新生児期の母乳の出とミルクの量について

おにぎりぽこさん、こんばんは。
ご質問ありがとうございます。
順番にお答えしますね。

① 母乳量は、授乳回数に影響すると考えられています。積極的に分泌を増やしたい場合には、生後3ヶ月までにケアなさるといいと言われていますよ。一般的には、
授乳回数が8回以上あれば、分泌向上に期待ができると言われています。
1日5回は分泌維持に必要ですが、これより下回ると分泌低下が始まりやすいのでは、と考えられています。
夜間も分泌向上を目指す場合には、空いても4時間程度では授乳なさった方が安心です。
日中は、なるべく頻回に直母するのがお勧めです。
② 生後半月のお子さんの胃の容量はおおよそ70～80mlほどになります。1ヶ月健診の頃になれば、100ml～120mlくらいまで胃が大きくなります。ミルクの補足についてですが、ママさんのご意向にもよるかと思います。もし、おっぱいをメインにお考えであれば、ミルクはあまり増やさずに、おっぱいがどうしても足りないときや、ママさんが疲れてしまった時に補助的にお使いになる方がいいかもしれませんね。
③ 低月齢のお子さんの場合、おっぱいを飲むのに疲れてしまい、なかなか長く飲めないこともよくあります。哺乳瓶に比べ、おっぱいを飲む際には、お子さんご自身が顎の力を使って飲み取らなくてはならないため、すぐに疲れてしまうお子さんも多いですよ。一度にあまりたくさん飲めないので、授乳間隔が空かず、頻回授乳になります。成長とともに、おっぱいの飲み方が上手になり、顎の力もついてきて、長く飲めるようになってきますよ。また、一度にたくさん飲めるようになってくると、授乳間隔も伸びてきます。ですので、おっぱいを増やすことをご希望なさっているのであれば、今の時期は、もし寝てしまってあまり飲めなかった時には、次の授乳を早めにして、授乳回数を多くして飲ませてあげてくださいね。
④ おっぱいは、飲み始めてすぐに出るのではなく、おっぱいが出てくるまでは、細かい吸啜によって、その刺激でおっぱいが湧いてきます。おっぱいが分泌され始めると、ゆっくりとした大きい吸啜になり、ゴクっという嚥下音が聞こえたりすることもあります。お子さんがお腹が空いてしまい、おっぱいが出てくるまで待てないようであれば、先に少しミルクを飲ませて、お腹を落ち着かせてから、ゆっくりおっぱいを飲ませていただいて問題ないですよ。
⑤有効ですよ。最初はおっぱいがなかなかうまく飲めないことはよくあることですよ。赤ちゃんの成長とともにお口が大きくなったり、パワーが出てくると吸えるようになることも多いです。母乳育児は、まだまだ始まったばかりですよ。
データーとして、生後2ヶ月になるか、体重が4キロを超えてくると上手に飲めるようになると言われています。ですので、もしお子さんがうまく飲めなかった時には、搾乳をなさっていただいて、ミルクを補足なさるタイミングで搾乳を補足していただければいいですよ。
⑥①にも記載させていただきましたが、まだおっぱいの分泌を増やすことが期待できると思います。ですので、頻回にお子さんに飲ませていただいたり、搾乳なさっていただくことで、個人差はありますが、次第におっぱいの量は増えてくるかと思いますよ。

おにぎりぽこさん、お返事ありがとうございます。
搾乳は時間を決めてやっていただければ良いですよ。出なくなるまでと思うと、後から後からどんどん湧いてきてしまって、やめ時が分からなくなってしまいます。ですので、例えば両方で30分などと目安を決めていただいてなさってくださいね。
また、おっぱいが分泌される時のツーンとする感覚は、タイミングによって、感じる時と感じない時があったり、次第に感じなくなる方もいらっしゃいますよ。基本的には、お子さんの体重増加やおしっこの回数が問題ないのであれば、おっぱいはある程度出ているとお考えいただいて良いと思いますよ。