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お股の匂い

TaiEi
2歳の娘の父です。
トイレやお風呂など娘と一緒にいる機会が多いのですが、お股のにおいが気になることが度々あります。
意識しなくてもわかるくらいにおうときもあり、少し心配しています。 におうときはいつも以上にしっかりお風呂で洗うようにしていますが、それが正しいのかもわからないので教えていただきたいです。
また、お風呂での正しい洗い方もあれば教えてください。

2022/2/24 12:09

古谷真紀

助産師
TaiEiさん おはようございます。

お子さんの外陰部のケアについてのご質問ですね。

女の子の外陰部は、大陰唇、小陰唇、陰核、尿道口、膣口などが密接に入り組んだ構造になっています。大陰唇と小陰唇の間は、分泌物や垢など恥垢と呼ばれる汚れがたまりやすく、尿や便が付着しやすいため、蒸れやかぶれなど皮膚炎を起こしやすい部位です。
おむつを卒業した後も、身体に密着するタイプのパンツやレギンスなど着用することで、外陰部が蒸れたりかゆくなり、自分で掻くことで指先についている菌が外陰部について悪化したり、炎症を繰り返すことがあります。また、便が尿道口付近につくことで膀胱炎を引き起こすこともあります。
外陰部の炎症や膀胱炎などを予防するために、日頃から汚れを落として清潔を保つことが大切です。

尿道や肛門付近は、汚れやすい部分ですが、排泄時に毎回拭き取ること、1日1回石鹸で洗うことで十分に清潔に保つことができます。女の子の外陰部は、男の子よりも粘膜の部分が多いので、外陰部の皮膚表面の部分は石鹸をよく泡立て、泡でやさしく汚れを浮かせながら洗い、小陰唇の部分は軽く広げてシャワーなどでお湯をかけて洗い流しましょう。恥垢は1回で拭き取れないこともありますが、無理やりゴシゴシこすらないで日にちをかけて取り除く程度でかまいません。粘膜の部分に多少石鹸成分がついても、洗い流せばよいです。

女の子の場合、通常はおりものはみられませんが、外陰部に炎症が起きると黄色や緑色のおりものが出たり、下着に汚れがついていることがあります。乳幼児期だけでなく小学校低学年頃までは炎症を起こすことがあるため、正しいお手入れを親が教えることも大切です。
排泄後に自分でおしりを拭くようになってきたら「前から後ろに向かって拭く」「排泄後は必ず手洗いをする」ことを教えましょう。

外陰部の清潔が保てないことで、陰唇癒合という状態を起こすことがあります。左右の小陰唇がくっついて膣口が隠れてしまっている状態を陰唇癒合といいます。膣や尿の出口を塞いでしまうため、膀胱炎や膣炎を引き起こす可能性があります。新生児期から乳幼児期によく見かけるもので、乳幼児健診で発見されて、小児科や小児外科へ紹介受診されることが多い病気です。小児科あるいは小児外科の外来で、ピンセットで左右の癒着を離し、抗生物質の軟膏などを塗って治療します。治療をした後、正しいお手入れをしないと再度炎症を起こして繰り返すことがあります。お風呂のときに、外陰部の割れ目を左右に開いて拭き取ったり、洗ったりして、清潔に保つことで予防できます。

まずは、毎回の排泄後の拭き取りと、入浴時の洗浄を徹底していただいて、2~3日間で改善が見られない場合は、小児科へ相談することをおすすめします。

2022/2/25 10:10

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