睡眠について

なるさん、こんばんは。
ご相談くださりありがとうございます。
お子さんが、歩きながらの抱っこ寝をして欲しがるのですね。
そうですね、毎回抱っこでの寝かしつけとなりますと、ママさんも大変ですよね。非常によく分かりますよ。

さて、現実的には、『抱っこされて歩いてもらう』というのは、赤ちゃんとしては寝付きに意味があると科学的に証明されています。
理化学研究所の報告では、親が赤ちゃんを抱っこして歩くと、泣きの量が減りおとなしくなる現象を発見したとされます。
これは「輸送反応」として報告されました。
輸送反応はヒトの赤ちゃんだけでなく、マウスやネコ、ライオンなど他の哺乳動物でも見られるものです。
野生動物の親は、外敵が迫っているシチュエーションなどの危険な状況で、子どもを運ぶことが多いため、暴れたり騒いだりせず、親が運びやすいように協力しているのだと考えられます。
結果泣き止み、寝ついていきます。

そんな本能的な動作が『抱っこされて歩いてもらう』なんですね。
そのため、抱っこでの寝かしつけは赤ちゃん側としては大変、理にかなっているわけですね。

もうしばらくすると、このような本能はマイルドな反応になります。生後半年くらいになってくると添い寝での寝かしつけがお互い楽になり割とスムーズに移行するケースも見られます。しばしお付き合いしてくだされたらと思います🙇‍♀️

理化学研究所の研究については以下を参照くださいね。
また、効果的な寝かしつけについても解説しています。

寝かしつけの研究がなされています。

赤ちゃんの泣きやみと寝かしつけの科学 | 理化学研究所

https://www.riken.jp/press/2022/20220914_1/index.html#note1

抱っこをしながら、一定テンポで歩きながら寝かしつけるのが一番早く寝付け、かつ寝たと認識してから、5-8分くらいは抱っこしたまま座ってお過ごしいただくのが、よいと考えられています。
深い眠りについてからのゴロンがお勧めです。

宮川助産師も動画で抱っこやゴロンの寝かしつけについて解説していますのでご覧になってみてくださいね！

https://m.youtube.com/playlist?list=PL5X6kc70Rx7DxGV2fIk7p6saPM54-l3Co

今時期は、まだ赤ちゃんからしてみると、昼、夜の差がない場合もありますよ。
いわゆる昼夜逆転となりますが、赤ちゃんでは生理的な範疇とも考えられます。
とは言え、この時期の昼夜逆転に関しては自然経過を見つつも、できれば朝早く起きるように修正していくのをお勧めしています。
夜間の対応がしんどいとは思いますが、朝5時くらいに一旦起こすなどしていくと、体内時計がリセットしてくることがあります。
夜間しばらく起きていても、朝起こすを繰り返すことで、1ヶ月、2ヶ月というスパンで睡眠が改善してくるのが期待できますよ。