閲覧数:1,618

偏食について

たつまま
夜分遅くに申し訳ありません。
2歳になったばかりの息子の食事について相談させていただきます。

お米、うどん、納豆、大豆、チーズ、ウインナー、魚肉ソーセージ、特定の野菜ジュースは大好きで、何度もお代わりを要求します。また、パン、牛乳、バナナは時期やその時の気分によって食べたり食べなかったりしますが、その他の食べ物は全く食べません。果物もバナナの他はキウイや柑橘類、パイナップルをごくたまに食べる程度でほとんど食べません。汁物は最近具なしのみそ汁やコンソメスープをたまに飲むようになりました。

離乳食を5ヶ月からはじめましたがなかなか食べず、7ヶ月頃から手づかみ食べに興味を持ちはじめてから離乳食が進むようになりました。しかし、野菜を混ぜたお米おやきか手作りのかぼちゃボーロ(かぼちゃをマッシュして片栗粉で成形して焼いたもの)以外は野菜を食べませんでした。その後、さらに食べられるものが減りました。以前は、お好み焼き、ハンバーグ、魚なども食べましたが、今は食べなくなりました。
また、ドロドロした食べ物は好みではないようで、シチューやカレー、ポタージュ系の食べ物や飲み物は離乳食当時から食べません。

食卓に今食べたいものがないと、食事途中で冷蔵庫に行きたいと訴え、冷蔵庫を開けさせて食べたいものを要求します。魚肉ソーセージや野菜ジュースはできるだけあげたくないとの思いから、予め食卓に置くことはせず、欲しがった時に出してあげるようにしています。好きなものは度を超えてお代わりを要求するため、チーズ、魚肉ソーセージ、特定の野菜ジュースは1日1つ(1本)までと決めてあげるようにしています。しかし、大声で泣いて要求するため、耐えかねた夫は追加であげることも多くあります。夫に協力を求めましたが、「食べたがっているんだから、しょうがないじゃん」とあまり協力は得られず、徹底できていません。野菜ジュースは甘くて虫歯の原因になる、ミネラルや栄養素がジュースになる過程でそぎおとされてしまうため最低限にするようにと言われたため、極力減らしてはいますが、1日125ml1本に止めることが精一杯です。

1歳0ヶ月から保育園に通っていましたが、保育園でも白米やうどんしか食べませんでした。
保育園ではふりかけをかけていましたが、自宅ではきな粉、煮干しのけずり粉、青のり、すり胡麻をふりかけ代わりにして食べています。ムラはありますが、白米なら、0.5合以上、うどんなら1玉食べることもあります。1食がある程度多いせいか、自宅ではおやつを食べたがらない時も多いです。以前は野菜入りパンケーキ、さつまいもやかぼちゃのプリン、ゼリーやふかし芋を作ったりしていたこともありましたが、今は欲しがった時にバナナや牛乳、野菜ジュースや市販のお菓子をあげる程度で、おやつを手作りすることはなくなりました。

栄養素の偏りがあり、野菜を食べさせたく、野菜を細かく刻んで納豆に混ぜたり、大豆入り具沢山炊き込みご飯や野菜を練り込んだパンを作ったりしています。以前は野菜ミックスを白米に忍ばせてきな粉などで分からないようにしながら食べさせていましたが、気づいて嫌がるようになりました。
最近は、1日1食どこかで、野菜が食べられればよいと割りきるようにして、野菜を白米に忍ばせることはなくなりました。しかし、1日おきに1食は野菜入りの納豆と炊き込みご飯を繰り返し、たまにパンにするなどメニューがマンネリ化しています。
大人の取り分けも全く食べず、捨てるのも気が引けるため、残飯処理で私が食べていましたが、作ることも捨てることも食べることも非常にストレスで半年程度で止めてしまいました。現在はたまにする程度で、長男が食べそうな同じようなものしか食卓に並んでいません。
大人が食べるものは良く見ているので、大人と一緒に食べるようにはしています。しかし、夫は平日仕事で帰りが遅く、朝も食べないため、ほとんど私と2人で食べています。私が食べるものはできるだけ見せるようにし、食べたがったものは食べさせられるように薄味にしています。市販の惣菜などは濃いですが、あまり食べたがらず、お湯で洗ったり薄めることは嫌がるため、たまに食べたがった時も衣を剥がすなどして食べさせています。しかし、食べるものは上記のものばかりで、その他は食べる直前で嫌がったり、口に入れてもすぐに出したり、一口で嫌がったりします。

