閲覧数:3,905

腕まくらについて

退会済み
こんにちは。生後54日の赤ちゃんを育てています。寝る際の体勢について質問です。

我が子は頭〜背中がベッドにつくのがすごく嫌みたいで、ベッドに寝せるとすぐに右に左に体をひねって起きてしまうので、添い寝をしています。

添い寝の際に抱っこの体勢(うでに抱えたまま)からそのまま寝せるのですが、頭がつくと嫌がって起きるので、赤ちゃんの首の下に私の腕が来て腕まくらの状態で寝ています。

1時間ほどしてから外すと嫌がらないので、できるときはなるべくそのように外してベビー枕に頭を載せてあげているのですが、どちらかというと私も一緒に寝落ちしてしまい、2時間ほど、時には起きるまで4〜5時間ほど腕まくらのままの時もあります。

やはり赤ちゃんに腕まくらは良くないでしょうか?私の腕は赤ちゃんの首の後ろにきていますが、例えば頭の成長や首の圧迫(痛みやしびれがおきていたりとか)等、何か影響がありますでしょうか?

2024/9/21 1:24

古谷真紀

助産師
さとさんさん こんにちは。

もうすぐ生後2か月を迎える赤ちゃんの寝かしつけの方法として、親による腕まくらの影響について心配されていらっしゃるのですね。

腕まくらの影響を医学的に分析した研究などが見当たらないため、さとさんさんの期待されている回答になるかわかりませんが、現時点で安全な寝かしつけの方法としてわかっていることをお答えさせていただきますね。

生後3〜4か月頃までの赤ちゃんは、昼夜の区別がつくまで時間帯に関係なく目が覚めやすいことがあります。また、浅い眠りと深い眠りが切り替わる睡眠サイクルも短いため、寝始めても40分もしないうちに目覚めるのも自然なことです。赤ちゃんや子どもの眠りは浅いので、大人と違ってぐっすり眠り続けることはできず、連続して眠り続けることもできないのが本来の特徴です。これから月齢がすすみ、ママのお腹の外の生活に慣れていけば、昼間に泣かずに目覚めている時間が長くなっていくのが自然で、必ず寝かしつけて何時間も寝かせなければならないというものではないということをご理解いただければと思います。

赤ちゃんとの添い寝は、なんの予兆もなく睡眠中に突然死してしまう原因不明の病気SIDS(乳幼児突然死症候群)を予防するため、医学的な視点や事故予防の観点では推奨されていません。
先天性の病気や感染症、窒息などが原因で突然死が起こることはありますが、過去のデータをもとにした傾向と対策として、赤ちゃんは柔らかい寝具の上に寝かせないこと、赤ちゃんは仰向けの姿勢に寝かせること、同じ部屋で寝ても添い寝しないことが挙げられています。

寝かしつけ方法として腕まくらが適しているかどうかは親子の判断に任せますが、できるかぎり赤ちゃんが眠ったら、親は離れる=添い寝しないことをおすすめします。

決して、これまで添い寝されてきたことを否定するものではありませんのでご理解くださいね。

添い寝することが、SIDSの要因となるかどうかについて医学的にまだまだ不明確なところはありますが、親が子どものに覆いかぶさり窒息する事故は実際に起きているのが現状ですので、予期せぬ事故を起こさないために注意は必要でしょう。また、親が寝落ちしてしまうほど疲弊している状況や環境は、子育てを前向きに続けるには好ましいものとはいえません。親も休息や睡眠をとれるように工夫されたほうがよいでしょう。

また、腕まくらをすることで頭の成長や首の圧迫などに影響はないかという点ですが、身体の外見への影響よりも、睡眠中に身体の姿勢が屈曲あるいは動きが制限されることで、呼吸のしづらさが起きたり、逆に深く眠りすぎることでSIDSの発生させるリスクを上げる(≒生命に危険が及ぶ)可能性があります。
そして、頭の形を整えていく点や呼吸しやすい姿勢の点からみると、頭の位置を同じ位置に固定し続けるような枕の使用は推奨されていません。枕については、寝具とセットで市販されていたりするため、必要なもののように感じるかもしれませんが、必ずしも必要なものではありません。赤ちゃんの動きによっては枕が鼻や口を覆ってしまう可能性もあるため、赤ちゃんの周囲には枕やぬいぐるみなどは置かないことが窒息などの事故予防策になります。

この方法なら寝てくれるという方法は親子それぞれにありますが、寝かしつけの方法を固定して習慣にすると、その方法以外での寝かしつけにチャレンジできずなかなか変更できなかったり、赤ちゃん側のこだわりを強めてしまうこと(=特定の方法以外では眠らなくなる)があります。

腕まくらで寝かしつけることが親の休息を妨げにならない、親の判断で事故予防はできるというならば続けてもかまいませんが、腕まくらをする以外で眠らなくなることを習慣にしてしまうことは、今後、親にとっては窮屈な状況になるかもしれません。腕まくらをした状態で寝かしつける時間を徐々に短くするなど、現在の方法以外を探っていったほうがよいかもしれませんね。

寝かしつけの習慣を変えるには、1~2週間かかるので、親の望むような寝かしつけにたどり着くまで大変かもしれませんが、子育てを一緒にする家族がいれば家族と悩みについて共有していただければと思います。もし、子育てを一人でされているということであれば、さとさんさんが休息をとる時間を確保することも大切な時期ですので、産後に使えるサービスがないか居住地の保健師・助産師へぜひ相談してみてくださいね。

2024/9/22 14:41

相談はこちら

相談受付中の専門家

0歳1カ月の注目相談

0歳2カ月の注目相談

赤ちゃんの生活の注目相談

相談はこちら

相談受付中の専門家