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母乳の需要と供給

とも
生後6ヶ月の娘を完母で育てています。
出産当初から母乳は良く出る方で分泌過多が悩みでした!
生後半年も経てば分泌も落ち着き吸われると作られるおっぱいになるのかな。と思っていましたが、今現在もよく張っています。

娘は産まれた当初からおっぱいにあまり執着がなく、こちらが時間を見てあげていますが、片方5分も吸うともう片方はお腹いっぱいなのか吸ってくれず…結果両方ともはりがおさまらずといった状態です。

唯一しっかり吸ってくれるのが眠たいときで、いつも眠そうな時を見計らって授乳するのですが、毎回うまくタイミングが合うわけでもなく、外出などするとタイミングが合わず、しっかりと飲んでくれません。
今は夜間が頻回になり2時間や3時間ごとで授乳をするので夜間ははることはないのですは、日中は4時間から5時間空き、溜まったおっぱいを一回の授乳では飲みきれず飲み残しが多いので張りやすく、いつも痛くならないか?詰まらないか?などおっぱいのことを気にした生活をしています。

なるべく搾乳をしないようにしていますが、痛みがあるときにはおにぎり絞りで少し搾乳をしています。

食事も乳製品や脂っこいものなどは食べないように注意したり食事量も抑え気味にしたりしていますが、なかなか需要と供給が合いません。
私の授乳の仕方に問題があるのでしょうか?
需要と供給があい張らないおっぱいにこの先なっていくのでしょうか?

2022/12/17 20:50

古谷真紀

助産師
ともさん こんにちは。

乳房が張りやすい状況に困っていらっしゃるのですね。

お子さんが、妊娠37週以降の正期産で、週数相当の体重で生まれて、これまでの成長発達が順調である前提で回答させていただきますね。

お子さんは離乳食を開始されている頃と思いますので、まずは授乳は続けながら、なるべく母乳以外の食べものでも栄養がとれるように、離乳食をすすめていってください。

母乳分泌が良い状況なので、授乳間隔を短くしたり、吸わせる回数や搾乳する回数は増やさない方が、少しずつ張りの発生を予防することにつながります。

乳房に関しては、痛みがなく張りを感じるだけならば、直接飲み取ってもらうタイミング以外は搾らずに過ごしましょう。

授乳間隔があけると、乳房内に残っている母乳中に母乳を作る量を調節するたんぱく質が増える仕組みになっているため、そのたんぱく質の働きかけによって母乳の作られる量は徐々に減っていきます。
この仕組みを活用するのが、分泌過多を防ぐ方法です。飲み取ってもらう回数を減らす、吸われる刺激を減らす、乳房内を空っぽにしないというのが分泌過多への近道です。

痛みを感じる時は、圧抜き程度に搾乳をしてよいですが、乳房全体を圧迫するような搾乳は不要です。
(おにぎり絞りというものは特定の助産師が提唱している方法のようですが、医学的に根拠のある適切な方法として推奨されているものではありませんので私はコメントも推奨もできません。)

搾乳する場合は、「スッキリするぐらいまで」よりももう少し手前の段階「少し乳房の張りが取れた/圧が抜けた程度」でやめて、母乳が乳房内に残る程度を維持しましょう。
また、授乳直後や授乳と授乳の合間のスキマ時間でよいので、ワキの下や乳房周辺に小さいサイズの保冷剤を当てて冷やすのも対応策です。冷やすことは母乳の産生にブレーキをかける効果があります。なお、市販されている熱さまし用のシートなどの製品は冷却効果はないので、使用されないようにご注意ください。

なお、母乳が分泌には、食事の内容は影響しません。
乳製品や脂っこいものを食べたからといって詰まりやすくなることはありませんし、母乳の成分にも影響は及ぼしません。母乳のために食事を制限を強いるような情報は誤った情報ですので、気にされなくてよいです。不安を煽るだけの情報にはお気を付けください。

授乳回数に対して母乳の作られる量が多い、あるいは授乳回数を減らそうとしても母乳の作られる量が減らない場合は、高プロラクチン血症という疾患が関係していることもあります。プロラクチンとは、脳下垂体から分泌されるホルモンのことで、母乳の分泌を促す作用があります。
授乳を工夫しても、乳房の張りや母乳分泌が減らない場合は、産婦人科あるいは婦人科へ受診して相談してみてくださいね。

2022/12/19 19:27

とも

0歳6カ月
とても詳しい説明ありがとうございます!

授乳時間が日中はあくのですが夜間が頻回になり2時間や3時間になっています!夜間の授乳で日中の張りがリセットされるという感じです!
夜間の間隔の短さも張りにつながるのでしょうか?

冷やすのはやってみたことがあるのですが、冷やしたあとに反動で血流が良くなり張りが強くなった感覚がありました。冷やし過ぎもいけないのでしょうか?

いろいろアドバイスしていただいたことを試しながら疾患も頭の片隅にいれ受診も検討しようと思います!

2022/12/20 10:52

古谷真紀

助産師
ともさん お返事ありがとうございます。

>夜間の間隔の短さも張りにつながるのでしょうか?
→おそらく張りに影響していると思います。
睡眠のリズムが整ってきて、日中の授乳や離乳食で空腹が満たされていれば、この時期に夜間に目覚めても必ずしも空腹ではないはずですので、できれば夜間の授乳間隔もあけたほうがいい印象です。

>冷やし過ぎもいけないのでしょうか?
→寒気がするほどに冷やす必要はありませんし、ずっと冷やしていればいいというものでもありません。
冷却効果のなくなった保冷剤を当て続けていれば、冷たさがなくなると同時に逆に保温効果がでてきてしまうので、冷たさを感じなくなった保冷剤は外したほうがよいです。

ともさんの場合、授乳間隔をあけたり、冷やすだけで母乳の作られる量にブレーキがかからないという場合は、やはりホルモンの作用が関連しているかもしれませんので、受診も視野に入れつつ対応してみてくださいね。

2022/12/20 15:17

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