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食べる量が減った・遊び食べ

るい
こんにちは。一歳一ヶ月の息子についてご相談です。

息子はもともと食べることが大好きで、これまでなんでももりもり食べてきました。一時期は目安量では足りずに相談ささてもらったこともありました。
一歳を過ぎた頃から、お米を食べなくなり、今では野菜を混ぜたりあんかけにしたり、ふりかけをかけたり、おやきにしたりチャーハンにしたり…と、いろいろやってみますが、半分ぐらいしか食べません。軟飯と普通ごはんの間ぐらいの硬さにしています。噛むのや飲み込むのが苦手、という感じではありません。 どうしたら食べてくれるのか、むしろ食べなくても大丈夫なのか(目安量はしっかりたべさせたほうがよいのか)、悩んでいます。何かおすすめの調理法やメニューなどあれば、教えて頂きたいです。ちなみに、身長も体重も発達曲線の上の方(体重ははみ出しそう)です。完母で、まだ夜中も含めて一日9回ぐらいは飲んでいます。私としては母乳を減らしつつ、一歳三ヶ月までには断乳したいと考えています。離乳食が少ないのは、母乳の飲み過ぎもあるのでしょうか…。
また、これも一歳ごろからなのですが、食事の後半にはお皿をひっくり返したり、パンやハンバーグをちぎったり、ぽいぽい投げたりしています。遊び食べなのかなぁと思い、それも大事な発達と聞いたことがあったので見守っていたのですが、本当にこのままにしていいの?と疑問に思ってきました。ただ飽きて遊んでいるだけなのでは?とも思ってきてしまいました。そして、遊んでいるのか研究しているのか、時々ぱくっと食べたりすることもあります。なので、遊び始めたから はい、おしまい、ともできず、やめさせるタイミングもよくわかりません。息子にとってなにがいいのか…悩んでいます。
長くなってしまい、すみません。よろしくお願い致します。 

2020/7/22 14:16

久野多恵

管理栄養士
るいさん、こんばんは。
ご相談頂きありがとうございます。

1歳を過ぎたあたりからお米を食べる量が減ってきたのですね。この時期は自我が芽生えて自己主張が伸びる時期なので、その影響が食事にも現れています。おかあさんは栄養バランスよく食べて欲しいと思ってもなかなかむずかしいのがこの頃のお食事です。  その中でも、色々試行錯誤されて、努力されて頑張っていますね。偏食や食べムラはこの時期の健やかな成長の証でもありますので、上手く付き合っていけると良いですね。

愛情深く育児されているるいさんですから、食べない事、食事量が減った事に目が行ってしまい、食べて欲しいと考えられるのは当然の感情だと思いますが、できない事に注目してしまうと、双方にとってお食事の時間が嫌なものになってしまいます。 半分でも食べられている事に注目して、少しでも口にできたら大いに褒めてあげましょう。 褒められる体験が、食児に対する良い印象を植え付けて、まただんだんと食べてくれるようになってくると思います。

ご飯を食べる量が少ないのであれば、その他の主食で足りない分を補ってあげましょう。 パン、麺類、いも類、オートミール、コーンフレーク、お麩などが主食の代わりになりますので、食事の際にたべなかったら、おやつの時間に上記のようなものを与えて、1日の栄養バランスを整えるように考えていけると良いですね。 ホットケーキ、蒸しパン、ふかし芋、スイートポテト、フレンチトースト、おやきなどもお勧めです。
主食になるレシピを添付しますので、参考にして頂けたら幸いです。

【1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)の主食のレシピ・作り方】
https://baby-calendar.jp/baby-food-recipe/category-18/page3?ct=42


母乳のちょこちょこ飲みが空腹感を生みずらいという事はあるかもしれません。 食事の前は2時間半~3時間程度は何も口にせず母乳も与えずに、空腹感持たせてあげる事と、授乳リズムをつけて、血糖値が上がったままにならない様にしておくのも、食欲を増すきっかけになる事はあります。


遊び食べについて、どの程度までやらせて良いか、切りあげるべきか迷ってしまいますよね。

まだ食事のしつけをしっかりと教えられる月齢ではありませんが、食事行動を改善する方法として、

①好ましくない行動に注目しない 
②好ましい行動を褒める 
③具体的に指示をする 
④やる気を引き出す

という4つの対応で、遊び食べのイライラや負担感を軽減できるようになるかと思います。

具体的には、食材を実際に手で触って特性を学ぶ機会は大切ですが、時間を決めてやらせてあげると良いと思います。遊び食べは、最初の15分ときめて、それ以降は食べ進まなければ、片づけてしまいましょう。 食事を食べないと片づけられてしまい、空腹感が出てしまうという事を教えてあげるのも大切です。

そして、お皿をひっくり返したり、食べものを投げたりする行動に対しては、上記の①の対応が良いと思います。 そのような好ましくない行動が始まったら、お子様に距離おいて、背中を向けて、目を合わさずに、冷静に対応し、表情を変えずに、声も発さないという事を続けてみましょう。 「ちゃんと食べて」「ダメでしょ」「いい加減にして」などの声掛けは、お母さんが構ってくれていると思って、注目されたくて、好ましくない行動を繰り返すことがあります。 声をあげて怒ったりすると余計にその行動がエンスカレートしてしまうという事になります。

そして、その好ましくない行動がおさまったら、お子様に近寄り、目を見て笑顔でたくさん褒めてあげましょう。 頭を撫でてあげたり、優しく抱きしめてあげる事も良いスキンシップとなります。

このような行動の繰り返しにより、「遊ばないで食べたら、お母さんが喜んでくれるんだな」「これを食べたらお母さんが褒めてくれるから嬉しい」という感情に気づき、食事のマナーもだんだんと覚えてくるようなってきます。
根気が必要になりますが、双方にとって負担にならない様に進めるのが大切なので、上記の点で出来そうなところから始めてみて下さいね。 

③具体的に指示をする ④やる気を引き出す という点に関しては、まだ難しい月齢なので、お母さんの言葉を理解できるようになってから進めると良いです。

偏食外来のパンフレットにも同様の事が記載されています。 是非参考にされて下さいね。 

【神奈川県立こども医療センター 偏食外来パンフレット1】 
 ★はじめの一歩編「たのしくたべる」
http://www.kanagawa-syounihokenkyoukai.jp/images_mt/1mini.pdf

2020/7/23 0:20

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