酷い癇癪時の対応。発達への不安。

しのまるさん、こんばんは。
ご相談くださりありがとうございます。
双子の育児、そして、お子さんの癇癪に悩まれていましたね。頑張っていらっしゃるご様子、大変伝わってきました。
3歳半になり、イヤイヤのピークが過ぎ、気持ちの言語化ができる時期に入りつつも、気持ちの切り替え、場面の切り替えに時間がかかることがあり、発達に関して、心配になりましたね。
ご質問にお答えしていきますね。

①酷い癇癪時に鬼電話の方法で気をそらしてなだめるのは良いのでしょうか？頻繁には使いませんが、あまりにも酷い時につかっています。

→はい、鬼から電話がかかってくるアプリですね。知っています。

使いたくなる気持ちを否定することはしません。
育児で大変な場面、サッと子どもの気持ちが変化して大人の言うことを聞いてくれると、楽な場面もあると思います。

ですが、以前に、発達心理の専門家の先生からこの件について、アドバイスをいただいたことがあります。その内容を紹介します。

鬼から電話がかかってくることにより、お子さんは、恐怖の対象である鬼がママさんと友達であると認知し、ママさんにも対して、不安感や不信感を抱くことに繋がることがあるようです。　
家にいても、安全さを感じられなくなりますので、お子さんにとって、マイナスな心理に働く可能性があると考えられます。
『脅かすことによる支配』は、本来安心できるはずの家族との関係が、不安定なものになってしまいます。

また、いずれは、鬼は本当はいない、ママは嘘ついていると子どもが気づきます。
そうなりますと、より強い脅かしが必要になります。
結果的に親子の絆にとって弊害になる危険性があります。

②癇癪の仕方が普通より酷いと思います。その姿を見ていると発達に問題があるのかな？と不安になります。幼稚園では、怒りっぽいようですが手がつけられない癇癪は無いようです。
私が癇癪時になだめても聞かないのに、鬼を出すと直ぐに癇癪を止めて怖がりながらも、私と話が出来る状態になります。
発達に問題がある子は、鬼をだせば癇癪は収まりますか？

→発達に関してご不安がありましたね。
これに関しては、専門の医師や心理士のご相談を受けられることをお勧めします。

発達障がいの有無は関係なく、鬼からの電話に頼らない方法、お子さんの発達に合った最適の関わりについて、専門家のアドバイスをもらえると思います。

専門家の先生は時と場合に合った対応の最適解を持ち合わせています。
お子さんにとってもママさんにとっても有益と思います！

③夜驚症を調べると、発症時は起こさない！とネットで見ましたが、双子の男児が起きてしまうことや、隣人からの苦情の為に、悲鳴に近い泣き叫ぶ声と手足をバタバタさせるその状態を再度寝るまで、長く見守ることができません。いつも、抱っこして優しく話しかけてYouTubeを流して起こすようにしています。起きるともちろん悲鳴は止まるので、また寝かせるようにしています。起こしたら駄目でしょうか？

→ いわゆる夜泣きとは浅い睡眠の途中で乳児が泣き出すこととされます。その一方で2歳くらいから小学校低学年くらいまでの幼児が深い睡眠中に泣き叫ぶ現象があります。
一般的にはこれを夜驚症と言ったりします。
明らかに赤ちゃんの夜泣きとは発生のメカニズムや脳内での様子は異なっていると考えられています。

特徴としては、恐怖におののく様な泣き叫びであると考えられます。
子どもの感情を司る脳の一部だけが起きている状態で、ほかは眠っている状態とされるため、声をかけても反応せず、本人は泣き叫んでいたことを覚えていないケースがほとんどと考えられていて、お子さん自身に苦痛や困った事はないようです。

この泣きの原因は明らかになっていませんが、成長過程におこる自然現象と考えてよいですので、子どもの発達や健康に悪い影響を与えないとされています。積極的に治療せず自然消失を待つことも多い症状とされます。

起こすべきか、起こさぬべきかは議論になりますね。
一般的には起こさず見守りと言われますが、起こしてリセットしたくなる気持ちもわかります。

発達の特性で夜驚症状が強い場合には、薬を使うケースもあります。発達の専門の先生に合わせて相談してみてもよいですね。
ひとまず、かかりつけの小児科でも良いと思います。
ママさんがしんどく不安な点を受け止めてもらえるとよいですね。
長くなり失礼いたしました。どうぞよろしくお願いします。