1日トータル量と離乳食

月丸さん、こんにちは。
ご相談ありがとうございます。
6か月のお子さんが離乳食をあまり食べなくなったご様子なのですね。
最初のころはパクパク食べていたとのことで、食べなくなった時期になにかご病気をしたり、環境が変わったりといった変化はありましたでしょうか？

以前はよく食べていたのに、急に食べなくなってしまうときは、新しく歯が生えてきていていたり、口内炎や喉の炎症などにより口の中に違和感があり、一時的に突然離乳食を食べなくなることがよくあります。
また、食欲不振のほかに日中機嫌が悪いことが増えたり、夜泣きが増えたりしていればその可能性は高くなりますので、もしお口の中やお子さんの体調面や栄養面、排便回数などで気になることがあれば一度小児科で診てもらうようにされてくださいね。

そのほかで離乳食初期の時期に食べなくなる原因としては、
・お腹が空いていない
・味や食感が苦手、食形態があっていない
・食べさせ方やスプーンがあっていない
・椅子があっていない、姿勢が苦しい
・眠い、機嫌が悪い
・病中・病後で胃腸機能が低下している、下痢や便秘をしている。
などが考えられます。


離乳食を食べてもらう大事なポイントは、離乳食の時間に『しっかりとお腹を空かせること』です。
離乳食をスタートしたら、ある程度授乳や離乳食のタイムスケジュールを決めて、前回の授乳と離乳食の間は３～4時間は時間をあけるようにしてみてください。

食形態や食べさせ方の参考動画ものせておきます。
●赤ちゃんのお口の発達と離乳食の進め方（5～6か月ごろ）
https://baby-calendar.jp/special/baby_food01

●5～6カ月ごろ（離乳食初期）の進め方
https://baby-calendar.jp/baby-food/5months-6months


食事量が減っており栄養面も心配なお気持ちかと思いますが、５・６か月頃はまだ1日に必要な栄養のほとんどを母乳やミルクから補っているため、初期の離乳食では栄養摂取の目的はあまりありません。

初期の離乳食の目的は
・母乳やミルク以外の食べ物をごっくんと飲み込む練習をすること
・母乳やミルク以外の味や食感に慣れること
・アレルゲン食材を少しずつためしていくこと

ですので、おっしゃる通り、お食事量があまり増えなくても、１日１口でもごっくんと食べられたらOKです。

授乳量に関しても、5・6カ月の授乳回数目安は母乳で1日6～8回、ミルクは5回くらいで、授乳量は1日700～1000mlが目安です。
ただ、こちらの数値もあくまで目安なので、お子さんが飲めるだけ飲ませてあげて、体重が成長曲線のカーブに沿って緩やかに増えているご様子であれば、今の授乳量で問題ないかと思います。

もし授乳に関して気になることがありましたら、助産師さんの方にもぜひご相談なさってみてくださいね。

また離乳食に関して気になることや、ご不安なことなどありましたらご相談ください。
どうぞよろしくお願いいたします。

下の歯が生えてきている時期は、歯ぐきのムズムズ感や違和感から夜泣きがでることも珍しくありません。

日中ご機嫌で、食欲や水分が取れていて、体重が極端に減っていないのであれば、大きな心配はいらないと思います。
今のように離乳食や水分の工夫をしながら、お子さんのペースに合わせてご様子を見てあげてくださいね。

月丸さんも、休めるときに少しでも休んで、体力を温存しながら見守ってあげてください。
どうぞよろしくお願いいたします。