産後内臓下垂について

まいさん、おはようございます。
助産師の宮本です。
ご相談ありがとうございます。

二人のお子さんの子育て、毎日お疲れさまです。
2歳と0歳4ヶ月のお子さんですね。
きっと、まだまだ産後の大変な日々が続いている状況ですね。
そんななか、内臓の下垂のようで膣のあたりに丸いものが触れるような感覚があるのですね。
お一人目の産後にはなかった変化に、とても戸惑われていることと思います。ご不安でしたね。

まずは、結論から申しあげますとすぐに受診していただいたほうがよいのではと思います。

1ヶ月健診ではちょっと下垂気味で経過観察とのことだったようですが、そこから3ヶ月ほどたっていますから、状況が変わっていることが考えられます。
実際にみていないのではっきりしたことはわかりかねますが、外に出ていないと書いてくださっていますが、気持ち悪い、違和感があるというようですと、場合によっては中に戻すような処置が必要になってくる場合もあります。

医師の判断によりますが、用手的に戻したり、ペッサリーという器具で、内臓が落ちてこないように経膣的に器具をいれて抑える場合もあります。

書いてくださったように骨盤底筋体操をして様子をみることがほとんどですが、日々の違和感はお辛いですよね。
なかなか小さなお子さんを抱えながらご自身のケアをしていくのは、難しいお気持ちもとてもよくわかります。

産後1ヶ月健診で、問題なし、産後の戻りは大丈夫といわれても、実際に妊娠出産で開いた骨盤がもとに戻るためには、文献にもよりますがだいたい産後6ヶ月～1年くらいはかかるかと思います。
何をもって、産後の骨盤が戻ったというかは抽象的ではあるのですが、現実問題まだまだ産後4ヶ月では骨盤もぐらぐらするし、陰部の違和感を感じることは多々あると思います。

それは、お産を重ねるほどにやはり女性の体には負荷がかかっていますので、お一人目のときになかった症状が二人目の産後ではあることも、気長に様子見てねといわれてしまう一因なのかなと思います。

おすすめとしては、まずは受診をして現状を医師に確認してもらうこと、そして医療的な処置が必要かどうかを判断してもらいましょう。
その上で骨盤底筋体操で様子見、となるならば、やはり日々の姿勢や骨盤まわりや下腹部の筋肉の引き締めを意識した生活を送っていただくことが主になるとおもいます。

何を何セットやる、という体操も大事ですが、もうこれだけしっかり体操を頑張ってくださっているので、あとは日々の生活の中で、たとえば授乳をしながら、寝かしつけをしながら、などながらでできるように尿道、膣、肛門まわりを引き締める、ゆるめる、という体操を継続していかれることがおすすめです。
二人の育児をしながら『体操〇セット』をご自身に課すのはけっこう毎日の負担にもなったりするかなと思います。

色々な意見がありますが、私自身、自分の産後を振り返ってみても、二人目の産後4ヶ月はまだガタガタでした。1年くらいたって、はじめてちょっとよくなったかな、という気持ちがでてきたようにも思います。
ご不安な日々、お辛いことと思います。少しでも参考になれば幸いです。

まいさん、お返事ありがとうございます。
日によって気にならないときもあるのですね。

はい、違和感に、波があることはよくあると思います。
『下垂』ではなく、『脱』、つまり出っぱなしの状態になっていると、日によって波は感じないことが多いです。

下垂の場合はイメージとしては支える筋肉がゆるくてぶらぶらしてしまっている状態なので、横になれる日はあまり気にならないし、よく動くワンオペの日は気になってしまうのかとおもいます。

直接拝見していないのでなんともわかりかねますが、ご相談いただいた内容を読ませていただくと、医師の診察を受けたほうが安心かとおもいます。
おうちの方にも相談してみて、お子さんをみてもらえないかご相談してみるとよいですね。
もしおうちの方が難しいようでしたら、お住まいの保健センターへ電話していただき、受診のために一時的にお子さんを預かってくれる制度をおたずねになってみることもよいとおもいます。
また、受診するクリニックによってはお子さんがいても大丈夫なところもありますので、受診先に相談してみることもよいとおもいます。

受診した結果、様子みるしかないですねとなることもありますが、こればかりは医師の診察を受けてみないとなんともわかりません。
毎日大変ななか子育てなさっているのだとご苦労お察しいたしますが、どうかまいさんご自身のお体もお大事にお過ごしくださいね。
少しでも参考になれば幸いです。