揺さぶられっこ症候群

えりちゃんさん　こんにちは。

揺さぶられっこ症候群についてご心配されていらっしゃるのですね。

日常生活に必要な程度であれば、ベビーカーや車でガタガタ道通るときなどの振動が原因で、揺さぶられ症候群にはなりにくいでしょう。

危険な程度とは、頭が前後に激しく揺さぶられる状態をいいます。首や体をしっかり支えた状態での「高い高い」や「横向き抱っこ」をして揺らすなど通常のあやす行為では乳幼児揺さぶられ症候群にはなりません。

赤ちゃんは激しく揺さぶられると、脳細胞が破壊され、脳は低酸素状態となります。その結果として、乳幼児揺さぶられ症候群の場合には、次のような症状を示します。
・元気がなくなる。
・機嫌が悪くなる。
・すぐに眠ってしまう状態(傾眠傾向)
・嘔吐（ウイルス感染による嘔吐症と間違われやすいです。）
・けいれん
・意識障害（呼びかけに応えない）
・呼吸困難
・昏睡（強く刺激しても目を覚まさない状態）
・死

無症状というものは医学的な視点では考えにくいですが、保護者が症状に気付かない/保護者が症状に気付いていても危険な揺さぶり以外を原因と思い込んでいることはあるかもしれません。

もし、激しい揺さぶりによって赤ちゃんの具合が悪いと思ったら、一刻も早くかかりつけの小児科へ電話相談/受診あるいは最寄りの救急外来へ受診してください。治療を受けさせないままでいたら、赤ちゃんの状態は悪くなる一方です。

乳幼児揺さぶられ症候群に関連した動画をご紹介します。
厚生労働省が、赤ちゃんの泣きの特徴とその対処法を理解してもらうこと、特に、泣きやませるために激しく揺さぶったり口をふさいだりしてはいけないことを知ってもらうことを目的とした動画「赤ちゃんが泣きやまない」を制作しています。
5分20秒あたりから「ゆさぶりのメカニズム」を説明しているので、参考にしていただければと思います。
◆厚生労働省の説明ページ
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/dv/nakiyamanai.html

◆動画：赤ちゃんが泣きやまない～泣きへの対処と理解のために～
https://www.youtube.com/watch?v=T09gzgGUOnY&list=UUVgZUHlkoN51FOwoNMBGjfw