ミルクを飲まず、体重が増えない

なおさん、大変お待たせしました。ご相談を承ります。

母乳とミルクの両方とも、目に見える形で飲ませることができているのですね。合計量はミルク缶の目安量よりは少なく感じておられるかもしれません。母乳の場合には、赤ちゃんにとって栄養に変換しやすいので、目安量よりははるかに少ない場合もあります。娘さんの場合、3か月で出生体重の２倍とよく言いまずが、ほぼその通りに大きくなってきていますよ。

困っていること、試したことを踏まえて、お伝えさせてください。
予防接種がミルクを飲まなくなった直接的なきっかけかどうかはわからないのですが…。ロタワクチンを接種したあとは赤ちゃんのお腹がグルグルするのか、ミルクを嫌がることがあるのは耳にしたことがあります。予防接種からそろそろ１週間でしょうか？少し落ち着いてくるようなら、ワクチンの影響だったかもととらえることができます。

またお気づきのとおり、お腹がいっぱいと感じとる力がついてきました。今まではいくらでも飲めたのに、今は飲まない、授乳をごちそうさまと自分でやめる力が備わってきています。
それと同時に自分の周りには刺激があふれていて、キョロキョロ。授乳だけに集中していられない月齢になりました。途中で休憩としたり、環境を変えても、好奇心や満腹感にはかないません。娘さんが自分の授乳を選ぶ力がついてきたととらえなおすこともできます。

このように刺激を受け取ろうと積極的に周りを見回したり、声を出したり、全身と五感をフル活用し始めていませんか？
また運動面でも活発になってきているのではないでしょうか？
今は体重を増やすことよりも、体を動かし、いろいろなものを見て脳を鍛えるためのエネルギーをたくさん使っている時期なのではないかと思うのです。

成長曲線は３か月前後から、成長のペースが直線よりも丸みを帯び、長期的にみても伸びが緩やかになっています。数週間、運動面を発達させている赤ちゃんは体重が増えずに、親が心配になることはあります。機嫌よく遊び、動き、表情や動きからも元気そうだと安心できる姿なのに、体重が増えなくて困りごとになっていることはあります。
動き回りたい赤ちゃんは、体が重たくなることに気が付いているのか、飲みすぎずに自分で飲みたい量を決めているように私は感じています。数週間、体重の増えが緩やかなことはあることを知っておき、曲線の範囲からはみ出るほどの心配ごとになるときは小児科にご相談してほしいと思います。
ある程度、筋力をつけて、動けることを満喫したら、数か月後にまた体重が増えやすくなるということもあります。

まずは娘さんの表情や行動、様子から、なおさんが「娘は元気だ」と安心して見守れるような自信や根拠を確認していただきたいです。おしっこが出ていますね、飲めることもあるし、あやすと笑うのですね。健康の目安が体重の増え以外にもあること、そしてなおさんはそれらをすでに見つけることができていることに気が付いてほしいと私は思います。
そして授乳は、そろそろ娘さんペースになっています。娘さんになおさんが合わせることができるのです。これまで３か月、二人で作ってきたペースです、娘さんにリードを任せることがあってもよいのですね。

基本的な授乳は今までの飲ませ方でよいと思います。赤ちゃんは１回に欲しいだけ飲み、満腹を感じます。そのあとしばらくはゆっくりと消化していき胃袋が軽くなったら、またお腹がすいた感覚になる、このサイクルを練習する時期です。そのため、飲むからと思って、母乳のあと１時間をあけての授乳は、メリハリのない授乳になってしまう可能性があります。
お風呂あがりや寝る前などの特定の時間帯には、母乳とミルクの時間がずれることがあってもよいのかなと感じることもあります。

母乳を増やすことを目指すことは難しいかなとお感じなのですね。母乳が作られている間は、食事や水分をじゅうぶんにとることや体の血液循環をよくして、コリなどをほぐすことも大切なことです。冷えにも注意が必要です。引き続き、自分の体を整えることを大切に過ごしていただければと思いました。

少しでも参考になりましたら幸いです。
長文になりました。読んでくださりありがとうございました。