睡眠

あやかさん、ご相談承ります。
この2か月間、待っていたのですね。先が見えなくなり、体力的にも精神的にも、つらいときだと想像します。ワンオペの時間も長く、あやかさんの心身の消耗がとても心配です。大切なことを伝えにきてくださりありがとうございます。

ちょうどよい睡眠は子どもたちそれぞれで異なります。そして運動発達や脳の発達もそれぞれのペースがあります。その成長発達のペースで心身の調整が追い付かず眠りにくくなることがあります。
運動面の発達はどうでしょう？息子さんの授乳や離乳食は進んできましたか？後追いまではなくても、あやかさんのことを目でよく追うようになっていたりするのではないかと思います。

起きている間にたくさんの刺激を受け取ることで、寝ている間にも脳が働き、起きてしまうこともあります。よく動くようになった体が思わず動いてしまい目が覚めることもあります。この月齢の睡眠リズムは30⁻60分と言われます。お昼寝と夜間の覚醒のタイミングからもわかりますね。そのリズムは一般的だということも知っておくと、息子さんだけが短いと悩まなくて済むかなと思いました。
また体が動くようになり行動範囲が広がったことで、ママの存在やママとの距離を頻繁に確かめるようになると、夜泣きが増える原因にもなります。抱っこや授乳ですぐに眠るとなると、息子さんがあやかさんを確認して安心につながっているととらえることもできます。

息子さんはまどろみながらも寝ていることもありますので、睡眠時間は4時間以上とれていると思います。極端に睡眠が短いのではないかとの心配は不要だと思います。

今後の見通しをお伝えしますね。これから離乳食にも慣れてきて、体内時計もしっかり整います。昼は運動し、刺激をたくさん受け取ります。夜はそれらを身体や記憶に定着させます。それらのリズムがしっかりつけられる時期になっていきます。早いお子さまでは8か月ごろから自分で好きな体勢になったり、ご家族の手助けなしで眠れる力がついてきます。だからそれまでに入眠のお世話をしなくても寝られる自信をつけていく手伝いをしていきます。

・夜間の授乳の時間を決めましょう。夜間授乳は分泌の状況にもよりますが、2⁻3回を目安にしてみるとよさそうです。
・離乳食だけでは栄養やエネルギーを補えません。寝る前の授乳を満足するまで十分に飲んでもらいます。
・顔もわからないくらい寝室を暗くします。
・昼寝の時間は、あやかさんも寝る時間と決めて寝ます。あやかさんが抱っこしていれば、そばにいれば長く寝るかもしれません。今は家事のレベルを下げて、「まあいいか」と目をつむる、家電に頼るでもいいのです。
・授乳をしているので、あやかさんの食事と水分摂取を見直します。睡眠を優先したい、あるいは食欲がわかないなどがあるかもしれません。でもここは冷食や宅配を使ってでも、食べることに力を入れます（胃袋から体を整えると、気持ちも整いやすくなると、私は思っています）。
・支援センターなど外にいく機会を作り、遊びと寝る時間を区別します。
・一時預かりやベビーシッターなどを調べ、あやかさんの睡眠時間を確保します。週に数回でもいいので、自分のために寝る時間を作ります。パートナーがお休みの日に任せて、あやかさんが寝るのも、育児と家事をやり切るためには大切な時間です。優先的に作っていただきたいと思います。

息子さんのためにも、あやかさんのためにも、小さなことでもいいから、やらなくてもいいことを見つけてやめてみましょう。

家事も育児も、一人で何とかしようと抱えこんでほしくないと思います。怒鳴ってしまう、虐待という言葉が頭に浮かぶほど、あやかさんは追い込まれていて、大変な状況にいると、わかってほしいです。パートナーに、一家の一大事であることをしっかりと伝えて、どうすれば一緒に乗り越えられるのか、話をしてほしいと思います。保健センターや子育て拠点、子育て経験者や保健師・助産師など、対面で相談してもらえる人がいないでしょうか。今の状況に耳や手を貸してくれる人を見つけてほしいです。

息子さんの睡眠は時期的なものでもあるかもしれません。同時にあやかさんの不安やイライラの気持ちが、赤ちゃんに伝わっている可能性もあることを知ってほしいです。息子さんはあやかさんの気持ちとシンクロします。子が笑うとママが笑う、ママが笑うと子も笑います。あやかさんが笑えているか、心配です。

息子さんの睡眠方法よりも、あやかさんの状況変化を優先してお伝えしました。ご相談への直接的な回答になっていないことは、失礼しておりますが、あやかさんを整えることが息子さんの睡眠改善にもつながるのではないかと感じたため、このような回答となりました。
長文になり申し訳ありません。読んでくださりありがとうございました。

あやかさん、お返事をありがとうございます。
今回、相談しようと思い、行動できるチカラをあやかさんは持っています。それはあやかさんの強さです。そしてあやかさんだから息子さんがいます。息子さんと同じように大切な人だということ、自分で忘れずにいてくださいね。ご相談ありがとうございました。