1歳半健診の時に保健センターで同内容を相談させてもらいましたが、「この頃の子どもは半分以上は何かしらの偏食があり、野菜嫌いはよくあることだから、心配ない。気にしないように。」と言われました。しかし、職場や親など私の周りにそのような方はおらず、「大変だね」「うちの子そんな風じゃなかった」と言われる度に、息子の偏食は私の食事の進め方が原因だったのではないかと悩みながらも、どうしたらいいか分からず誰にも相談できずに過ごしていました。

第二子出産に伴い、最近保育園を退園し、里帰りしました。毎日3食用意しなければいけないこと、実親から何気なく「次の子の時は好きなものだけ用意するのはやめなさいね」「下の子は上の子がよく食べていれば自然に食べるようなるのに、上の子がこれじゃあねぇ…」「野菜を細かく隠すようにするなんて。野菜を野菜として食べられないの?」と言われたことから、長男の食事の進め方に対する迷いが増し、正直食事の時間がストレスになっています。
また、出産前から第二子の食事について同じ苦労をするのではないかと心配です。

一方で、そんな長男が最近子ども向けの料理番組や野菜の歌に興味を持ちはじめたように思います。これから約1年は私も産休や育休を取り、仕事をしていた時よりは多少時間的にもゆとりができると思います。

初めての育児で分からないながら育児書を読んで努力したり工夫したつもりでしたが、何か食事の進め方に間違いがあって息子は偏食になったのでしょうか。これからの食事の進め方はどのようにしていけばよろしいでしょうか。また、次の子の食事の進め方について気をつけることはありますか。
食に興味を持ったり、特に野菜や魚が食べられるようになるために2歳の長男とできる料理やおすすめの歌や絵本などはありますでしょうか。
可能でしたら、具体的にアドバイスいただけますと幸いです。
また、野菜ジュースや市販のお菓子はやはりあまり食べさせない方が良いのでしょうか。

長文申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。

2022/4/17 4:33

小林亜希

管理栄養士
たつままさん、こんばんは。

ご相談ありがとうございます。
2歳のお子さんが特定の食材しか食べないことにお悩みなのですね。
なんとか野菜を食べて欲しいと細かく刻んだり、野菜入りのご飯やパンを作ってあげるとのこと、とても頑張っていらしゃると思いますよ。
お子さんが食事の時間を嫌にならないように工夫されていると感じますよ。

神奈川県の偏食外来のパンフレットです。参考になればと思い、のせておきますね。
「どうして食べてくれないの?」
http://www.kanagawa-syounihokenkyoukai.jp/images_mt/henshokupump0read.pdf

「たのしくたべる」
http://www.kanagawa-syounihokenkyoukai.jp/images_mt/1mini.pdf

「いつどこでたべる?」
http://www.kanagawa-syounihokenkyoukai.jp/images_mt/2mini.pdf

「いつから・なにをどのようにたべる」
http://www.kanagawa-syounihokenkyoukai.jp/images_mt/3mini.pdf

まず、1歳頃から、自我の発達とともに、食事にも影響がでてしまうことは少なくありません。
好き嫌いは発達の明かしとして受け止めていただき、長い目でうまく付き合っていけるとよいですねとお話することも多いですよ。
健診時は、お好み焼き、ハンバーグ、魚など、今より食べられる食材も多かったのでしょうか?
お子さんに順調な成長がみられている。かつ、野菜だけが食べられないのであれば、年齢があがるにつれて食べられるようになるという判断だったのかなと感じました。

ここ最近、食べられる食材が減っていること、自分の食べたいもののみを食べている状況をご心配されてのご相談だと思いますので、これからできることをご提案させていただきたいと思います。

野菜ジュースなどお子さんの食べたい食材について
1日の量を決めて進めていらっしゃるのはとてもよいですね。
野菜ジュースは糖分を含んでいるものも多く、満腹感にもつながりやすいため、量が多くなると、食事が進まない原因となってしまうことも多いです。
市販のお菓子も同様に、食事が進まない原因となることも多いです。
一方、野菜ジュースは
飲んだ量の半分程度の量は野菜を食べられたと考えていただいてよいですので、うまく取り入れていけるとよいです。

「後だし」について
現在、準備された食事に食べたいものがないと、別のものを要求することがあるのですね。
自分の食べたくないものを食べなければ、自分の食べたいものを用意してもらえるというお子さんの間違った理解に繋がってしまっていることが考えられます。
おこさんが食べられるものの頻度が多くなってしまってもよいですが、食卓にあるもの以外は後から出さないと決めていただき、食事量が少なければ、間食時に補えるように進めていけるとよいかと思います。

