絨毛膜下血腫

さくらさん　こんにちは。

絨毛膜下血種と診断されて不安を感じていらっしゃるのですね。

担当の先生が仰られた通り「人それぞれだからわからない」のは本当です。

絨毛膜下血腫は、赤ちゃんを包んでいる袋である胎嚢の周りに出血した血液が溜まったもの＝血種ができた状態のことです。絨毛は胎盤の元となる部分なので、週数が進み、胎盤が完成する頃になってようやく出血が治まっていくことがあります。胎盤が完成する頃の目安は15～16週頃です。

なぜ絨毛膜下血腫ができるのかについては、まだ医学的にもはっきりわからないこともあり、症状に対してできることをやり過ごしながら週数が進むのを待つことが一般的な治療です。症状に合わせて、安静に過ごすように医師から指示されたり、お薬(抗生剤や止血剤など)の処方がある場合もあります。しかしながら、実際は身体を動かしたことを理由に悪化するわけではないこともあります。

過度な運動をすることや必要なお薬を飲まない状態は避けたほうがよいですが、現在の医学であっても絨毛膜下血種や流産、早産を防ぐ確実な治療法はないので、医師から受けた助言をもとに、ご自分が納得のできる選択をして過ごされると良いでしょう。

実際に診察している医師も、妊娠の経過は人それぞれなので、いつ血種がなくなるのか、いつまで仕事を休んだほうがよいのかまではわかりません。患者さん側からすると「〇月〇日になれば大丈夫」というような確実な答えが欲しいかもしれませんが、医学的な判断となれば、そのようにはっきりと伝えることは難しいですし、明らかに診断できる状態ならばきちんと伝えるはずです。

絨毛膜下血腫と診断されても、少しずつ出血が治まっていき、妊娠経過が順調にすすめば、無事に出産されているケースがほとんどです。

個々の妊娠経過に合わせて、医師の判断や助言は異なりますので、また不安や心配なことがあれば健診の際に相談してみてくださいね。
お大事にしてください。