つかみ食べ

しおさん、こんにちは。
ご相談ありがとうございます。
11か月のお子さんのつかみ食べや食器への興味についてのご質問ですね。

前回のご相談のあと、食事を楽しむことを意識されて、しおさん自身も落ち着けるようになったとのこと、本当に素晴らしいと思います。
親御さんの心の余裕は、お子さんの「食べる力」を育てる大切な土台になりますよ。

食パンや野菜スティックを落とすようになったことについては、今まで食べていたものを落とすようになっても、出し続けてOKです。
この時期の赤ちゃんは、食べるだけではなく、「触る・確かめる」ことも学習の一部です。
遊んでいるように見えても実は発達の練習をしていますので、見守ってあげて大丈夫ですよ。

ただ、全部落として終わり…という状況が続くと栄養面も心配ですので、対策のコツとしては、
・落とされてもいいように、最初は少量ずつ出す
・「これは食べるものだよ」と言葉で伝えながら出す
（繰り返すうちにだんだんと理解します）
・一度落としたものは拾わずに「落としたね」と淡々と声をかける
（大きくリアクションしてしまうと、興味を引こうと思ってその行動を何度も繰り返しやすいです）

など、
「今は触る時期なんだ」と割り切りつつ、食べるきっかけを残す工夫をしていけると◎です。

食器やスプーンばかり口に入れてしまう件については、これも食器をなめたりかじったりして「これも食べるもの？」「どうやって口に入れるの？」という感覚の学習をしている段階です。
これも完全に止めさせる必要はなく、興味が強いときは「じゃあスプーンでちょんちょんしてみようか」と一緒に遊び感覚で触らせたり、
その後に「ごはんにスプーンでトントンしてみよう」など、食べ物と関連づけていくと自然に『食べるモード』に切り替わりやすくなります。

食材を直置きしているのも問題ありません。まだ器ごとひっくり返す月齢ですので、まずは食べる経験を優先してＯＫですよ。
まだまだ「食べる練習中」の月齢なので、食べ方にムラがあっても、それは順調に育っている証拠です。
お子さんのペースに合わせて焦らず練習を進めてみてくださいね。

またお困りの際にはご相談ください。
どうぞよろしくお願いいたします。

一時的に気持ちを落ち着けるために食器やスプーンを渡すのはOKですよ。
ぐずったら「ちょっと休憩しようか～」と声をかけて、スプーンを渡して少し遊ばせ、気持ちが落ち着いたら「じゃあもう一口食べようか」と食事に戻る流れにできると◎ですね。
また、「遊ぶ用スプーン」や「持っていていいコップ」などを用意しておくのもおすすめです。「触っていいもの」と「食べるためのもの」を分けておくと、赤ちゃんの中でも区別がつきやすくなりますよ。

ぐずりは「疲れた」「飽きた」「気分を変えたい」などのサインのことも多いので、少し抱っこしたり、手づかみできる一口サイズを出してみたりして気分転換をすると、また食欲が戻ることもあります。
色々な方法を試しながらすすめてみてくださいね。

どうぞよろしくお願いいたします。