量がわからず……

ののさん　こんにちは。

生後2か月を過ぎた赤ちゃんの飲む量について判断に悩んでいらっしゃるのですね。

赤ちゃんが妊娠37週以降に週数相当の体重で生まれ、これまでに特別なフォローが必要とはいわれていないことを前提に回答させていただきます。

まずは、授乳で与える量や授乳間隔についてお話します。

赤ちゃんは毎回同じ量を飲むとは限りませんし、必ずしも等間隔に授乳しないといけないわけではありません。授乳間隔が2時間であっても、5時間あいても自然なことです。結果的に、赤ちゃんにとって1日に必要な量が飲めていて、排泄もスムーズで、ほどほどに機嫌よく過ごし、ほどほどに眠ることができていれば、回数や間隔は〇回であるべきとか、〇時間おきでなければならないというものではありません。

母乳と搾乳だけで育つ場合、赤ちゃんによって個人差はありますが、1日あたり600～800ｍL程度を5～6回以上に分けて飲みます。

多少授乳のタイミングが前後して授乳間隔が空いても空かなくても、1回あたりではなく1日あたりで考えた時に1日に必要な量が飲めていればOKです。月齢が進むとともに結果的に1日で飲む合計量は増えていくはずです。

現在、母乳と搾乳を与えているとのことですので、母乳の分泌を維持することも優先するために、授乳間隔は長くても日中は4時間以内、夜間は6時間以内を目安にしましょう。

もし夜間連続して6時間以上眠るようになったら、夜間においてはわざわざ起こしてまで授乳しなくてもよいです。今後夜間の授乳間隔が空き始めても、1日に必要な量のほとんどを日中飲めていれば心配ありません。

飲む量については、赤ちゃんの胃の容量を目安に考えるとよいかもしれません。
胃の容量は「赤ちゃんの体重(kg)×30mL」を目安にしてください。
体重4kgであれば、4×30=120mLなので、空気の飲み込みなども考慮すると100ｍLも飲めずに満腹になることもあれば、たくさん飲みたいときは140mL程度飲めることもあります。吐き戻しが続くようであれば、1回あたりに与える量を減らしてあげたほうがよいですし、現在の130～140ｍLを飲んだ後にすやすや眠るようであればそのままの量でもかまいません。
授乳と授乳の間に、うなったり、泣き続けたり、不機嫌が続いたりすることがある場合、飲み過ぎている可能性があるので、1回あたりの量を減らしたほうがよいかもしれません。


参考までに空腹のサインと満腹のサインをご紹介します。
<空腹のサイン>
・吸うように口を動かす
・吸うときのような音あるいは舌打ちするような音を立てる
・素早く目を動かす
・「ウー」「クー」「ハー」などささやくような声を出す
・手など口にとどくものを吸う
・モゾモゾ動き出す

<満腹のサイン(授乳に満足しているサイン)>
・1日6回以上飲んでいる
・薄黄色の尿が1日6回以上出ている
・1～3日毎に最低1回以上の排便がある
・元気があり、肌の色や張りが健康的に見える
・授乳と授乳の間はほどほどに満足している様子である
・体重が順調に増えている(←これは結果的に健診などで測定した時に増えていればOKという意味です)

上記のサインをご確認いただいて、満腹のサインにある尿や便の回数よりも少ない場合は、早めに居住地の保健師や助産師、あるいは小児科医へ授乳について相談されることをおすすめします。

ぜひ参考にしてみてくださいね。