離乳食が進まない

しょうこさん、こんにちは。
ご相談ありがとうございます。
9か月のお子さんの離乳食がなかなか進まずお悩みなのですね。
離乳食は1日2回、15分ほどは頑張って食べさせているけど、すぐに泣いていやがってしまうこともあるのですね。毎日とてもよく頑張っていらっしゃいますね。
ミルクは1日800～1400㎖飲まれているようですが、お子さんお体重は成長曲線のカーブに沿って緩やかに増えていますでしょうか？
これだけミルクをしっかり飲んでいるようであれば、フォローアップミルクはまだ必要ないと思いますよ。

離乳食をあまり食べないお子さんの原因としては、
・離乳食よりも母乳やミルクが好き
・味や食感が苦手、食形態が咀嚼機能にあっていない
・食べさせ方や食具
などが理由として考えられます。
以下、順番に説明していきますね。

☆お腹が空いていない
母乳やミルクが好きでよく飲むお子さんは離乳食よりも母乳・ミルクを欲しがり、離乳食の進み具合がゆっくりな場合が多いです。
離乳食を食べてもらうには、まずお腹をしっかりすかせることがとても大事なポイントになります。
授乳と離乳食の間隔を３～４時間空けて、体を動かしなるべくお腹を空かせてみてください。
喉が渇いている様子の時は、白湯や麦茶など糖質が含まれていない水分で喉を潤してあげてくださいね。


☆味や食感・食形態
ミルクの味が好きなお子さんであれば、ミルクや豆乳を使った離乳食を試してみてはいかがでしょうか。
市販の離乳食にミルクを混ぜてみたり、豆乳うどんやミルク煮、ミルクプリン、好きな果物を加えたミルクゼリーやヨーグルトなどもおすすめです。

食形態については、歯でつぶせるくらいの硬さだと口から出してしまうのですね。
こちらもお子さんが今食べられる食材や好きなメニューで、食形態で少しずつアップさせていく方法がおすすめです。
市販の7か月対応のジュレやペースト状の離乳食は食べてくれるとのことですのですので、そこに潰したバナナやお豆腐など、歯茎で簡単につぶせるくらいのかたまりを混ぜてみましょう。

噛む力は筋トレと同じで、お子さんが頑張れば食べられるくらいの食形態から徐々に大きめ・硬めにレベルアップさせていきます。
急に食形態を上げると、食べにくさから食事量が落ちてしまうことがありますので、まずはほんの少量お試しで食べさせて様子を見て、もし口から出したり食べにくそうにしている場合は、一段階前の食形態に戻して様子を見てあげてくださいね。


☆食べさせ方・スプーン
食べると泣いたり嫌がったり、オエッとなってしまうお子さんでよくみられる食べさせ方の例としては、スプーンを口の奥までいれて食べさせている場合があります。
このような食べさせ方をすると、うまく離乳食を飲み込めず口から出してしまったり、舌を使って食べ物を歯茎に移動させて噛むことができず噛む力が育たなかったり、丸呑みの癖がついてしまう原因になります。

食べさせるときは必ずスプーンはお子さんの下唇に置くようにして、お子さん自ら上唇で離乳食を取り込むようにサポートしましょう。
そしてごっくんと飲み込んで口の中が空っぽになってから、次の一口を食べさせてくださいね。

また、口の中が敏感なお子さんはスプーンの材質でもシリコンスプーンが好きだったり、プラスチックが良かったり、好みがありますので、スプーンの材質や形などもチェックしてみると良いかもしれません。


2回食のタイムスケジュールや食形態、食べさせ方はこちらのページもぜひ参考にしてくださいね。
★7～8カ月ごろ（離乳食中期）の離乳食の進め方
https://baby-calendar.jp/baby-food/7months-8months

★赤ちゃんのお口の発達と離乳食の進め方（7～8か月ごろ）
https://baby-calendar.jp/special/baby_food02

また気になることやご不安なことなどありましたらご相談ください。
どうぞよろしくお願いいたします。