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生焼けの焼き鳥のトキソプラズマ

さり
先日焼き鳥やさんで焼き鳥を注文したところ、よく焼きでお願いしたのですが生焼けでした。かじって中がぷるぷるしていたので見ると、まだ赤かったので飲み込まずにすぐに口を何度か水でゆすぎました。また、チャーハンの上に生のきんかん(鶏の卵巣)が乗っており、こちらも下のほうの米だけ食べてしまいました。卵巣や卵巣が接していそうな部分は食べていません。

あとで確認すると丹波地鶏の朝引きとのことで冷凍はしていないとのことです。
地鶏はブロイラーよりトキソプラズマのリスクが高く、冷凍もしていないとのことでとても心配です。

トキソプラズマのリスクはどれくらいあるでしょうか。今までとても気をつけていたのに焼き鳥なんか食べに行ってこんなことになり浅はかだったと大変反省しています。

神経質になっててそれもお腹の赤ちゃんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。

2022/9/20 22:18

在本祐子

助産師
さりさん、こんばんは。
ご相談いただきありがとうございます。
気をつけていらした中、焼き鳥屋さんでのエピソードに対して、とてもご不安なお気持ちになられていましたね。

トキソプラズマに妊娠中の女性が初めて感染する時には赤ちゃんへの影響が危惧されます。妊娠後期ほど胎児への感染率は上がるとされますが、妊娠初期の感染ほど、赤ちゃんは重症化しやすいと考えられています。

トキソプラズマの抗体検査は妊娠初期検査で行われている場合が増えてきましたが必須ではありませんので、受けているか否かは産院に確認なさるとよいです。

日本の妊娠する年代の女性の多くは、トキソプラズマに感染したことがなく、免疫を持っていないことが指摘されています。

トキソプラズマ抗体検査を行うことで、トキソプラズマに対する免疫の有無を調べることができますので、受けていない場合には、希望して検査可能です。産院の医師にご相談なさってくださいね。

もし医師より、抗体検査結果が陰性と言われたの場合には、トキソプラズマに感染した事がないことになりますので、妊娠中にトキソプラズマに初感染しないように、感染予防に気をつける必要があります。

感染予防については、厚生労働省のホームページにわかりやすく記載がありますので一部抜粋してお話しさせていただきますね。

トキソプラズマの感染源
大きく分けて3つあります。空気感染やヒトからの感染などはありません。

1、トキソプラズマに感染している肉を生で、または十分に加熱しないで食べること
▷レアステーキ、ユッケ、馬刺し、鶏刺し、生ハム、サラミ、生乳なども感染源になり得ます。また肉を切った包丁やまな板で生野菜を調理する事にも感染の危険性があります。

2、土いじり
▷土や砂には、ネコの糞から出て来たトキソプラズマのタマゴ(オーシスト)が含まれている可能性があります。タマゴは1年以上感染力を有しています。水より比重が軽いので、雨の後には土の表面に浮き上がってきます。素手での砂場遊びやガーデニングは避けましょう。

3、トキソプラズマに感染しているネコの糞に触れること
ネコの糞に直接触れることがなくても、糞に汚染された土や砂からも感染する危険性があります。飼いネコのトイレ掃除はできるだけ避けて下さい。避けられない場合はマスクや手袋を着用し、終了後しっかりと手を洗いましょう。ネコの糞中のトキソプラズマは成熟するのに24時間以上かかります。ネコのトイレ容器は毎日掃除して下さい。ネコは全身を舐めるため、キスなどのスキンシップも避けた方が良いでしょう。ネコを捨てる必要は決してありません。また、ネコ科動物以外のペットからは感染しません。

胎児が感染した場合の症状としては、残念ながら赤ちゃんを助けることができなかったり、重い障害も報告されています。

今回の焼き鳥の件が、赤ちゃんへの強い影響が懸念されるとは思いませんが、念のために医師にご相談なさってみると安心ですね。

妊娠中の食べ物で、気をつけたいものについては、すでにお調べとは存じますが、こちらのサイトも便利です。
ご覧になっておくとよいと思いますよ。

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/ninpu-02.html

https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/1498

2022/9/23 18:03

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