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吐き戻しについて

なかなか
生後2か月の赤ちゃんがいます。
ここ最近抱っこ紐をするとほぼ毎回吐き戻しします。
少量ではなく、かなりの量です。
普段から吐き戻しは多いですが、授乳後毎回大量に吐き戻すというわけではありません。

 抱っこ紐は授乳から1時間は空けてるのですが、何か対策等ありますでしょうか。

2022/12/15 10:34

古谷真紀

助産師
なかなかさん おはようございます。

抱っこ紐を装着すると、お子さんが吐き戻すことに困っていらっしゃるのですね。

吐き戻しは、哺乳後に胃から逆流したり、飲みすぎによって起こる現象です。飲んだものの一部を吐くことが多く、吐く内容物は、透明の色か白っぽい色です。
吐く量は飲んだ量よりも少なく、回数も飲んだ回数よりも少ないのが一般的です。

現在の授乳状況がわかりませんが、下記の項目に当てはまることがあれば吐き戻しを起こしやすい状況かもしれません。

・1回量が多い
・毎回必ず同じ量を飲み終わるまで飲ませている
・授乳間隔が短い(1~2時間以内で与えている)
・ゲップやおならが十分に出ていない
・排便していないタイミングで吐き戻す
・授乳後に10分以上、たて抱きなど頭側を高くした状態で過ごしていない
・抱っこ紐を着用したときに、親と子のお腹部分にこぶし1個分の隙間がない

吐き戻しが多い場合は、1回量を調整したほうがよいこともあります。母乳でもミルクでも、毎回必ず同じ量を飲むとは限らないので、与える目安量があったとしても、その通りに飲み干さなければならないというものではありません。お子さんにもお子さんなりのペースがあると思いますので、1回量というよりは1日単位、1週間単位で必要な量が飲めて体重増加していればよいです。

赤ちゃんの胃は吐きやすい縦長のかたちをしていて、逆流防止に働く神経や筋肉はまだまだ発達の途中です。吐き戻しは、お座りできるようになった頃に落ち着いてくる子もいれば、1才頃まで続く子もいます。個人差はありますが、成長と共に吐かなくなることでしょう。
授乳後は、最低10分はたて抱き、あるいはバウンサーなどを活用して、頭側を高くした姿勢を保って、ゲップが出るように促しましょう。ゲップが出にくくても、結果的におならが出ていればよいです。

また、哺乳した分だけスムーズに便が出ていない場合、哺乳後に胃腸での消化が始まったり、おならや排便のために踏ん張る際に吐き戻しが起こることがあります。

授乳後に時間を空けても、消化されていないものが残っている、ガスや便が溜まっている状態であれば、いつでも吐き戻しは起こります。
抱っこ紐を装着した際に、姿勢の変化で腹圧がかかって吐き戻してるかもしれませんし、抱っこ紐のきつさで圧がかかり吐き戻しているかもしれませんので、抱っこ紐の調整が必要なこともあります。

こうすれば吐き戻しを防げるというような簡単な方法はありませんが、まずは上記の点を見直して頂いて、それでも困ることが続くようであれば、居住地の保健センターの保健師/助産師へ相談してみてくださいね。

2022/12/16 10:08

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