時間が経ったおっぱいは飲ませない方が良い？

ともさん、こんにちは。
ご質問ありがとうございます。
助産師の高杉です。

母乳についてご心配になられましたね。
母乳育児には色々な考えがありますね。全てを否定するわけではありませんが、昔から言い伝えられているようなこと、都市伝説的なことで、現在では科学的根拠がないこともあります。

たとえば、食べたものが直接母乳に影響するといわれることもありますが、現在ではこれは科学的には考えにくいことだと言われています。ただ、脂肪を摂取するとホルモンの影響でおっぱいがはりやすいということはありますので、食べ物の影響でおっぱいがはるのではなく、ホルモンの影響だということがわかってきています。

ともさんがご心配されているように長時間乳房に溜まった母乳が腐るということはありませんが、乳汁が鬱滞することで、塩分濃度が変化して甘味が減り塩味が増すことで、赤ちゃんが不味くなったと感じて嫌がることはあるようです。

母乳は赤ちゃんの月齢に応じてその時々で必要な成分に変化しています。つまり、常にその子にとってオーダーメイドな食品になっています。なので、一歳すぎても栄養はあります。ただ、だんだん離乳が進んでくると、授乳回数が減ってくるのは自然なことですし、母乳だけではなく食事から栄養を摂る割合が増してきます。
ご様子の感じから、ともさんのお子さんも徐々に離乳に向かってるのかなと思います。今は母乳がメインではなくなってきてると思うので、お子さんが嫌がらなければ搾乳などせずにそのまま授乳してもいいと思います。

限りある幸せなおっぱいタイムをお子さんと楽しんでくださいね。