閲覧数:123

飲料水について

さき
まもなく1歳半になる子で、3食ほぼ大人と同じ内容の食事をとれるようになってしばらく経ちます(薄味で)。
ご相談内容は子供に飲ませる水についてです。
我が家ではペットボトルの天然水を購入しているのですが、天然水には「加熱処理水」と「非加熱処理水」の2種類があります。これまでは調乳に使用するのに子どもには「加熱処理水」を選んで購入し、親は「非加熱処理水」を飲んでいました。
できれば今後は子どもにも「非加熱処理水」を飲ませたいのですが、何か問題があるでしょうか?
「加熱処理水」「非加熱処理水」どちらも日本製の軟水です。

2024/11/28 9:33

久野多恵

管理栄養士
さきさん、おはようございます。
ご相談いただきありがとうございます。

1歳半になるお子さまの飲料水についてのご相談ですね。
飲料用として流通している水は、食品衛生法に定められている水質基準をクリアしているものになります。その水質基準をクリアするためには、採水された時点で水分中に含まれている細菌などの不純物を殺菌する必要があります。そのために加熱して殺菌処理を施すしているため、「加熱処理水」と呼ばれます。
一方、天然水用などのために採水される水の中には、採水された状態で、水質基準をクリアしている水もあります。こういった水は、加熱処理を施さなくても飲料用として流通させることが法律的に可能となります。ただ、殺菌処理を全くされていないというわけではなく、加熱処理を施さなくても基準をクリアしているというだけで、加熱以外の方法で殺菌はされています。非加熱処理は、加熱によって失われるはずだったミネラル成分や味わいを作用する酸素等がそのまま残ると言われます。そのため、非加熱処理の水は、加熱処理されているものよりも、ミネラル成分豊富で味も美味しい天然水とうたわれて、市販されていることが多いです。

衛生面からみると、食品衛生法の基準をクリアしているので、「非加熱処理水」であっても「加熱処理水」であっても、基本的に問題ないと言えます。

乳児期は、消化機能が未発達なため、ミルク作りなどに使う水は、ミネラル成分などをなるべく含んでない方が望ましいとされています。まだ消化機能が未熟なうちに、ミネラルが多く含まれていたりすると、消化機能に余分な負担をかけてしまって、消化不良などを起こしやすくなると考えられます。

結論として、非加熱だからといって衛生面で特別な危険があるというわけではないですが、成分量が多いということが消化機能が未熟なお子様の体に負担になることが可能性としてあるということになります。
負担がかかると、下痢をしたり、お腹が痛くなるなどの症状が出ます。

以上のことを考慮しつつ、ご使用についてはご家庭でお話のうえご検討くださいね。
よろしくお願いいたします。

2024/12/1 8:42

相談はこちら

相談受付中の専門家

1歳4カ月の注目相談

1歳5カ月の注目相談

離乳食の注目相談

相談はこちら

相談受付中の専門家