お子さんが嫌いだから、どうせ食べないからと食卓に載せなくなってしまうと、好き嫌いの変わりやすいお子さんは克服の機会を失ってしまうことになります。
現在されているように、大人の取り分けをうまく使っていただいて、食べないかもしれないけど、たべる?と誘ってあげるということを繰り返していけるとよいです。
食べなくても、今はたべる気分じゃなかったねと、お子さんの食べない選択を受け入れてあげてください。
一口でも頑張って食べられた時は、大袈裟なくらい褒めてあげ、次への意欲につなげていけるとよいです。
新奇の恐怖といって、食べ慣れないもの、見慣れないものには抵抗をしめすお子さんも少なくありません。
2~3日に1度、10回以上同じものを食卓にのせつづけることによって、食べられるようになったという研究もありますので、諦めない!というのが大切だと思います。

料理番組や、野菜の歌に興味を持ちはじめているとのこと、ママさんの時間的な余裕もでてくる時期とのこと、タイミング的にはとてもよいですね。
図鑑でもよいですし、お買い物に一緒にいって、実際に食べ物の名前を一緒に確認してもよいですね。

食事作りに参加することで、自分が作ったものには興味を持ち、食べられるお子さんも多いです。

水遊び感覚で野菜をあらってもらう
ゆでた野菜の型ぬきをしてみる
餃子や焼売などを一緒に包んでみる
カボチャのマッシュと固めにといたフォローアップミルクを混ぜて、食パンに塗る→くるくるサンドなど
お子さんと一緒にできる調理もありますので、時間と気持ちの余裕のあるときに挑戦してみてください。
いろいろお伝えしましたが、出産前の大切な時期ですし、ストレスにならない程度にできるところから、進めてみてください。
よろしくお願いします。

2022/4/17 21:56

たつまま

2歳0カ月
おはようございます。
早々にお返事いただき、ありがとうございます。
具体的な提案をたくさん載せていただき、非常に参考になりました。

1歳半健診の時は今よりは食べられるものが多かったです。ハンバーグ、お好み焼き、魚など、気分やお腹の好き具合によって食べることもありました。
成長曲線としては身長、体重ともに常に平均くらいを推移しています。順調に成長はしているように感じていますので、成長の面ではそれほど心配はしていません。

野菜ジュースは、野菜の栄養素がほとんど取れないと思っていましたが、半分ほどは取れていると考えて良いのですね。少し、安心しました。時間、量を考えながら取り入れていきたいと思います。

後だしは、子どもが誤解を生む可能性があるのですね。大人が予め食卓に置き、子どもには食卓にある食べ物から選択してもらうようにしてみます。

大人からの取り分けは、無理強いせずに気楽な気持ちで続けていこうと思います。子どものために手をかけた分、食べない時のショックが大きく、イライラを子どもにぶつけてしまっていたかもしれません。一方、好きなものをお代わりしている息子はとても嬉しそうな顔をします。食事の時間が嫌いになってしまわないように注意しながら、食べられるようになる機会を奪わないように食べないものも食卓に並べていくようにします。

子どもができそうな食事作りがこんなにもあることに驚いています。野菜を洗ったりすることも、子どもにとっては新鮮で、調理前の本来の形を見るちょうど良い機会になると思いました。買い物は子どもを連れていくと余計な時間がかかるため懸念していましたが、食に関心を持つきっかけになるかもしれません。遊び感覚で始められそうなところからやってみようと思います。

相談させていただき、気持ちが少し軽くなりました。長丁場にはなりそうですが、少しずつでも食べられるようになる日を夢見て、無理のない範囲で進めていこうと思います。
本当にありがとうございました。

2022/4/18 7:22

小林亜希

管理栄養士
たつままさん、おはようございます。

前向きな気持ちを伺えて、ママさんのお子さんへの愛情を感じました。
一生懸命なママさん程、たくさんのことに挑戦され、お子さんが食べてくれないことが、負担感に変わってしまうことも多いです。
お互いにとって負担にならないというのがとても大切だと思います。
また、お手伝いできることがあれば、お声がけください。
よろしくお願いします。

2022/4/18 9:33

相談はこちら

相談受付中の専門家

2歳0カ月の注目相談

2歳1カ月の注目相談

離乳食の注目相談

相談はこちら

相談受付中の専門家