妊娠が苦痛

アヒルさん　こんにちは。

現在妊娠33週を迎え、切迫早産と診断され入院中であり、子どもを産むことや育てることにためらいがあり、どのように折り合いをつけたらいいのか悩んでいるのですね。

元々妊娠は望んでいなかったこと、妊娠を希望していなかったけれど夫の希望に合わせて不妊治療をして授かったこと、授かった後に自分ばかりが身体への負担を強いられていることなど、さまざまな葛藤があることと想像します。

アヒルさんの葛藤について、夫や産婦人科のスタッフへ話せているのでしょうか。
もし、話していなければ、早めに話してください。
このまま葛藤を抱えたまま出産を迎えることは、アヒルさんたちご夫婦だけの問題ではなく、生まれてくる赤ちゃんの人生を左右するとても大切なことです。

授かること、身籠ること、産むことを選択したのはアヒルさんです。もちろん、ご夫婦での決断なので、アヒルさんだけの責任ではありません。

ただし、厳しいことを言うと、子育ては親となった自分を犠牲にする場面が多くあります。望んだ妊娠であれば、その犠牲を幸福感に変えられるのですが、望んでいない妊娠であればその犠牲が苦痛としか感じられなかったり、自分のせいではないと怒りに変えてしまうことがあります。

いずれその苦痛や怒りの感情は自分や夫、あるいは子どもに向かうことになります。
今、抱えている気持ちにの中に、「私は悪くないのに」「旦那のせいだ」「この子さえいなければ…」という感情が少しでもあるならば、産んだ後もその気持ちは小さくならないかもしれません。

このまま産んで育てるならば夫婦でどうしたいのか、夫へ何を望むのかなど、とことん話し合う必要があるでしょう。人生観や価値観は、産んだら変われる人もいれば変わらない人もいます。このまま家族でいたいのか、家族として生きていけるのか、本音で話さないといけないですし、もし一緒にいられないならば、自分たちなりの家族の在り方を考えるべきタイミングかもしれません。

もし、育てられない、育てたくないという気持ちがあるならば、生んですぐに養子に出すという選択肢もあります。生まれてくる赤ちゃんを幸せにしたいと思う気持ちがあるならば、親の役割として、ひとつの選択肢として知っておいていただければと思います。

いずれにせよ、アヒルさんが今後どう生きていきたいのか、誰と一緒にいたいのか、どうなれば幸せを感じられるのかが、今の悩みを解決する軸となります。

ここから3週間でできることは、ただ耐えるのではなく、現在入院中のスタッフへ相談することです。入院中であれば、助産師や看護師と話すチャンスがあるでしょう。担当スタッフやこのスタッフになら話せるという相手に、ここへ相談された内容をぜひ直接話してみてください。現実的な解決に向かわなくても、出産までに気持ちの整理をしていく作業が必要です。気持ちの整理は、気力や努力でできるものではありません。ぜひ専門職に頼ってください。

正直な気持ちを書いてくださりありがとうございました。
アヒルさんのご期待されていた回答ではなかったら、申し訳ありません。
これまで数多くの家族をみてきた専門家の1人の意見として読み流してください。


アヒルさんにとっても、生まれてくる赤ちゃんにとっても、幸せな人生を選択できますように祈っています。