現在妊娠10ヵ月です

ちーこさん、こんにちは。
ご質問ありがとうございます。
ご妊娠後期の身体の不調があるのですね。

お腹が大きくなるにつれて、妊婦さんがお感じになるマイナートラブルは多くなっていきますね。今の時期は、暑かったり寒かったり、ジメジメ雨続きで気圧が変化することもあり、なおさら体調不良をお感じになりやすい時期かもしれません。体調不良がありますと、自然と気分も落ち込んだり、マイナスのことばかり考えてしまいがちになりますよね。また、ご妊娠中はホルモンバランスの変化や自律神経のバランスの変化により、心身ともに不安定になったり、今まであまりお感じにならなかった気持ちになることもよくあります。ですが、それは悪いことではありませんよ。身体の変化とともに、気持ちが不安定になったり、さまざまな不安をお感じになることは自然なことです。ですので、あまり深くお考えにならずに、今はこういう時期と割り切っていただくのも１つの方法です。また、お子さんが生まれますと、なかなかご自身のペースでゆっくりと休めなくなります。ですので、身体の不調がある時には、身体が休んでほしいというサインだと思って、無理せずに、こまめに休息を取られるなど、ゆっくりとする時間を今のうちにとっておかれるのもいいかもしれませんね。
また、一般的に、安定期に入るとつわりが治まり、胃もたれや胸焼けから解放される人は多いと思いますが、妊娠後期に入る頃から再び胃に不調を感じる方もよくいらっしゃいますよ。胸焼けが起こる原因としては、赤ちゃんが大きくなって、子宮内の羊水の量も増えると、子宮全体が大きくなります。すると子宮の周りにあった胃や腸が圧迫されて働きが鈍くなり、胃もたれを起こすようになります。また胃が持ち上げられることで胃液が食道に逆流しやすくなり、強い酸で胃の粘膜が荒らされて胸焼けが起こります。こうして子宮が大きくなることで現れる消化器系のトラブルを総称して、「後期つわり」と呼ぶこともあります。出産が近づいてきて赤ちゃんが子宮の下の方に降りてくると、胃への圧迫がなくなって、胃もたれや胸焼けがなくなることが多いです。
もし、胃もたれがひどいときは、うどんやおかゆなど消化がよくて飲み込みやすいものを食べるようにするといいかと思いますよ。少し甘みや酸味がほしければヨーグルトやゼリー、バナナなどもおすすめです。妊娠後期の胃が圧迫されている状態で一度にたくさんの量の食事をとってしまうと、気持ちが悪くなります。ですが、食事量を減らしても、空腹中は胃酸がたくさん出るので、胃もたれや胸焼けを起こしやすくなりますし、1日の摂取カロリーを減らすと、母子ともに栄養不足になってしまう可能性があります。もし、お食事のたびに気持ちが悪くなるようであれば、1回の食事の量は減らし、そのぶん回数を増やすようにしましょう。5〜6回くらいに分けるといいかもしれません。また、寝ている間に胃酸が食道に上がってくるのを防ぐために、枕を高めにして寝たり、おなかが大きくなってくる妊娠後期は仰向けで寝るのがつらくなるので、横向きになって寝ると眠りにつきやすくなりますよ。また、食後はすぐに横にならず、上体を軽く起こした姿勢（セミファーラー位）で過ごすと楽なこともありますよ。胃もたれや胸焼けによる気持ち悪さを予防することができるかもしれませんね。
妊娠後期の場合は、出産が近づくほど赤ちゃんが子宮の下に降りてきて、ある程度胸焼けの症状が解消される可能性があります。胃もたれが現れるのは、赤ちゃんが成長して子宮が大きくなっている証拠でもあります。出産まであともう少しなので、日頃の食生活や生活を見直して、胃もたれや胸焼けと上手に付き合っていけるといいですね。

ちーこさん、お返事ありがとうございます。
ムカムカする時には、氷を食べるとスッキリすることはありますね。身体が冷えてしまわない程度であれば、特に問題ないと思いますよ。