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母乳の前搾りについて

ぴよ
お世話になります。
まもなく2ヶ月になる女の子を完母で育てています。

3週目ごろから、授乳中にむせたり、息継ぎをしないで飲んでしまい苦しそうに暴れたり怒ったりすることがありました。
1ヶ月健診で相談し、母乳の勢いや量が娘にとって多すぎて苦しいのかもしれないので、前搾りをしてはどうかと勧められました。前搾りをするようになってからはそのようなことは減っています。 
確かに搾ってみると乳管4〜5本くらいからシャワーのように母乳が吹き出し、ほかの腺からは搾らなくてもだらだらと垂れるようなことが両方の胸であります。 授乳後に搾ってみてもシャワーのように吹き出すこともあります。
前搾りした母乳はほとんど捨てています。
はじめはタオルに受けていたのですが、母乳が増えたのかフェイスタオルが1回の授乳でびしょびしょになり、試しに哺乳瓶に受けてみたところ、シャワーの勢いがなくなるまでで手搾りで30〜40ml、手動の搾乳器を使うと50〜60mlほど出ることもあります。

お聞きしたいのですが、
①これだけ搾ってしまって赤ちゃんが飲む量が減ってしまうようなことや、飲みにくくなるようなことはありますか?
先日、出先で使った授乳室にあった体重計で測ったところ、体重は1ヶ月健診から日増43g、直母で110ml飲んでいました(この時も前搾りはしましたがタオルに受けたため量は不明です)
②今までなんとなく勢いが弱まるまで搾ってしまっていましたが、どの程度搾るのが適切なのでしょうか? 
おっぱいが張るため娘がお腹が空いて泣いて要求するより前に授乳になることが多く、搾る余裕はあります。しかしお腹が空いて泣いているような時は早く授乳したくて搾りが甘いまま授乳し、結果的にむせたり怒って乳首を離してしまうこともあります。
③母乳過多気味なのでは?と思っています。そのような時は搾りすぎると母乳分泌を促してよりひどくなると思いますが、授乳が上手くできない、娘が授乳のたびに苦しそうなのがかわいそうなので搾ってしまいます。母乳過多での乳腺炎も怖いです。母乳の勢いを和らげつつ母乳過多を亢進させないようなバランスの取り方のアドバイスをいただけますか?

ご回答よろしくお願いします。

2023/2/12 22:57

古谷真紀

助産師
ぴよさん こんにちは。

母乳の分泌が良い状態ではあるけれど、前絞りなどどのように対応したらいいか戸惑っていらっしゃるのですね。

母乳についてですが、飲み始めの母乳が勢いよく流れ出ている場合、くわえた途端に母乳がノドを直撃するため、むせたり、連続してゴクゴクと飲み込みづらくなります。その場合、くわえ続ける時間が短くなることがあります。

1か月健診で前絞りを提案されたとのことですが、抱き方の工夫について提案されていないものとして下記をご説明させていただきますね。


飲み始めの段階さえ乗り越えれば、母乳の流れがゆっくりとなり、くわえ続ける時間を少しでも長くできるかもしれません。

抱っこの姿勢を工夫してみると効果的に飲みとってくれるかもしれませんので試してみてください。

母親が背もたれに寄りかかるように座り、赤ちゃんが母親の身体の上にのったまま飲ませる(リクライニング授乳/レイドバック式等と呼びます)と、母乳の出る量を調節でき、赤ちゃんが落ち着いて吸い続けることがあります。
普段の授乳姿勢(横抱き・たて抱き・フットボール抱き)で赤ちゃんとおっぱいの距離を近づけたまま、後方の背もたれへ寄りかかればOKです。背もたれと背中の合間に、クッションなどで隙間を埋めるようにするとよいでしょう。授乳姿勢を整えて、母親だけが後ろに寄りかかって、赤ちゃんとの距離が離れてしまうと上手に飲めませんので気を付けましょう。

ご質問について回答します。
>①これだけ搾ってしまって赤ちゃんが飲む量が減ってしまうようなことや、飲みにくくなるようなことはありますか?
→搾乳と直接飲む授乳を続けていることで、母乳の分泌は増える作用が働くので、赤ちゃんが飲み取る量が減るということはない印象です。ただし、搾乳の量を調整して搾りすぎないようにしたほうが、母乳過多や乳腺炎を予防できると思います。

>②今までなんとなく勢いが弱まるまで搾ってしまっていましたが、どの程度搾るのが適切なのでしょうか?
→勢いが弱まるまで搾る必要はない印象です。
現在よりもう少し手前の段階で搾乳を中断して、抱き方を工夫して直接飲み取ってもらうほうが良いと思います。

>➂母乳の勢いを和らげつつ母乳過多を亢進させないようなバランスの取り方のアドバイスをいただけますか?
→抱き方の工夫をしてみることをおすすめします。


お子さん側も、成長と共に1回で飲み取る量は徐々に増えているものと思いますが、一気飲みは負担ですので、授乳の途中でもゲップや休憩を促してあげてください。

また、1度の授乳で、必ずしも両側を飲ませなけらばならないということはありませんので、片側だけ長めに飲み取ってもらい、そのままもう一方を飲まない場合は、次回の授乳の際に飲ませていないもう一方から飲ませるという方法を試してみてもよいかもしれません。飲ませていない側の張りが強ければ、軽く搾乳をして次回の授乳に備えてよいです。母乳の分泌が良すぎる状態を分泌過多と表現しますが、分泌過多をセーブするために、1回につき片側だけの授乳をするのも対応策のひとつです。

お子さんの授乳や発育状況、乳房の状態は日々刻々と変化するため、できそうなことを試して頂いて、もし実際に乳房の張りが強くなった/しこりができた/お子さんが必要とする量よりも母乳分泌が多い気がする、という状況が続く場合は、出産した病院あるいは授乳について相談できる外来へぜひご相談ください。

2023/2/14 16:34

ぴよ

0歳1カ月
ご回答ありがとうございます。
前搾りだけでなく、授乳姿勢や授乳方法まで教えていただきありがとうございます。
姿勢までは考えたことがなかったので試してみようと思います。 

2023/2/14 18:09

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