初対面の子をいきなりハグしてしまったことについて

おもちさん、ご相談承ります。
4月にご入園が決まっているのですね。その中で今回の、初対面の女の子へのハグ、驚かれたことでしょう。他者への親愛を表現するチカラのある息子さんですね。日頃から、ハグが心地よいものだと経験できていることがわかります。大切なチカラです。

今回は、初対面という点で、息子さんが距離感を読めなかったと思われているのですね。子どもにとって、距離感を読み取ることはなかなか難しい能力です。また見た目や大きさ、表情や声・しぐさなど、あるいは全体的なその人となりをとらえる力も発達途中です。人懐っこい子も、慎重派もいますが、どの子どももみは好奇心は旺盛です。小さい子だからとあきらめたり、後回しにせず、今回をきっかけに、「境界線（バウンダリー）」や「同意」という視点を、ご家族みなさまで育むスタートにすることができると私は思いました。

子どもたちは生まれてからこれまで、少しずつ世界を広げてきました。お母さんと一緒に、なじみのある公園に行ったのですね。公園は息子さんにとって安心して過ごせる場所です。安心を知っていることは大切なチカラです。心地よいタッチを知っているということにつながりますよ。

またおもちさんは息子さんに「同意」を教えようとされています。タイムリーな声掛けは息子さんに伝わっているのではないでしょうか！素敵ですね。
同意を理解するためには、身近な人の日頃のかかわり方もとても大切です。おもちさんが息子さんをハグするとき、「ぎゅーしていい？」って聞いていますか？体のどの部分であっても、たとえ親であっても、触っていい？お口拭いてもいい？など、同意を確認することが習慣になるといいですね。自分の体のことは、その人がどうしたいか、どうされたいか決めることができる、それが体の権利です。
自分の体の権利を知ると、ほかの人にもその権利があることがわかり、同意なしに触る、触られるのようなことがなくなり、自分で自分を守るチカラになります。

毎日できる、自分のことを大切にできる子に育てる関わりかただと思っています。よろしかったら参考にしていただけますと幸いです。