子宮筋腫について

くまのこさん、こんにちは。
ご相談ありがとうございます。
子宮筋腫があると指摘されたことがご心配なのですね。

子宮筋腫はその発生場所により、粘膜下筋腫、筋層内筋腫、漿膜下筋腫に分類されます。子宮内腔を変形させるような粘膜下筋腫や筋層内筋腫がある場合、受精卵が子宮内膜に着床しづらくなるため、妊娠しにくくなる可能性があると言われています。また、子宮内膜を圧迫していない漿膜下筋腫であっても、場所によって流産との関連が指摘されることもあります。また、子宮筋腫が妊娠や分娩に与える影響として、切迫早産、胎位異常、前置胎盤、常位胎盤早期剥離、陣痛異常、異常出血、悪露排出障害の原因になることが知られています。ですが、一般的には、子宮筋腫の大きさが5cm以上である場合に、子宮筋腫が妊娠出産に影響することが多いと言われています。ガイドラインでは、子宮筋腫の長径5〜6cmを治療方針決定の目安にしています。ですので、くまのこさんのように無症状で、1cm程度の大きさということであれば、今のところはあまり影響はないのかもしれません。ご心配であれば、今の筋腫の大きさや位置などを確認してもらい、妊娠前に治療が必要な状況かをご相談なさっておくと、より安心かもしれませんね。