テレビやスマホの影響について

みいさん　こんにちは。

子どもにテレビやスマホなどを使って、鑑賞させることに育ちへの悪影響はないのか心配されていらっしゃるのですね。

影響について、子どもの視力の発達の視点から考えると、両目で立体的にモノを視られるようになるのは5～6才頃です。長時間、画面を見続ける状況が続くことは、近視の原因となるため注意が必要でしょう。
また、テレビやスマホなどの液晶画面から発せられるブルーライトは、睡眠をコントロールするホルモンの作用を妨げることがあります。昼寝前や就寝前に画面を見続ける時間があると、なかなか寝付きにくいという影響を及ぼすことがあります。

乳幼児期は、視力の発達において重要な時期なので、画面を見続けないように、可能な範囲で注意は必要ですね。
絶対に画面を見せてはいけないというわけでもないですし、画面のサイズがどのくらいならばよいとか、何分間or何時間までならいいとか、何分間or何時間以上はダメという明確な目安もありません。

精神的な発達の視点から考えると、子ども向けの内容であれば、キャラクターやストーリー、音楽やリズムを楽しみ、創造力を育むための道具として身近に利用しやすいですね。

言葉がなんとなく理解できるようになってくると、テレビなどで見たことを真似するようになるため、性的な描写や暴力的なシーンが多いものは避けるなど、親がどんなものを観せたいか、観せてもよいと安心できるのか、観せたくないかなどを取捨選択されるとよいでしょう。

また、鑑賞するルールとして「何分みたら終わり」「何話みたら終わり」「時計の長い針が3まできたら終わり」「ご飯を食べるときは必ず消す」など、親子でルールを決めると良いでしょう。子どもは知恵がついてくると、拒否したり、どうやったらもう少し観られるか交渉してくるようになりますが、それもコミニュケーション能力の発達には大切ですし、「ルールを守る」ということを学ぶ機会になると思います。
親側としては、拒否や交渉に手を焼くことはありますが、基本的に子どもがルールは守るように対応しつつ、時には「今日は自分も疲れてるからいいか」「金曜日くらいはゆるいルールにしよう」「料理してる間は見逃そう」など、親側にとっても柔軟なルールを設けながら対応してもらえればと思います。

「検診でテレビ育児はダメと強く言われた」とのことですが、現代の子育てにおいてテレビやスマホを一切使わないというのも現実的ではありませんし、テレビ鑑賞以外にもさまざまな方法でお世話をしている状況に対して極端過ぎる助言なので、適当に聞き流して良いと思いますよ。

手軽に観られる番組や映像、動画などは、子育て中の親の気分転換に役立ったり、時にお子さんをあやすのに便利な状況もあるかと思いますので、メリハリをつけて、ほどほどに活用してくださいね。