もうすぐ11ヶ月　離乳の進め方について

ひとみんさん、こんばんは。
ご相談頂きありがとうございます。

もううぐ１１カ月になるお子様の離乳の進め方についてのご相談ですね。現状を細かくご記載頂きありがとうございます。とてもわかり易いです。
これを踏まえてご質問に順番にお答え致します。

①お子様自身がミルクを欲しがっているのであれば、増やしてあげて良いと思いますよ。　２００ｍｌ作って飲めるだけ飲ませて満足するのであれば、その方法でも大丈夫です。　この時期のミルクの目安量は５００～７００ｍｌですが、お子様の体格や活動量によっても必要量は変わりますので、大体の目安で進めていただければ問題ありません。　良く飲む日があったり、離乳食後は飲まない日があったり、色々になっても問題ないですよ。　授乳リズムをつけつつその中であれば欲しがるだけ飲ませてあげて良いと思います。

②離乳食を無理なく食べられるのであれば、炭水化物・野菜類を中心に増やしてあげても良いです。増やしても良い量というのは決まりはないですが、目安としては２割程度増やして様子を見てあげましょうというお話はしています。　その他満足感を得られやすくする為に、食材をだんだんと大きくしたり、お粥の形状を進めたり、ゆっくりと良く噛んで食べるように促したりという工夫もお勧めです。

③フォローアップミルクは育児用ミルクの代替品ではなく、もともとは牛乳の代替品として開発された商品です。牛乳で過剰になるたんぱく質やミネラルを減らして、鉄分やビタミンなどを強化したものです。　離乳時期にフォローアップミルクの積極的使用をお勧めるのは、離乳食の進みが悪くて鉄分不足が強く疑われる場合のお子様などです。　
離乳食を良く食べてくれて、育児用ミルクを飲んできたお子様は過度な鉄分不足なるという事は考えにくいので、乳児向けに開発されている育児用ミルクで継続されて良いと思います。　フォローアップミルクを使用してはいけないという事ではありませんが、１歳までの乳児期の発達は育児用ミルクと離乳食で賄うのが通常です。

フォロ―アップミルクの使用月齢が９カ月～となっているので誤解を招き易く、９カ月になったら必ずフォローアップにしなくてはいけないと考えるママさんも多くいらっしゃいますが、フォローアップミルクの使用は必須ではありませんし、離乳食を良く食べてくれているお子様は１歳頃までは育児用ミルクで継続されるかたが多いように思いますよ。
１歳を過ぎて離乳を考える時は、育児用ミルクの栄養を牛乳かフォローアップミルクに変えて補う様に考えていきます。

④水分補給について、ストローの技術的な面は心配なく、さざと口から出して遊んだりするのですね。　喉があまり乾いていない状況であったり、お母さんの反応を楽しんでわざと口から出す事もあります。　そのような行動にはあまり反応せずに冷静に対応していくと、だんだんとなくなっていきますので、様子を見て頂いて良いと思います。

コップのみについても、まだ傾け方の加減がわからないので、ごくっと飲みこめる以上の水分が口に入ってしまっているのかなと思います。　口の中に入れる量は少量にするように介助してあげたり、おちょこの様な小さ目のものから練習してあげても良いと思います。　
水分をすする動きはスプーンから少量ずつ練習してあげるとだんだんと上手になってきますよ。　スプーンや平皿などで少量から水分をすする練習をしてあげましょう。
器の端を上下の唇にくわえさせ、だんだんと傾けていきます。　水分が唇に触れた時に少量ずつ水分を口の中に取り込んですする動きをだんだんと促す様にしていくと水分に徐々に慣れてくるのかなと思います。

身体が大きくなってきたり、活動量が急に増えてくる時期ですから、ミルクへの欲が復活するという事もこの時期良くありますよ。　離乳の完了は１歳～１歳半を目安としていますので、離乳を急ぐことはないです。
１歳まではしっかりと与えるように考えて、１歳を過ぎて第４の食事ともなるおやつや牛乳・フォロミを与えるようになるとミルクも自然に減ってきます。
現在はしっかりと飲めている状況ですので、安心して頂いて良い時期だと思います。
よろしくお願い致します。