頭をぶつける

ららさん、ご相談ありがとうございます。
寝返りが始まると、家具が危険なものになってしまうことはよくあります。ごつんと頭をぶつけそうな場所を探すこと、怪我防止のための予防策をされているのですね。カーペットやクッションを敷くなどの対策もできています。

頭をぶつけることについて、怪我だけではなく、脳への影響もご心配だと思います。2点についてお伝えしますね。

①頭の怪我
こぶ、切り傷、皮膚のへこみなどが症状としてあります。こぶが時間とともに膨らんでいる、頭頂部や後頭部で500円玉よりも大きい場合には受診をお勧めします。傷やへこみは少し痛がる程度で出血が止まる場合には急いで受診する必要はありません。気になる場合にはお子さまの様子をみて受診をご検討くださいね。

②脳への影響
ゴロゴロ、ゴロンなど赤ちゃんが転がる程度の衝撃は、脳への影響はありません。平面で、赤ちゃん自身が作った勢いでぶつかっても、多少痛かったり、衝撃に驚いて泣くことはあります。でも衝突自体は脳に危険はないのでご安心くださいね。

ららさんの息子さんの場合、まだ低月齢で、大泉門が開いているので、頭をぶつけた場合の嘔吐などの症状は起こりにくいです。その場合には、ぐったりしていないか、飲みや眠り、ご機嫌はいつもと比べてどうか…、というママの見守る力が大切になります。いつもぐずる時間帯にお子さまがグズグズする、吐き戻しがあるのもよくあること、とあまり変化がないようなら様子をみてよろしいと思います。泣かない、飲まない、寝ない、「何かおかしい」という直感が働いた時には、ぜひ小児科でご相談くださいね。ママの直感はたいてい当たります！

ぶつかる場所がコンクリートや大理石、あるいは高さがあるところからの転落ですと心配です。その場合には受診などが必要です。よろしくお願いいたします。

これからますます動きが活発になってきます。親の事故予防対策の上をいくのが子どもたちの成長です。これからも怪我や事故から守る環境を整えつつ、お子さまの成長を喜びましょうね。
ご相談ありがとうございました。