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BLWの進め方について

むう
はじめまして。生後6ヶ月の娘を育てております。6ヶ月になった頃から赤ちゃん主導の離乳食を始めていて、つかみやすい形、大きさのものをぼちぼち与えているのですがいまいちステップアップの仕方が分かりません…食いつき自体はよく、ブロッコリーなど上手に掴んで口に運びハムハムしています。もちろん完食することはありません。
BLWの本なども読んでいるのですが、歯が生えてしっかり噛んでごっくんできるまでは今のまま掴んで口に運ぶ練習のような形で問題ないのでしょうか?
通常の離乳食の始め方でなく、周りにもBLWをやっている人がいないため相談させて頂きたいと思います。
ご助言いただけますと幸いです。 
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2020/12/14 22:23

久野多恵

管理栄養士
むうさん、こんにちは。
ご相談頂きありがとうございます。

BLWの進め方についてのご相談ですね。
BLWは赤ちゃん主導の食事を進めるというものですが、これはイギリス発祥の考え方で、イギリスで進められる赤ちゃん主導の食事システムです。

BLWは、赤ちゃんが自分で食べる順番や量、ペースを決めて、赤ちゃん自身が食べるまで待つという考えです。スプーンで食べさせたり、裏ごしをする必要はないとしていますが、日本の離乳食の進め方とは少し相違がある部分があります。
「BLW」で大きく違う点は、離乳食は食べるものは大人が選び、BLWは食べるものは子供が選ぶという所だと思います。

お子様の意志を尊重して、お子様主導の食事を勧めるというのは離乳食でも推奨しています。ただ、その時期は離乳食においては、個人差があるとしています。離乳食初期や中期頃から自ら食材を掴みたいと意欲のある子もいますし、離乳食後期になっても1歳を過ぎても自分で食材を触りたがらないというお子様もいます。触りたい意欲が強いお子様に対しては意志を尊重して、大いに触らせてあげて良いですよというアドバイスはしています。

BMLは赤ちゃん自身が選ぶという理由があるので、食べてくれない事で親が悩むという事は少なくなりそうですね。 お母さんの気持ちの面での負担感を考えると良い事だと思います。

ただ、心配な点として、自分で掴んで食べるという事から調理法や与える食材が限られてくるという事、赤ちゃんが選ぶので栄養バランスがとりずらい事、誤嚥の危険性がある事、少量から少しずつ試せないのでアレルギーの心配がある事、テーブルや床下が汚れるのでそれをどこまで許容できるか、汚れる事で逆にストレスにならないか、などの心配点もあげられると思います。

離乳食の考え方にも、親は強制はせずに、子供の意志を尊重してあげるという所は言われているので、基本的な考え方は同じだと思います。 また、離乳食を進めるうえで、お母さんの気持ちのモチベーションを維持するという事もとても大切な要素であり、それが食の進みに関わってくるという事もあるので、お母さんが楽な気持ちで進められるという方法は良いと思います。

国の基準でもある「授乳・離乳の支援ガイド」にはBMLのように進める事を推奨しているわけではないので、私の立場で今後の進め方をお伝えするのは難しいのですが、手に持ったものを口に持っていき、ハムハム出来ているという状況はとても良いと思います。
まだかじり取りが出来ない赤ちゃんにこの方法でバランスの良い食材を与えていくというのは難しいと感じますが、この様な機会を設けてあげているのはとても良い事だと思います。

1つの案としては、噛み切れなくらい硬い生の野菜スティックにペースト状のものをのせて与えてみるという方法です。(生の人参、筋付きのセロリ、キャベツやブロッコリーの芯)
実際に今までもスプーンで食べさせられる事を嫌うお子様にはお勧めしている方法でもあります。 生の野菜を使うのは、噛みちぎって食べない様にする為です。生の野菜スティックはあくまでも食具としての使用になりますので、噛みちぎりにくい生野菜を使います。 そしてスティック状にするのは、もし窒息しそうになった時に、大人が引っ張って取り除きやすい様に長く7~8cmくらいのスティック状にします。

BMLにも近い形になりますし、この方法であれば、誤嚥の危険性もなく、大人が選んだ安心なものを与えられるとうメリットがあると思います。

偏食外来のパンフレットにも離乳食の基本を守りつつ、BMLに近い方法で進めている上記のの方法が掲載されています。ご参考までに添付いたします。

★神奈川県立こども医療センター 偏食外来パンフレット3 
 チャレンジ編「「いつから・なにをどのようにたべる?」印刷用

http://www.kanagawa-syounihokenkyoukai.jp/images_mt/3mini.pdf
 
どのような方法で進めるかは、ご家庭の判断になると思いますので、上記したメリット、デメリットを考慮しつつ、お母さんが納得のいく方法で進めて頂ければと思います。
よろしくお願い致します。

2020/12/15 11:56

むう

0歳6カ月
ご返信ありがとうございます。とても分かりやすい説明をありがとうございました。始めてはみたものの、このままでいいのか不安だったので少し安心出来ました!野菜スティックにペーストを乗せて食べさせる方法早速試してみようと思います。
ちなみにですが、赤ちゃんが掴めるサイズのおにぎりなどは危険はないでしょうか? 

2020/12/15 20:03

久野多恵

管理栄養士
むうさん、お返事ありがとうございます。

あかちゃんがつかめるサイズのおにぎりは、まだ咀嚼機能が発達していない赤ちゃんには、丸飲みになって誤嚥する危険があると思いますし、消化にも負担がかかるのではないかなと思います。

BMLはイギリスで進められる方法なので、今後どのような食材で進めるかなどの詳しい詳細はわかりませんが、ベビーカレンダーでは「授乳・離乳の支援ガイド」をもとに離乳食の進め方をお伝えしなければならないので、食材は10倍粥から徐々に形状を変化させて、ごっくんやもぐもぐやかみかみの「食べる力」を徐々につけていくという方法を推奨しています。
以上の点から、離乳食初期のお子様におにぎりを与えるという事を、私の立場から推奨するのは難しいです。宜しくお願い致します。

2020/12/15 21:55

むう

0歳6カ月
ありがとうございます。承知しました!ご飯に関してはお粥から徐々に形状を変えて与えてみようと思います。また何かあれば相談させて頂きたいと思います。

2020/12/16 0:11

久野多恵

管理栄養士
むうさん、お返事ありがとうございます。

また何かお困りのことがあれば、いつでもお声掛け下さいね。

2020/12/16 15:53

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