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乳幼児突然死症候群について

まな
先日、知り合いのお孫さんが乳幼児突然死症候群で亡くなりました。
生後一か月になったばかりだったそうです。

息子はもうすぐ1歳5ヶ月になり、リスクは減っていると思いますが、1歳以上でもごく稀に起きるとされているので不安になってしまいます。
1歳11か月に乳幼児突然死症候群で亡くなった事例を見て、まだ安心していてはいけなかったと反省しました。
元々すごく不安に感じていたのですが、子どもが亡くなった話を身近に聞いたのは初めてで、ものすごく怖くなってしまいました。

ご相談したいのは、今の環境や対策で大丈夫なのか、それ以上に何かできることはあるのか、ということです。
長くなってしまいそうなので、箇条書きにします。

◎睡眠環境
・セミダブルサイズの硬めマットレス布団(赤ちゃん用に推奨されていたもの)に袋型のシーツで大人1人+息子
・夜間は必ず大人2人体制で、もう1人は布団の横のベッドで寝ている
・実家では昔ながらの硬いシングル布団を2枚、両親の真ん中に息子(息子が布団の境目に来ないよう、私が布団からはみ出して寝ています)
・息子は掛け布団なしで、パジャマのみ(秋冬はスリーパー)
・大人は軽い毛布を体に巻き付けるようにして使用
・室温は、基本的に冬場でも大人が肌寒い程度に調整(今の時期は朝方に暑くなってしまって目覚める日もあります)
・20:30頃〜0:00頃までは寝室に息子のみで寝ているため、布団の上は何も置かない+30分ごとくらいに様子を見に行く(時間はキッチリ決めていないので、よく寝ている日は気付くと1時間近く様子を見ていないこともありましたが、息子が泣いて起きてくることが多いです)
・お昼寝は薄いお昼寝布団でリビングに寝ていて、同室で大人が見守っているか、隣で添い寝をしている

◎息子の睡眠時の特徴
・寝相が悪く、布団の端から端まで移動していることもある
・大人の方を向いて横向き寝が多いが、よく動くので仰向け、うつ伏せの時もある
・眠りが浅くなると、大人の掛けている毛布をかじって眠る癖がある
・物音、暑さ、寒さで敏感に泣いて目覚めるが、添い寝をしていれば自分で再入眠でき、朝までぐっすり寝ている日もある

◎その他
・両親共に喫煙なし
・月に一度行く実家では、私の父がキッチンの換気扇の下で電子タバコを吸う時があり、扉の解放された隣の部屋に息子がいることがある(息子の場所までタバコの匂いはしません)
・私も旦那も添い寝の際、夜中に目覚めず朝まで一緒に寝てしまうことが増えている
・ミルクはほとんど使用せず母乳で育ててきて、今も寝る前の1回だけ授乳をしている
・心肺蘇生法を動画で確認し、旦那にも共有している

何か改善すべき点や、他にできることはありますでしょうか?

旦那はあまり危機感がなく「考えすぎだ」と言いますが、私が決めたことについては守って一緒にやってくれています。
また、亡くなった赤ちゃんが生まれたばかりの頃に抱っこさせてもらったとのことで、今回のことを私よりも身近に感じているはずです。
でもやっぱり不安に思うのも、対策を考えるのも私です。
私の心を心配して「考えすぎるな」と言ってくれているのは分かっているのですが、私は息子が生まれた瞬間からずっと死への恐怖を感じてしまっています。
もちろん育児を楽しめている時間もありますが、時々、波のように恐怖が襲ってきます。
自分なりに知識を深めて、天災への備え、安全対策、外では危険予測をしながら視野を広く持つ等、しっかり行動に起こすことで安心感に繋げているので、乳幼児突然死症候群の予防についても専門家の方からアドバイスがあればお聞きしたいと思っています。

よろしくお願い致します。

2024/8/22 23:23

古谷真紀

助産師
まなさん こんにちは。

乳幼児突然死症候群で亡くなったケースが身近で発生したことで、我が子にもしものことが起きたらどうしようと動揺されていらっしゃるのですね。

「今の環境や対策で大丈夫なのか、それ以上に何かできることはあるのか」について相談されたいとのことで、とても不安を強く感じていらっしゃると察します。

乳幼児突然死症候群について、国内での定義は「それまでの健康状態および既往歴からその死亡が予測できず、しかも死亡状況調査および解剖によってもその原因が同定されない、原則として1歳未満の児に突然の死をもたらした症候群」です。診断に至るまでは、他の病気や原因で亡くなった可能性がないかを徹底的に、詳細に調べてから慎重に確定診断されるのが通常です。

