1 日に純アルコール（エタノール換算）60ml 以上の摂取で高頻度の発症が認められています。純アルコール60ml は約50g に相当し、ビールでは中瓶約2.5 本（1250ml）、清酒では約2 合（400ml）、ウイスキーではダブル約2.5 杯（150ml）、ワインではグラス約4 杯（500ml）に相当します。

これを見ると、かなりのアルコール量の常用で胎児性アルコール症候群のリスクが高くなる事がわかります。

今回使用されたものにどの程度のアルコールが含まれているかわかりませんが、製造過程で加熱されている事、入っていても少量であると推測で切る事などを考慮すると赤ちゃんの発達に影響が出るほどのアルコール量ではないでしょう。

通常に摂取する程度の調味料のアルコールで胎児に異常があったという事例はありませんし、厚生労働省からも調味料のアルコールに関しての注意喚起もありません。
今回はひとまずご安心頂いて良い状況かと思いますが、今後は避けられるものは避けて頂いた方が、心の安心に繋がると思いますよ。
お身体お大事になさってくださいね。

ポコさん、お返事ありがとうございます。

ビールに換算すると１食分で１４ｍｌ程度を飲んだという事になるとのご連絡を受けたのですね。

日本産婦人科医会では、「これ以下の飲酒量であれば胎児に影響がない」という安全量は確立されていないのですが、アルコール量で１日15ml未満なら胎児への影響は少ないと発表しています。
15mlのアルコールは、ビールなら350ml 缶１本くらいの量です。

今回アルコールとが入っているとは知らずに、１４ｍｌの加熱していないアルコールを摂取していたことで落胆感はあるかと思いますが、上記を考慮すると、ご記載の量で赤ちゃんの発達に影響が出るという事は考えにくいと思いますよ。
ご心配であれば、次回受診時に医師にご相談して下さいね。

調味料やレトルト食品などに含まれる量程度でしたら大きな心配はいらないと思いますし、外食やテイクアウトの際にも、原材料表示をよく確認して購入するような癖をつけていくと安心ですね。