体重と体脂肪率、食事について

mimiさん、こんにちは。
ご相談ありがとうございます。
現在9か月のお子さんを育児中で、体重や体脂肪が変動していることが気になっておられるのですね。

現在の状況をとても細かく書いてくださってありがとうございます。
食べることへの不安を抱えつつ、お子さんのために授乳中の健康を守りたいという思いや葛藤があることも伝わってきました。

今回の体脂肪率の変化については、体脂肪の急激な増加という可能性は低いように思います。
理由としては、授乳期は水分量の変化が大きいことや、家庭用の体組成計は測定条件やタイミングの違いだけで体脂肪率が数％の変動が出ることもあるためです。
また、同じ体重でも筋肉量が減ると相対的に体脂肪率が上がるということもありますので、体脂肪率だけでなく筋肉量の変動も見ることが大事になります。

数字が気になってしまうお気持ちや不安感はとてもよく分かりますが、授乳期は体脂肪率が大きく変動しやすいため、まずは測定条件（起床後、排尿後、朝食前など）を同じにし、測定は週1回程度にして、日々の数値の変動に振り回されないようにしてみるのも良いかと思います。

今は適度に食べて母乳をしっかり作りながら、ご自身やお子さんの健康を守ることが大事な時期になります。
食べることが怖く感じてしまう時もあるかと思いますが、摂取カロリーも無理のない範囲で少し増やすことで、筋肉量を維持しやすくなり、結果として体脂肪率も落ち着いてくるという可能性もあります。
このまま今できていることを続けつつ、無理のない範囲で少しずつ食事の幅を広げていけると良いですね。

またお力になれることがありましたらお声掛けください。
ご参考までに、どうぞよろしくお願いいたします。

mimiさん、お返事ありがとうございます。
測定は週1日で決まったタイミングで測定しているのですね。
また、月に数回は好きなものを食べてリフレッシュや楽しみの日を設けておられるとのこと、とても大事なことですね。
そのあとに運動や食事の調整をされていることも、とても良い習慣だと思います。

カロリーやPFCバランスを気にしすぎてしまうとのことで、お子さんへの影響が気になっておられるのですね。
お子さんがまだ小さい時期は、直接的な影響は少ないと思いますが、成長していく中で、食事や体形へのこだわりは少しずつ伝わっていく可能性もありますね。
ただ、『食事や運動は健康のために日々工夫していくもの』という前向きな姿勢を見せていけば、お子さんにとってもきっと良い学びになるのではないでしょうか。
『食事管理＝縛り・我慢』ではなく、『自分や家族を大切にするためにしていること』という意識で、お子さんに対しても言葉や態度で表していけると良いのかなと思います。

摂取カロリーについては、授乳期は母乳分泌のために普段より多くのエネルギーを消費します。
また、摂取カロリーが消費カロリーを長く下回ると、体は足りないエネルギーを補うために、脂肪だけでなく筋肉のタンパク質も分解してしまいます。必要なカロリーをしっかり確保することで、体は筋肉を分解する必要がなくなり、摂取したタンパク質を筋肉の合成や組織修復に回すことができるようになります。

今の1700kcalはギリギリ下限〜やや不足寄りであり、mimiさんのBMIは16台ということもあり、身体がエネルギー不足により『省エネモード』になっている可能性もあるかもしれません。
また、エネルギー不足や脂質不足が続くと、母乳の量や脂肪分が低下することがありますので、脂質も可能であれば25〜30％程度まで増やすと、ホルモンや脂溶性ビタミンの働きも整いやすくなり、筋肉量や代謝の維持、母乳の安定につながる可能性が高いように思いました。

増やすといっても急に大幅アップではなく、まずは脂質22～25％を目標に、カロリーは+100〜200kcal／日（例：ナッツ小袋、ゆで卵、ヨーグルト＋フルーツなど）を目安にしてみてはいかがでしょうか。

少しでもご参考になりましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。