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産後の無理について

まる
産後無理をすると更年期に響くとよく言われますが、本当でしょうか。私は両親親族共に遠方にて頼る人がいないないので、産後一ヶ月は夫が有給をとってくれたものの、子育てと、掃除洗濯はやっておりました。
その後はワンオペで、14,5kgの子供を抱っこ紐、一ヶ月の子をベビーカーに乗せて午前中は外に連れ出してます。上の子がいるとどうしてもずっと家でゆっくりすることが難しいので、やむおえず動いている状況です。ネットでみると産後無理することと、更年期の身体の状態が酷くなる因果関係は実はないと言われているようですが、前川さんはどう思われますか?
動きたくないのですが、動かなければならない状況なので、今後が心配で相談させていただきました。
回答しにくいことで恐縮ですが、個人の意見で構いませんので良ければアドバイスいただければと思います。よろしくお願いします。

2025/5/11 7:16

前川未歩(神奈川県助産師会所属)

助産師
まるさん、大変お待たせしました。ご相談を承ります。

夫とともに1か月間、新しい生活を始められたことは、まるさんとお子さまたちにとって有意義な時間を過ごされたのですね。
動きたくないけれど、毎日の生活を送るためには子が小さいうちはやらなきゃいけないことはたくさんありますね。無理をせざるを得ない場合もあることも想像できます。まるさんは頑張っておられるのですね。

ご相談の内容について、お答えさせていただきます。
産後に無理をすると更年期以降の心身への影響、私はあると思っています。産後早くから動くことで、心身の回復に時間がかかることがあります。まるさんは今、疲れやすい、頭が回らない、効率が上がらないなどのお悩みはありませんか?
また、産後に骨盤周り、骨盤底筋の回復を怠ると、年齢を重ねるとともに骨盤の中に子宮や膀胱が下がってきやすくなります。20歳前までにピークを迎えた骨量も、産後にできるだけ再生しておくことで更年期以降の骨粗しょう症への備えになります。

私も産後は一人で育児も家事も負担をしなければならない状況でしたので、1カ月健診前から新生児を連れて上の子の保育園送迎をしていました。前後に抱っことおんぶをしなければならなかったときもあったこと、思い出しています。状況的にサポートが薄いことは避けられなかったので、私は無理をしないことを重要視していました。
掃除や洗濯は完璧を目指さず、60点でもいいと自分で決めて、質を落として家事をしました。例えば掃除だと、毎日じゃなくてもいい、お部屋の使っている部分だけでいいなど、自分に甘くしていましたよ。
さらには、自分の心身のケアは意識していました。骨盤を整えるためにベルトを使ったり、ちょっとした時間を見つけて骨盤底筋の運動をしました。またカルシウムや鉄分など、不足しがちな栄養素が手軽に取れるようにサプリを飲み、子をあやしながら骨に振動を与えて骨再生を促していました。

まるさんがご自身の現状を心配していることは、とても大切な意識です。意識すれば自分を大切にしようと行動することにつながるからです。産後の過ごし方も影響することもありますが、更年期を迎えるまでの十数年~数十年間、どんな生活をするかで、更年期の心身の状況は作られていきます。まるさんは今から更年期に向けて、知識をつけたり、行動したり、備えることができるということです。産後に無理をしがちだなと自覚しているからこそ、未来の自分への備えとして、今どう過ごすか、何を生活に取り入れるか、選ぶ力になると思いました。

まるさんが健康に意識を向けると、子育てやご家族全体にも、その知識や工夫が伝わっていくと思います。今の生活のなかで取り入れやすいことを、少しずつでもできることを、できるときにやってみましょう。手を借りるのも子育てには大切です。無理を感じない程度におさえられるような環境作りもご家族と一緒に検討していただきたいと思いました。
お大事にお過ごしください。ご相談ありがとうございました。

2025/5/13 20:48

まる

1歳11カ月
寄り添ったお答えありがとうございます!つい無理をしてしまいがちですが、今からでもなるべく無理をしないように過ごそうと思います。

2025/5/14 13:51

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