乳幼児突然死症候群が発生する原因については未解明な部分もあり「これさえ対策すれば絶対大丈夫」と断言できないところがあります。
また、発生する原因は1つだけではなく、複雑にたくさんの原因が重なったときに発生するため「ここだけ対策すれば絶対大丈夫」とも言い切れないところがあります。そのため、専門家だけが知っている魔法のような対策が存在しているわけではないので「それ以上に何かできることはあるのか」については回答することができません。申し訳ありません。

過去のデータから言えることとして、乳幼児突然死症候群は寝返りを自由自在にできるようになると発生する頻度は減るので、まなさんがご家庭ですでに対策されているような方法で、おおよそ1歳未満は予防を続けるように注意喚起されています。お子さんが年齢に応じた身体的な発達をしているならば、発生するリスクは下がっていくでしょう。

ご相談内容に書かれた対策で、お子さんがすくすく育っているならば今の対策でよいと判断していただければと思います。

ここからは、少々おせっかいなことを申し上げます。
不要な回答でしたらスルーしてください。
乳幼児突然死症候群についての理解を深めることも大切ですが、まなさんにできることは、起こっていない危機的な状況に強く不安を感じやすい部分を和らげていくことだと感じました。

「私は息子が生まれた瞬間からずっと死への恐怖を感じてしまっています。」
「育児を楽しめている時間もありますが、時々、波のように恐怖が襲ってきます。」
上記のような感情は、お子さんを大切に思う気持ちだけではなく、自分が何か失敗をしたら責められるのではないか、傷つくことに耐えられない、「絶対」の保証がないことを受け入れられない、自分が傷つきたくないなど別の感情が作用している印象をもちます。

まなさんが恐怖感や不安を感じているのと同じ熱量で、おそらくご主人は「考えすぎだ」と感じていると思います。お二人できちんと会話をして、お互いに妥協できる範囲で対応されていることはとても良い方法なので、ぜひこれからも続けてください。

ご夫婦の間で解決できていればよいので、どちらが正しいとか間違っているというものではありませんが、まなさんだけが実際に起きていない現象や自分の子どもに起きていない現象に対して強くネガティブな感情ばかりが膨らみやすいという状態は、今後の子育てにおいても、まなさんを窮屈にさせ、苦しめるのではないかと感じました。
「自分はこういう考え方なので」というならば第3者があれこれ助言するものではありませんので聞き流してください。ただし、もし今回のようなご相談で、専門家からのアドバイスが欲しいということであれば、web相談ではなく、直接会って相談できる専門家へ相談されることをおすすめします。文字だけではわからないこと、理解できないことがあるからです。

お子さんに関するご心配であれば小児科でよいですし、もしご自身が緊張や不安が強い傾向を変えたいと思えるならば、居住地の保健師or心療内科などの医師や臨床心理士などへ相談すると、緊張感や不安を和らげる方法を提案してくれるものと思います。

子育てはまだまだ続きます。自分の予想しない展開が起こることもありますし、自分のコントロールの及ばない現象や努力が報われない状態が起こるかもしれません。だからこそ、わかる範囲での病気や事故の予防は大切です。不意に沸き起こる緊張感や不安には、きっと原因があるはずです。その原因に振り回されないようになれば、まなさんの子育ては、もっと気楽に、より楽しいものになると思います。
以上、おせっかいな回答で申し訳ありません。

ご期待に沿う回答でなかったら、他の専門家にも相談してみてくださいね。

2024/8/23 16:40

まな

1歳4カ月
丁寧なご回答と、私の考え方についての助言までいただいてありがとうございます。

私は面と向かって自分の気持ちを言葉で表現したり、相談事を口に出して誰かに伝えることが苦手なため、このような文面でご相談ができる場があることを大変ありがたいと感じております。
いつも不安を受け止めてくださり、丁寧なアドバイスをいただけるので、私にとって不安が和らぐ一つの方法でした。
ですが、適していない内容のご相談だったのだとしたら申し訳ありません。

子育てに絶対や正解がないのも頭では理解しているのですが、我が子のためにできることは最大限やっていたいという思いが強すぎるのかもしれません。
もう少しドンと構えて、考えすぎないで過ごせるよう工夫をしていきたいと思います。

ありがとうございました。

2024/8/23 20:58

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